ドル円

2019年1月3日にクロス円で大暴落が発生したことは周知の事実です。

この暴落に引っかかり、強制ロスカットになってしまった投資家の方も多いと目にします。


単純に買っていたポジションが下がったのでロスカットになった…というだけではなく、為替のレートが急激に飛んだり、スプレッド幅が極端に広がったことでいわゆる「スプレッド狩り」にかかってしまった方にとっては、年明け早々最悪の展開だと思います。


ここでは、2019年1月3日の急激なレートの変化に引っかかってしまった方へ、私なりに考え方や対策などをお伝えしていきたいと思います。

(気持ちの整理がついていないのであれば、読んでも頭に入らないし、腹が立つだけだと思うので、しばらく時間を置いてから読まれることをおススメします)

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年末年始のポジション保有について

ひと昔前までは、年末にポジションを保有して年をまたぐことは避けるべきで、できれば年内にポジションは片づけておくべきだとされていました。

理由としては、12月にはアメリカやヨーロッパではクリスマス休暇になりますし、日本では年末年始に株式市場が休みになりますので、12月中旬から1月の大発会までは薄商いになるからです。


なので、12月中旬以降はお休みムードに入り、翌年の1月に株式市場が大発会を迎える日から、新たにポジションを作って行くというのが無難な考え方だと思います。(2019年の場合は、4日が大発会ですが金曜日なので、7日の月曜日から本格的にスタートするのが無難です)


ここ数年は、時代の変化とともに、年末年始もあまり関係なくなってきているのかな?という印象も受けていたのですが2019年1月3日のクロス円の動きを見るとやはり、年末年始などの薄商いが続くときは大きなポジションの保有は避けるか、口座内の余裕資金(証拠金維持)は多めにしておいた方が良いと改めて感じました。



アップルショックなんて関係ないはず

2019年1月2日にアメリカのアップルが売り上げを大幅に下方修正したことから、一連の暴落を「アップルショック」などと呼ばれているようです。

しかし、あくまでも個人的な感想としては、アップルが下方修正したぐらいでクロス円があそこまで暴落するとは思えません。


最近は、大きな暴落が起こると「○○ショック」と命名したがる傾向があるようですが、あまり「○○ショック」という言葉に振り回されるべきではないと思います。


今回の、クロス円の暴落はあくまでも薄商いのタイミングを狙い、海外の機関投資家などが売りをぶつけてきた結果、買いポジションのロスカット売りが重なり、一時的に暴落をしたものだと思います。

その際に、スプレッド幅なども大幅に拡大しました。FX会社によってはメジャー通貨でも2円(200pips)以上に拡大したようです。

証拠金維持が150%ぐらいだったとしても、強制ロスカットに掛かった可能性がありますので、それもさらなる下落(売り)を誘発させたのだと思います。

相場に絶対はないので、今回のように突発的な動きをした場合は、FX会社のスプレッド幅が極端に拡大することもあり、そのせいでロスカットになることもあると念頭に置いておく必要があります。


関連記事:2018年後半の暴落で失敗した方へ!対処法や考え方を確認!

年明け早々の大損への対処法

2019年の年明け早々に大損になってしまっている場合は、目の前は真っ暗になったり、頭に血が昇ってしまうことも多いと思います。

しかし、そこで熱くなって損を取り返そうとトレードにのめり込むと傷口を広げてしまう可能性が高いです。

大損の後に熱くなって更にもう一発大きな損を出してしまうと、再起不能になりFXから撤退せざるおえない状況に追い込まれてしまいます。


もちろん、気にくわない気持ちは分かるのですが、一度頭を冷やす必要があります。

冷静に物事を判断できたり、冷静にチャート分析ができるまでにどれくらいの期間を要するかは、損をした額の状況やメンタル的な部分も関係してきますので、一概には言いきれないのですが、一週間や二週間では回復できないかと思います。

しばらくは、相場の勉強などに時間を使ったりして実際のトレードは数ヶ月後に再開するという考え方は、大切な資金を更に減らさないためにはとても大切なことです。


関連記事:FXで大損したトラウマを克服する!気持ちを切り替えるコツ!



リピート系の売買について

実名を出すのは避けますが、FX会社ではリピート系の売買ができる会社もあって、リピート系の注文を並べておいて半自動的に収益を出すといった方法に魅力を感じる人も多いかと思います。

しかし、今回のように大きく為替が乱高下した場合リピート系ってどうなのでしょうか?

YouTubeを見ていると、結構酷いことになっている人も多いようです。

他人事ではあるのですが、心中はご察ししますし、早く立ち直れることを影ながら祈っています。


リピート系の売買、スワップポイント狙いのサヤ取りは口座への入金額を多くすれば、利益率が下がりますので、証拠金維持はある程度抑え気味にしたいという考えになってしまうと思いますが、想定外の値動きをされた場合は強制ロスカットになってしまいます。


場合によっては、追証が掛かる可能性も出てきて、リピート系の売買やスワップでコツコツ貯めた額などは一瞬で吹き飛ぶはずです。

ある程度ほったらかしておくだけで、稼ぐことができるほと相場は甘くは無いと思います。

私が裁量トレードにこだわり続けるのも2019年1月3日の様なことが、しばしば起こるのが相場だと身に染みて分かっているからです。


関連記事:FXは「ほったらかし」で儲かる?リピート系自動売買の弱点!

まとめ

2019年の年明けから大変な状況の方も多いと思います。

まずは、気持ちの整理がつくまで取引は休んで、相場の勉強などをした方が良いと思います。

負けた分を取り返しに行くことはとても危険な行為なので絶対にやめるように念を押しておきます。


また、最近はリピート系の売買なども流行っているようですが、こういった事態に遭遇した場合は機械まかせのトレードでは対応ができないと思います。

リピート系の売買を否定する気はないのですが、2019年1月3日のいわゆるアップルショックを期に裁量トレードについても勉強してみるべきだと思います。



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