FXで大きな損失を出してしまい、その損を取り返すまではやめられない!と考えて資金を追加してドンドンつぎ込んでいくのは危険な考え方です。
その考え方になっている方がおられるのでしたら、一度冷静になってこの記事を読んでみて下さい!
負けを取り返したいとトレードを行えば行うほどドンドン損失が膨れ上がって行き、悪循環から抜け出せないケースが多いです。
投資で破産する人の多くはこの悪循環にハマってしまうからだと言っても良いです。
「負けを取り返す」という考え方が、いかに危険な考え方なのかを説明していきますので、よく読んでください。
スポンサーリンク
大きく負けると取り返すのが大変
例えば100万円の資金でトレードを始めたとして、50万円損になってしまうと50%資金が減ってしまったので、50%の損失です。この50万円を元の100万円に戻すためには50%の利益では100万円に戻せません。
50万円の状態で50%の利益を出しても75万円にしかならないのです。
数字で遊んでいるように感じるかもしれませんが、よく確認してみましょう。
この例えで言いたいことは、大きな損を出した場合は取り返すには損した時の損失率より大きな利益率が必要になるという事です。
もちろん軍資金が減った状態での例え話なので、どこからか資金を調達してきて軍資金を100万円に戻せば50万円の損を取り返すには50%の利益でも良いのですが、調達できる資金にも限りがあるはずです。
ギャンブル中毒の人のように負けている状態で、ドンドン資金を投入していくのは愚の骨頂です。
(次から次へと売買を繰り返すことを「ポジポジ病」などと言ったりします。)
負けを取り返したいのは良く分かりますが、相場は我々が生きている間、永遠と行われていますので、今すぐに負けをどうにかしたいという感情は一度抑えるべきです。
関連記事:FXで連敗を早く抜け出す方法!メンタル崩壊の前にやるべき事!
投資はギャンブルではない
株やFXがギャンブルなのか?といった話もたまに話題になりますが、上記の様に負けを取り返したいという感情に支配された状態で売買を繰り返しているなら、ギャンブルと同じといえます。とにかく一度冷静になりましょう
人はお金が掛かると人格が変わってしまうことがあります。普段はとても冷静な人だったり、感情を表に出さないタイプなのにどうしてもお金が絡むと感情的になってしまうことがあります。
FXは、感情とは切っては切れない関係にあります。
損をしてそれを取り返したいと焦っている状態では、良い考えが頭に浮かぶとも思えません。
投資を勉強したかったり、少しでも生活を楽にしたいと考え、始めたFXで人生が狂ってしまっては元も子もありません。
頭に血が昇った状態ではこの文章も頭に入らない可能性もありますが、しばらくの期間はFXに関する勉強やメンタルについての勉強をするようにしましょう。
祈りは通じない
ここまでは、すでに損を出していて、その後に取り返したいと焦っているパターンを見てきましたが、まだ損を確定させていない状態(含み損)の状態の場合も見て行きます。買値(もしくは売値)から、かなりの額の含み損が出てしまうと損切りの決断もできずに、少しでも戻ってほしいと思い、祈るようにチャートを見たり、自分にとって有利なニュースばかりを探したりしている状態に陥ってしまうこともあります。
少しでも戻ってきたらそこで損切りしようと考えていても、実際に少し戻ったら、もう少し戻るまで様子見をしてしまう…こともあり、結局はいつまでたっても切れない(損切りできない)状態だと生きた心地がしません。
相場は残酷なもので、祈るようにチャートを眺めていても状況は変わりませんし、その状態から追い打ちをかけるように更に逆方向に動いてしまうこともよくあります。
結局は、強制ロスカットになってしまうか、自分が耐えられる限界値まで損が膨れ上がったところで損切りをする羽目になり、この手の大損をくらうとかなり深刻なダメージを受けます。
関連記事:FXで損切りができないメンタルを改善するコツ!
結局はメンタルが大切
かなり暗い内容になってしまっていますが、実際に起こることですのでよく確認してみましょう。そして、これらの悩みの元になっているのは、自分の気持ちの問題が原因であると理解しましょう。
結局は、
- ドル円を買った方が良いのか?売った方が良いのか?
- 押し目を拾った方がいいのか?
- 買値はいくらが良いのか?
- 手法は何が良いのか?
なので、今は理解できなくても、トレードはメンタルが大切なんだ!という事を頭のどこかに入れておきましょう。
まとめ
損を取り返したいと考えるのは当然なのですが、その考えがまさに次の損を生み出しています。そして、この事は頭を使って解決をしていくというよりは、自分の心の問題(メンタル的な部分)を解決しないとなかなか改善できないです。
しっかりと、勉強をして少ない金額からトレードの練習を繰り返せば、将来的には勝ち組に回れる可能性もありますが、直近で起こった損をすぐに取り返そうと焦って売買をすることは、かなり危険なことを行っています。
一度冷静になってゆっくりと考えてみましょう。
スポンサーリンク