FXを行う際にチャートは表示させると思いますが、チャートにも色々な種類があります。
日本人に一番人気があるチャートはローソク足だと思いますが、海外ではバーチャートも人気があるチャートです。
他にもラインチャート(折れ線グラフ)を好んで使うトレーダーもいます。
基本的にはチャートは道具なので、どれを選ぶかに正解はありませんので、自分の好きなチャートを選ぶと良いです。
ここでは、ローソク足とバーチャートの違いやそれぞれのメリット・デメリットを確認していきます。
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ローソク足の見方
ローソク足は、米相場の時代に日本で考案された歴史があり、海外でもキャンドル・チャートと呼ばれて非常に人気が高いチャートです。上はローソク足ですが、左側が「陽線(ようせん)」右側が「陰線(いんせん)」です。
陽線は始値より終値が高い値位置で終わったローソク足で、上昇していることが一目で分かります。
逆に陰線は始値より終値が安い値位置で終わったローソク足なので、下落していることが一目で分かります。
米相場の時代には日足以上の時間軸でしかローソク足は存在しかなかったはずですが、最近では、時間足や分足を使うトレーダーも多いです。
週足であっても日足であっても、時間足・分足であっても基本的なローソク足の見方は同じです。
1時間足であれば、その1時間の間に上昇したのか下落したのかが分かります。
分足でも同じ見方をすることができます。
また、実体の長さが長いほど値動きが大きかったことが分かりますし、逆に実体の長さが短い場合は値動きが小さかったことが分かります。
関連記事:チャートを手書きする方法!ローソク足と折れ線グラフの違い!
バーチャートの見方
バーチャトには4本値のタイプと3本値の2種類あります。
4本値表示の場合はローソク足と似ているのですが、3本値表示の場合は始値の表示はなく終値と高値・安値の表示になります。
バーチャートを好むトレーダーは実体部分の陽線・陰線が目立つローソク足より、スッキリとした棒上のバーチャートの方がトレンドラインが引きやすかったり、チャートパターンを見つけやすいからバーチャートを選ぶことが多いので、4本値か3本値かを意識することは少ないと思います。
視覚的には、3本値表示の方が折れ線グラフに近いチャートの描き方をします。
関連記事:FXの横軸は意外と重要!チャート分析するときは時間の概念も必要!
実践面での違い
ローソク足とバーチャートの違いは実体部分の陽線と陰線の見やすさだと思います。どちらを使うかは好みによって意見が分かれるのですが、実践面ではどんな違いが出てくるのかが気になると思いますので、それれぞれのメリット・デメリットを確認してみます。
ローソク足のメリット・デメリット
上のチャートはドル円のローソク足(日足)です。
陽線と陰線が一目で分かりますので、その日に上がって終わったのか?下がって終わったのか?が分かりやすいです。
例えば上昇している期間の陽線の数と陰線の数を比較すると、上昇している期間は陽線の方が多いことや、陽線の実体部分の長さも長いことが分かります。
特に日柄(日数)を数える作業は、相場の周期をとらえるヒントになることも多いです。
その足が陽線なのか陰線なのかが分かりやすいローソク足を使うことで、陽線の数や陰線の数を数えやすいというメリットがあります。
逆にデメリットとしては、上がった下がったが自然と目に入ることになりますので、陽線の次の日であること、陰線の次の日であることは無意識のうちに意識してしまう可能性が出てきます。
日本で開発されたチャートで我々は日本人なので、愛着が出やすいローソク足ですが、海外のトレーダーはバーチャート派の方が多いのも事実で、ローソク足を使った方が有利だとは言いきれない部分もあります。
関連記事:FXで日柄を確認する重要性!テクニカル分析と合わせてチェック!
バーチャートのメリット・デメリット
上のローソク足と全く同じ期間のドル円のバーチャートです。
ローソク足は違い、その日が上がったのか下がったのかの判断は、ぱっと見ただけではできないのがバーチャートです。
チャートが無機質に見えるかもしれませんが、トレンドラインを引いたり、チャートパターンを探すのであれば、陽線・陰線が目に入らないバーチャートの方が優れているという見方もできます。
実際に、外国のトレーダーが書いたトレードの本の中に出てくるチャートの実例はバーチャートであることも多いので、バーチャートは使いにくいという先入観は持たない方が良いです。
私が実際に使ってみた感覚としては、バーチャートはローソク足よりラインチャート(折れ線グラフ)の様な感じでチャートを見ていく感覚が強くなります。
なので、デジタル的な感覚でチャートを監視したいのであればバーチャートの方がメリットがあるかもしれません。
ただし、陽線・陰線を見分けることは難しいので、本数(日柄)を数える場合には苦労しますし、上げ下げの勢いを受け止めにくいというデメリットもあると思います。
(上げ下げの勢いを受け止めることは、感覚的な要素になりますので、そのような感覚には頼らなくても良いと考えるトレーダーも大勢います。)
まとめ
ローソク足とバーチャートの違いについて書いてきました。どちらが使いやすいかは個人的な好みが出てきますので、一概にはどちらが良いとは言えないのですが、誤解を恐れずにあえて書くなら、迷ったらまずはローソク足を使ってみると良いと思います。
しばらくローソク足を使ってみて、チャートを見たときに、陽線・陰線が入っていることで、上がっている・下がっているという感じの先入観を持ってしまうようならバーチャートに切り替えてみるのも一つの考え方だと思います。
基本的には、どちらを使っても為替のレート自体が変わるということでは無いので、チャートの形状に大きな違いは出ないはずです。
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