コイン


ポジションを保有している時間が短い方が、市場にリスクをさらしている時間が短い(エクスポージャーが減る)。

資金回転率が高いので、少ない資金でも効率的に資金を回すことができると考える人も多く、特にFXと聞くとデイトレードをイメージする人も多いと思います。


確かにデイトレードにはメリットも多いのですが、それは上手くいった場合の話です。

失敗した場合は、短期間で資金を大きく減らしてしまうという状況に追い込まれる可能性があるのがデイトレードです。

ここでは、デイトレードで失敗しないために必要だと思うことを私なりに書いていきますので、参考にして頂ければ幸いです。

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最も重要なのはメンタル管理

デイトレで一日で「数百万円、数千万円損をした…」という話は掃いて捨てるほど目にします。

あくまでも個人的な感覚ですが、トレードは行う時間軸を短くすればするほど難易度が上がります。なので、デイトレードは意外と難易度が高いと思います。

時間軸を短くすると難易度が上がる理由の一つに、メンタル管理が難しくなることがあげられます。


もちろん、このあたりの話は人それぞれ性格が違いますので、一概に言い切ることは難しいのですが、ネット上の情報やトレード本に書かれている、デイトレで簡単に儲かるという話を鵜呑みにすることはあまりおススメできないです。


一日に何度も取引を繰り返すということは、そのたびにどこでエントリー(仕掛ける)してどこで、エグジッド(利食い・損切り)するのかの決断を迫られるということです。

(もちろん、自分なりの売買ルールを決めておかないと滅茶苦茶にトレードを繰り返しただけで、結果は悲惨なことになるという事態になります。)


仮に、売買ルールが決まっていたとしても、エントリーすれば失敗した場合に幾ら損になるのか(損切り幅)を設定することになり、自際には損にならなくても、そのことが頭にチラつくだけで心理的には負荷が掛かって行きます。

当然、連敗が続いたりすれば人間であれば誰だってメンタル的なダメージは受けることになり、デイトレードはメンタル崩壊につながりやすい一面をはらんでいます。

メンタルをコントロールすることが仕事と言えばそれまでのことなのですが、一日の中で、実際に自分の大切な資金が増えたり減ったりすることに慣れるまでには、相当な訓練と時間を要するはずです。


取引するつもりは無くても、チャートが乱高下しているのを目の前で見ていると、ついつい注文をだしてしまったり、ポジションを決済したらすぐに、次の取引をしないと落ち着かない…といういわゆる「ポジポジ病」に陥りやすいのも、短い時間軸ならではの問題点です。

なので、デイトレードをメインにトレードを考えているのであれば、はじめから利益を期待するのではなく、ある程度の練習期間などを設ける必要があると思います。


関連記事:FXでメンタルが強いってどんな状態?強化する方法の誤解について



勝つ日もあれば負ける日もある

デイトレードといっても、毎日利益になるという保証はないです。

負けで終わる日が多ければ、月ベースでは損になってしまうのですが、毎日勝つことを意識しすぎると手が合わない日に、負けを取り返そうと無理なエントリーを繰り返し結果的には傷口を広げることになります。

デイトレだからといって日ベースで必ず勝ちで終わる必要はないので、「勝つ日もあれば、負ける日もある」ということは念頭に置いておくべきです。


上手い人は、負ける日の金額をできるだけ小さくおさえることで、月ベースでの収益結果が良くなることを心得ています。


もちろん、判断が難しい日は、その日はPCの前に座ってチャートを監視しているだけで、取引は見送るというテクニックも必要です。

やらなければ、稼ぐことができないのですが、損になることもないです。
  • 判断がつかない日
  • 自分で決めた売買ルールではエントリーチャンスが無い日
  • メンタル的にやるべきでは無い日
に、無理なエントリーを行って損になってしまったのでは最悪です。

あえて「今日は様子見をする(休みを入れる)」という決断も必要ですし、休むことで無駄な損失を避けることができるのであれば、休むことも仕事の一部という考え方ができます。


乱暴な言い方になるのですが、相場が下手くそな人ほど、手数を多くしたいとか、何もしないで資金を遊ばせておくことは勿体無いという考え方が強いです。

これらのことは、私も多くの失敗を経験して分かってきたことなので、もしかしたらすぐには理解できないかもしれませんが、頭の片隅にでも記憶しておいてほしいです。


関連記事:FXの勝率が50%でも損する人と儲かる人の違い!勝ち続ける考え方!



手法も大切だけど…

デイトレの手法は色々な所で売られていますし、無数にあります。

勝てない時期はこれらが気になって、色々と手を出してしまうのですが、残念ながら手法を変えても収益結果が大きく変化することはあまり期待できないと思います。

全く何も知らないという状態であれば、勉強として本や情報教材を購入するなどして、それらに少しお金を使うのも良いと思います。


ただし、宣伝文句に書かれているようなイメージでトレードに臨むと期待外れでガッカリしてしまいますし、何よりも大切な資金をそこにつぎ込むのはもったいないです。

手法は、使い手によって良くも悪くもなると理解して、必ず自分なりにアレンジを加えて行く必要があります。

日足による環境認識が必要

また、細かい時間足を見て、どこでエントリーするのかを決めるよりも、日足などで相場環境を認識することの方が重要です。


基本的な考え方としては、長い時間足のシグナルの方が強いので、日足(場合によっては週足・月足)の見立てが甘いと、デイトレでは大きな流れに逆らってエントリーをしてしまっているという可能性も出てきます。

もちろん、正確に状態判断をできないことも多いのですが、自分なりに状態を見立てながら、その日に買うのか?売るのか?的を絞ってデイトレードをすると、余計な損を避けることにつながります。

日足で相場の環境を判断する方法は、以下の記事でまとめていますので参考にして下さい。
↓ ↓ ↓
>>デイトレードにおける日足の使い方!

資金管理を徹底して大負けしないようにすべき

上の方でも書いたのですが、デイトレードといっても毎日必ず勝って終われるという保証はないです。

どんなに優れた手法でもドローダウンといって、連敗が続く期間にハマることもありますし、自分のメンタルが崩れて手法通りに取引ができないこともあります。


そんな時に、熱くなって取引を繰り返してしまうと、一日で大損をしてしまうこともあります。

実際には、その時には熱くなっている状態なので、自分自身ではおかしなことをやっていることに気がつかないことも多いので
  • いくら損をしたらその日は辞める
  • 何連敗したらその日は辞める
のかをあらかじめ決めておいて、大きな損を出す日を作らないようにして資金を守るべきです。

メンタルが崩壊しがちなデイトレードで、自分で決めた決めごとを守ることは口で言うほど簡単ではないのですが、自分で決めたルールを破るのは痛恨のミスです。

その場の雰囲気に流されて、ついついトレード回数が多くなってしまっている状態では心も収益も安定しませんので、手法(やり方)うんぬんよりも、自分の心の状態や資金管理についてしっかりと管理していくことが成功へのカギになると思います。


関連記事:FXは資金管理だけを徹底すれば勝てる?2%ルールを使うコツ!

まとめ

デイトレードは資金効率も良いですし、オーバナイトによるリスクが無いので、FXときくとデイトレードを思い浮かべる人も多いと思います。

もちろん、デイトレードで上手く取引を繰り返して行くメリットは多いので、デイトレードを極めて行くということは素晴らしいと思います。

しかし、デイトレードならではの難しさというのも存在すると思います。

当サイトでも、デイトレードに関しても色々と考察していますので、時間のある時にでも目を通してみて下さい。



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