為替


FXを始めてみたいけど、大損をしたという話も聞くし、なんだかギャンブルみたいでやはり手を出すべきでは無いのでは…?

と考える方も多いと思います。


仕組みをよく分かっていない状態で、儲けることばかりを考えて、FXを始めてしまうとリスクが高くまさにギャンブルの様になってしまいます。

なので、そもそも、FXとは何なのかをしっかりと理解することが必要です。

この記事では、FXとは何か?リスクを抑えて投資をすることが可能なのか?を解説していきます。

FXとは?

FXとは

引用元:https://www.gaitameonline.com/fx-info.jsp


FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。

外国為替証拠金取引の略で「外為」とも呼ばれます。

株式投資であれば株に投資をしますし、不動産投資であれば不動産に投資をします。


FXは為替のレートを買ったり売ったり(売買・取引)してその差益を取りに行くことや、2つの通貨を交換するときに生じる金利差調整分を受け取るスワップポイントを受け取る目的で行う投資です。


アメリカのドルやヨーロッパのユーロなど我々に馴染みのある通貨や南アフリカのランドやトルコのリラなど新興国の通貨を取引することが可能です。

FXで取引できる通貨ペアで代表的なものは
  • 米ドル/円 USD/JPY
  • ユーロ/円 EUR/JPY
  • ポンド/円 GBP/JPY
  • 豪ドル/円 AUD/JPY
  • NZドル/円 NZD/JPY
  • カナダドル/円 CAD/JPY
  • スイスフラン/円 CHF/JPY
  • ルコリラ/円 TRY/JPY
  • 南アフリカランド/円 ZAR/JPY
  • ユーロ/米ドル EUR/USD
  • ポンド/米ドル GBP/USD
  • 豪ドル/米ドル AUD/USD
  • NZドル/米ドル NZD/USD
  • ユーロ/ポンド EUR/GBP
  • ユーロ/豪ドル EUR/AUD
  • ポンド/豪ドル GBP/AUD
  • ユーロ/スイスフラン EUR/CHF
  • ポンド/スイスフラン GBP/CHF
  • 米ドル/スイスフラン USD/CHF
などがあります。(FX会社によって取引できる通貨ペアには違いがあります)


関連記事:FX初心者におすすめの通貨ペアは?流動性に注目!

外国為替証拠金取引とは?

例えば、アメリカに旅行に行く時に1ドル=120円の時に行くのか、1ドル=100円の時に行くのかで買い物が沢山できるか?などの違いが出ることは、海外旅行にいったことがある人なら想像できると思います。

その逆で、アメリカから日本に旅行に来る人にとっては、円高ドル安の時より円安ドル高の時に旅行に来た方がお得感はあるのも想像できます。

両替

引用元:https://fx.dmm.com/fx/aboutfx/knowledge/


ガソリンや軽油も円高ドル安や円安ドル高の影響を受けて、値段が高くなったり安くなったりするというイメージもあると思います。


このように、為替レートの変動は我々の身近な存在で、ニュース番組でも為替が1ドル=○○円であるとアナウンスされますし、円高ドル安が進行した場合は連日円高が止まらないので輸出産業にはダメージが大きいと連日報道されます。

FXはこのような米ドルやユーロをや各国の通貨をFX会社で取引をして利益を得る投資です。

わざわざ、銀行に行ったりしなくてもFX会社に口座を開設するだけで、PCやスマホから誰でも為替取引をすることができます。


関連記事:FX初心者向け講座!必要な資金や成功する確率について!

レバレッジとは?

「レバレッジ」を直訳すると「テコの原理」となります。

FXに当てはめて表現すると「少ない資金で大きな金額の取引ができる」といった表現になると思います。

例えば、1ドルが120円だった場合は1万ドルの取引をしたいと考えたら「120円×10,000ドル=120万円」ですので、120万円の資金が必要になります。

この状態はレバレッジが効いていない状態で、レバレッジ1倍となります。

FXでの取引単位は、10,000通貨を1ロット(1Lot)と呼びますので、レバレッジ1の状態では1ドル120円の時に1ロットの取引したいと思ったら、120万円の資金を用意する必要があります。


しかし、レバレッジを使うことによって少ない資金で効率的に取引を行うことが可能です。


レバレッジはFX会社によって1倍~約25倍の範囲で設定でき、例えば25倍のレバレッジを選択した場合は、1/25の資金量で外国通貨を売買できることになります。

1ドルが120円の場合だと、「120万円÷25=48,000円」という計算になり約48,000円の資金で1ロットの取引を行うことができます。

レバレッジ

引用元:https://www.gaitameonline.com/fx-info_w04.jsp


※上の計算は1ドルが120円だった場合ですのでその時のレートによって多少の違いはあります。あくまでも例えとして参考にして下さい。

※レバレッジを使うことで少ない資金で大きな金額の取引が可能になるのですが、その分損失も大きくなる場合があるので注意が必要です。



関連記事:FXで大きな損失を防ぐ資金管理!勝率よりも期待値を意識する!

証拠金取引(保証金取引)とは?

上で説明したようにFXはレバレッジを利用して取引を行うのですが、そのような取引のことを証拠金取引保証金取引などと言います。

取引を行うために、あらかじめFX会社に入金する(預ける)資金の事を証拠金(保証金)と呼び、FXはこの証拠金(保証金)を担保にして取引を行う証拠金取引(保証金取引)になります。

証拠金維持率に注意が必要!

