これからスイングトレードについて書いていきますが、スイングトレードを短期売買と考えるかはには、個人差があると思います。
デイトレードとポジショントレードの間に挟まれた時間軸なのですが、私としてはスイングは短期売買だと位置づけていますので、短期売買だと定義して話しを進めていきます。
細かいことも色々とあるのですが、スイングトレードの攻略のポイントは、長期足での相場環境の特定とオーバナイトについてどう考えるかだと思います。
デイトレードの方がオーバナイトによるリスクが少ないのですが、本業との兼ね合いなどで四六時中チャートを監視できないという人が多いと思います。
なので、スイングトレードぐらいの時間軸で短期売買に挑戦する!という考え方は当然出てくる考えだと思います。
スイングトレードで上手く利益を残して行くために必要だと思うことを書いていきますので、参考にして頂ければ幸いです。
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目次
時間軸の定義は明確に!
トレードの時間軸は、大まかに分ければ- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
私のイメージとしては
- スキャルピング、デイトレード(1日で決済をする)
- スイングトレード(1日~2週間ぐらいで決済をする)
- ポジショントレード(2週間以上ポジションを保有する)
特にスイングとポジションの境目は曖昧で、利益を伸ばそうとしてポジションを保有が長くなることもあります。
ただ、一つだけ言えることは、日にちをまたいでポジションを保有(オーバナイト)した場合は、スイング以上の時間軸に該当するということです。
デイトレードで仕掛けたポジションが含み損になったから持ち越す(オーバナイトする)というのは、良い考えではなのですが、含み益を翌日以降に持ち越すのは悪くない考えだと思います。
なので、オーバナイトも視野に入れつつエントリーをするのであれば、デイトレードではなくスイングトレードの売買を行っていると認識した方が良いと思います。
相場の動き次第では、その日のうちに利益確定もしくは損切りになることもありますが、あくまでもスイングトレードをやりに行ったけど、結果的にはデイトレードになった…といった感覚を忘れない方がよいです。
スイングとデイトレは違います。境界線を明確にしておく必要については、以下の記事でもまとめています。
↓ ↓ ↓
FXのデイトレとスイングの違いを意識して売買をする重要性!
相場の方向感を自分なりに持つべき
相場の方向感を持ちながらチャートに向き合うことは大切だと思います。方向感が大切といっても、上がるか下がるかを当てる必要は無いですし、当てることは不可能です。
自分がエントリーするのに使っている分足・時間足よりも上の日足・週足(場合によっては月足)の分析が甘いと、短い時間足に振り回されてしまいます。
これは、デイトレードでも同じことが言えると思いますが、チャート分析をする時には長い時間足から分析をする癖をつけることをおススメします。
相場が方向感を変える前触れはチャート上に現れるはずですし、ニュースなどからもその兆候はある程度はうかかえることも多いいです。
こういった、トラブル的なものを頭の中に思い浮かべておくためには、日足以上のローソク足での分析は必要になります。
長期足(特に日足)で相場の流れを読み解くコツについては、以下の記事で説明していますので合わせて読んでみて下さい。(デイトレ用の説明ですが、スイングにも適応できます)
↓ ↓ ↓
FXのデイトレードは日足の流れをよく見るべき!勝率UPのコツ!
