近年ではTVを付ければニュースを見ることができますし、PCやスマホでもニュースを見ることができます。
一見すると情報収集がしやすくなりましたので、FX投資には有利に感じられますが、ニュースや解説を参考にトレードを行っても利益と直結しないことも多いです。
この辺りは、人によって考え方が分かれるのかもしれないですが、あまり情報過多になってしまうとニュースに振り回されてしまうことになります。
解説を見るのであれば、正しい情報を見るようにする必要があり、この記事ではFXに関する情報について考えていきます。
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FXの予想について
株式や為替の評論家の予想は、基本的には当たったり外れたりするということを押さえておく必要があります。例え話としては2つの例を出します。
キプロス危機の時
キプロス危機は、2013年にギリシャ危機により、ユーロ圏のキプロス共和国の銀行の経営が厳しくなり、EUやIMFに救済を求めた出来事です。この問題自体の細かい詳細については、ここでは問題ではではなく、その時の為替の予想などについて注目をして見ていきましょう。
状況としては、このキプロスの問題についてEUかどこかで会議か何かがある日です。
ニュースのやり取りとしては、「○○証券の○○さん今日の為替の動向はどうでしょうか?」とスタジオのアナウンサーが解説者に問います。
○○さんの回答としては
「キプロスの問題があるため、様子見ムードが強いですが、本日の会議の内容でこの問題が終息に向かうのであれば、円安ドル高に振れる可能性が高いです。
しかし、問題解決が先延ばしになった場合はリスク回避のため円が買われる可能性が高く、その場合は円高ドル安になる可能性もあります。
なので依然としてこの問題に注視しておく必要があります。」
といった感じです。
しかし、この解説では「上がるかもしれないし、下がるかもしれない」と言っているだけで、この解説を根拠にトレードを行うことは無理ではないでしょうか?
トランプ大統領の時
もう一つ例を出します。アメリカでトランプさんが大統領になりました。
まず、大統領選挙の際にトランプさんが大統領になると、予想していた解説者はほとんどいませんでした。
また、トランプさんが大統領になった時には、円高ドル安に動き、株価も暴落するといった予想が多かった記憶があります。
結果は、多くの予想とは逆に大統領選の後の相場も、アメリカの株は強く、為替も円高にはなりませんでした。
事前の予想を当てにしてトレードを行っていた場合は、かなりの損失を出したことは言うまでもありません。
予想では無く、戦略を参考にしたい
上の二つの例でも分かる通り、事前の予想はあまり当たらないことが多いです。また、相場は常に動いているもので、今日が終わった時点と明日が終わった時点で状況が一変している可能性もあります。
テクニカル的には、例えば節目になる高値安値や、オプションのオーダーが重なっている節目をブレイクされた時には、一時的にはそちらにトレンドが出やすいからです。
なので、解説を見るのであれば予想よりも、その日や今後の戦略に重点を置いた確かな情報を確認するようにしたいです。
まとめ
基本的には予想を元に、FXをすることはお奨めしません。また、少し投資をやっている人と話す機会があっても、その方の相場観などを聞いてしまうと、自分のリズムが狂っていくことになりますので、あくまでもテクニカル的な話や勉強方法について論じる程度にとどめておく方が良いです。
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