FXは証拠金取引なので、ポジションを保有している最中には含み益や含み損の額も含めて、時価評価総額に対して証拠金を維持させておく必要があります。


時価評価総額に対する必要証拠金の割合のことを証拠金維持率と言います。


「時価評価総額(純資産額-必要証拠金)÷必要証拠金×100=証拠金維持率」という感じで計算することができます。


FX会社によってタイミングは違いますが、通常は毎営業日クローズ時点で必要証拠金維持率の判定が行われ、必要証拠金維持率が100%を下回っていた場合には追証証拠金が発生します。

※含み益の場合は関係ない話ですが、含み損を抱えた時に出てくる問題です。


追証が発生した場合は、指定された期限までに必要な金額を入金するか、ポジションを決済する必要があります。

仮に、期限までに解決できない場合は強制的に決済(マージンカット)が行われてしまいます。


また、証拠金維持率が50%を割り込んだ場合は、FX会社によって自動的に決済注文が行われてしまい、この事を強制ロスカットと言います。


追証が発生したり、強制ロスカットにならないためには、実際に取引をするのに必要な資金より多くの資金を入金させておく必要があります。

少額で始められるからと安易に考えていると、すぐに追証が発生したり、最悪の場合は強制ロスカットに掛かってしまいますので、FXを始めるのなら必ず資金には余裕を持たせて取引を行うようにしましょう。


関連記事:FXは余裕資金で始めるべき!負けられない状況では勝てない理由

スプレッドとは?

先ほどの説明でもあるように、為替のレートは1ドル110.00円~110.01円のように表現されます。

これは、1ドルを買う場合の値段が110円1銭で、1ドルと売る場合の値段が110円ちょうどであることを意味しています。

そして、この1銭分の値段の差を「スプレッド」と言います。

外為オンラインスプレッド

引用元:https://www.gaitameonline.com/fx-info_w02.jsp


上の図の場合は売値(BID)と買値(ASK)に1銭の差がありますので、1銭がスプレッド幅となります。

FXでは取引に手数料がかからない会社が多いですが、スプレッドががありますのでその分が実質的な手数料になります。

また、スプレッド幅はFX会社によって違いがあります。

例えば上の図は外為オンラインの表示ですが「売値120.00」「買値120.01」と小数点以下が2桁までしかありませんしスプレッド幅も1銭(0.01円)です。

しかし、GMOクリック証券の表示では

GMOスプレッド

引用元:https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/study/12.html


といった具合で、小数点以下が3桁表示されていてスプレッド幅も0.3銭(0.003円)です。

上の表示はあくまでも例えですが、このように為替のレートの表示やスプレッド幅はFX会社によって違いがあります。

また、スプレッドは、相場変動時等に拡大することがあります。

なのでFX会社を選ぶ際にはできるだけ、スプレッド幅が狭い会社を選ぶことも経費を抑えるために必要な工夫です。


関連記事:FX初心者は何を手本にして売買すべきか?まず最初に覚えること!

FX投資のメリット

投資をすると考えた時にFX意外にも株や投資信託という選択も出てきますが、ここからはあえてFXを選択するメリットを見てみます。

24時間取引が可能

為替の市場は、世界中の主要都市にインターバンク市場が存在しますし、当然ネットワークで繋がっています。

なので、FXは24時間眠らないマーケットです。

株や投資信託と違い取引時間に制限がなく、土日以外の24時間取引ができることはFXの魅力の一つです。

日本時間はヨーロッパやアメリカから見ると夜中の時間に該当します。

日本の夕方から欧州市場がスタートして、日本の夜からNY市場がスタートしますので、この時間帯に取引ができない株や投資信託よりFXの方がリスクをコントロールしやすい場合が多いです。

少額から取引が可能

FXの裁定取引単位は通常は1万通貨(1ロット)で、米ドルを1万通貨取引するのには約4万円で取引が可能です。

これだけでも少額で取引が可能といえますが、1,000通貨(0.1ロット)以下でも取引が可能な会社もあります。

1,000通貨であれば約4,000円からの取引、100通貨であれば約400円からの取引がかのうですので、いきなり大きな資金を用意しなくても投資が始められるのも魅力です。


関連記事:FXは少ない資金で始められる!だからこそリスク管理が大切!

リスクはあります

ここまで、為替レートの見方やFX投資のメリットを見てきましたが、為替は毎日うごいています。

結局は上がるか下がるかの二択なのですが、自分が思った方向に動くことばかりではありません。

また、上がるにしても下がるにしても、ノコギリのようにジグザグとした細かい波を描きながら動いていきますので、全ての取引が上手く行くと考えるのではなく、しっかりとしたリスク管理の元に行うことが非常に大切です。

FXトレードはFX会社に口座を開設すれば誰でもすぐに開始することができますが、安定して利益を残せている、いわゆる勝ち組の割合は全体の5%弱ですので、はじめのうちは試行錯誤の日々が続くと考えるべきです。

いきなり、持っている資金を全て投入するといった行為は危険ですので、まずは余裕資金で勉強をするといった心構えでFXに参入することを強くおススメします。



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