上のチャートはドル円の1時間足のチャートです。

赤で示した通りヘッドアンドショルダーが完成したように見えます。

残念ながら、右肩の安値を割り込んでいますので損切りになるパターンです。

このヘッドアンドショルダー確認後のエントリーポイントはABCの三種類考えられますので、それらを見ていき、その後の下落についてドテン売りで対応できるのかについても考えてみたいと思います。

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右肩が上がっているので強いと感じられた

今回は買いを狙うヘッドアンドショルダーの形ですので、ショルダーの部分の右肩が左肩より切り上がっていますので、勝機はあると考えられました。

エントリーポイントとしては、3つ考えられます



ブレイクアウト

一番単純なエントリーはAのポイントで、ヘッドアンドショルダーのネックラインを上にブレイクしたポイントです。

今回は水平に引いたラインも、斜めのトレンドラインも同時にブレイクしていますのでブレイクを狙うならAの一点となります。

斜めのラインまで下がるのを待つ

Bのポイントは斜めに引いたトレンドラインをそのまま残しておいて、そのラインまで下がってきた辺りで買う方法です。

大切なことは、ヘッドアンドショルダーの右肩より下に値段が割り込まないことです。

なので、ラインにタッチで買うのでは無く、ラインにタッチ後に反発した辺りがベストなタイミングとなります。

この方法をとるメリットは、ブレイクアウトより安く買うことができることで、その分ポジション保有時のちゃぶついた動きにも耐えられます。

デメリットとしては、ブレイクアウトの後に押しがなければ、エントリーできないことです。

水平のネックラインをもう一度使う

Aのポイントではヘッドアンドショルダーのネックラインを上にブレイクしましたが、その後多少の上昇後下がってしまいました、しかし損切りラインである右肩の少し下には到達していません。

この場合は、仮にAでエントリーしていなかった場合は、一度ネックラインを下に割り込んでから再び上に戻したCのポイントもエントリーポイントになります。

ブレイクアウトでは飛び乗りにくかったし、Bのポイントでも買いそびれた場合はCが最後のエントリーポイントとなります。



損切り後のドテン売りについて

残念ながら今回の事例のヘッドアンドショルダーは損切りになります。

問題は、その後目線を切り替えて売りでエントリーするポイントを見つけられるかです。

その後のチャートは



このようになっています。

ヘッドアンドショルダーは比較的強い買いシグナルですので、それが失敗したという事は買いの目線は間違いだったと判断しましょう。

なので、売りのチャートパターンを探していきます。

しばらくチャートが進むと上の様にトライアングルを確認できます。

トライアングルを確認する注意点は上側下側共に、3点以上のポイントでラインを引くことです。

今回は上側は5点、下側は3点でラインを引くことができました、このトライアングルを下にブレイクしたAが売りのポイントとなります。

直近高値よりは上に上がることなく、下がりますのでこの売りのエントリーは成功しました。

まとめ

ヘッドアンドショルダーの買いでは損切りになりましたが、その後トライアングルを利用してドテン売りをすれば1勝1敗になります。

最初の買いでの損切り幅より、売りでの利食い幅が大きければ一連の流れで利益に持っていくことができます。

損切りになっても焦ったり、腹を立てたりせずに冷静にチャート分析をすることが大切です。



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