オーバナイトについて
スイングトレードで最も難しい問題としては、オーバナイトだと思います。基本的には夜中に大きなニュースが控えていないのであれば、オーバナイトをして行かないとスイングトレードとして成り立たないというのが私の意見です。
FXは24時間取引が可能だし、OCO注文などで利益確定と損切りの注文を出しておけるので、敏感になり過ぎるのも問題だと思います。
確かに相場に絶対はないので、2019年1月3日に起こったように朝方にレートが飛ぶ(スプレッド幅が極端に広がる)ということも絶対にないといは言いきれません。
あのような出来事を目の当たりにすると、オーバナイトに恐怖心を感じてしまうのですが、オーバナイトを避けてその日に決済してしまったのでは、デイトレードになりますので、スイングをやると決めたからには腹をくくって持ち越しをする必要が出てきます。
金曜日のオーバナイトについて
また、土日をまたぐ金曜日のオーバナイトに関しては悩みどころですが、金曜日のオーバナイトを避けるとなれば金曜日のエントリーは無理ですし、もしかしたら木曜日のエントリーも無理かもしれません。そうなると、トレードチャンスが月曜日~水曜日ぐらいに限られてしまいます。
もちろん、無理をしてエントリーをするべきではないのですが、ビビり過ぎていても仕事にならないです。
口座内の余裕資金などをしっかりと管理しながら、オーバナイトと向き合うべきです。
オーバナイトを避けるべき日
基本的にはオーバナイトのリスクを過剰に意識すべきではないのですが、大きなニュースや大きな経済指標の発表が控えている日のポジションを保有は控えるべきだと思います。大きなニュースの例えとしては
- アメリカの雇用統計
- FOMCの声明
- 日銀の政策発表
- アメリカの大統領選挙
- イギリスのブレグジッド
なので、大きなニュースや経済指標の発表の前にポジションを新規に建てることは避けるべきですし、すでに保有しているポジションに関しても一度決済しておく方が無難です。
また、12月後半のクリスマスぐらいから日本の年末年始ぐらいまでも、市場参加者が減りますので、その近辺ではあまり大き目のポジションを保有すべきではないというのが昔から言われていることです。
年末年始のポジションを保有を避けるという発想があれば、2019年1月3日のいわゆるアップルショックに引っかかるということも避けることができました。
薄商いのタイミングを狙って、色々な仕掛けをしてくる海外の機関投資家などがいるということを認識しておくべきです。
それでもオーバナイトが不安な場合
オーバナイトするということは、ポジションを抱えたまま寝ることになりますので、人によっては少ないポジションでも、不安で眠れなくなってしまうなどの問題点も出てくると思います。この点については、慣れ(訓練)によって解消できることもあるのですが、個人の性格なども絡んでくる問題で、どうしても気になってしまうという人もいるかと思います。
その場合は、スイングという時間軸に見切りをつけるのも一つの方法です。
デイトレに切り替えるのも良いですし、口座の余裕資金にかなりゆとりを持たせてポジショントレードにしてみると、感じ方が変わるということもあると思います。
関連記事:FXで夜中の値動きが気になってしまう!寝ている時の動きについて
スイングトレードの難しい部分
スイングトレードで、一度利益を確定させた後に再度、買い直し売り直しをする場合は注意が必要です。ちょっと、説明が難しいのですが、上で出したチャートの「A」の部分で話を進めてみます。
例えば、上のチャートのAの部分のどこかで買ったとして、一度利益を確定させたとします。
その後に、再度買いを仕掛けるということは、一回目の買値より仕掛け値が上がることになります。
それを何度も繰り返すと、段々と買値が上がって行き、上値余地が無い不利な仕掛けになります。
一波を取りに行っているスイングでは、一波の中に何度もチャンスは無いはずなので、何度も何度も買い直しをすると、最後に高値掴みをして負ける原因になります。
(売りの場合も同じで、低すぎる場所からの売りは負ける確率が高くなります)
日足でどの程度の値上がりをしたのか?どのぐらい日柄(日数)が経過したのかはよく考えて、遅すぎるエントリーは避けるべきです。
上の日足チャートのAの部分を1時間足に分解すると下のチャートになります。
あくまでも、例え話なのでエントリーポイントうんぬんではなく概念的なことを見て下さい。
仮に、Aで買ってBで利益確定→Cで買ってDで利益確定→更にEで買う、といった感じで取引を続けて行くと段々と買値が上がっていることが分かると思います。
これは、段々と不利な位置での仕掛けを行っていく行為で、最後には高値掴みになり降ろされる可能性が高いです。
その際に損切りを躊躇すると最初の2回分の利益を飛ばしてしまう危険性もあります。
このあたりのそろそろ、エントリーを控えるべきかも…?という感覚は大切なのですが、分かってくるまでには、それなりに経験値が必要になります。
短い時間軸をメインにチャート分析を行っていると、分析が近視眼的になりますので、必ず日足の分析もすることをおススメします。
関連記事:FXで狙う波の大きさ決まってる?小さい波と大きい波について
まとめ
個人的な意見ですが、デイトレードとスイングトレードは短期売買に分類されますが、オーバナイトをするのか?しないのか?で大きな違いがあると思います。逆に、スイングトレードとポジショントレードの境目は微妙です。
日足で確認して、一波を取りに行くのがスイングトレードで、何度か山と谷をまたいでポジションを保有するのがポジショントレードであるといった感じになると思います。
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