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相場で利益を出し続けるということは、ある意味職人芸的なことです。

考え方や、やり方は人それぞれ違うのですが、1つの銘柄に絞ってその銘柄だけで売買を繰り返して、利益を出し続けているプロもいます。


この手のプロは決して表には出てきませんので、その存在自体は知られないことが多いですが、例えば「6773 パイオニア」だけでプロとして飯を食っていた立花義正さんは私が尊敬する相場師の一人です。


いずれにしても、これから上がりそうな銘柄選びをしていても、いつまでも宝探しを繰り返しているだけですので、ここでは銘柄を絞るコツを書いてみます。

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銘柄を絞るメリット

世の中にある全ての銘柄の値動きを取ることは不可能です。

多くの銘柄を監視していると目移りがしますし、どうしても、こっちの銘柄を買っておけば儲かった…とか、自分の買った銘柄だけ上がらない…といった感情がこみ上げてくるものです。


銘柄を絞ることによって、チャートと自分の間に余計な情報が入り込みませんので、選んだ銘柄の値動きに集中することができます。

その事によって、売買の上達に目を向けることができるので、それまでとは見える景色が全然違ってきます。


多くの人は、これができずに損ばかりを繰り返しますが、銘柄を絞ったり専門性を出すことは儲かるか損するかを分けるポイントだと言っても過言ではありません。

それぐらい、銘柄を絞るメリットは大きいです。



銘柄の絞り方も色々ある

例えば、上で紹介した立花正義さんは自らを「パイオニ屋」と読んでいたくらいで、一つの銘柄に絞って、その銘柄の癖に合わせて売買を行っていました。


ただ、銘柄を絞るといっても1銘柄に絞るだけでは無く
  • 低位株に絞る
  • 関連性のある数銘柄に絞る
  • 業種で絞る
というやり方もあります。


また、今では個人でも為替(FX)を取引できますので、為替で専門性を出して行くというのも一つの考え方です。


いずれにしても、あれもこれもと手を広げていくと銘柄に対しての慣れが出てきません。


感覚的な話になりますが、同じ銘柄や何かしらの基準で絞って監視を続けていれば、相場の動きと自分の売買のリズムが合っているか?合っていないか?

といった事も、だんだんと分かるようになってきます。


その感覚が出てくるまでには時間がかかるのですが、職人芸を目指して行くのであればある程度の修業期間は必要です。



上げ下げの周期がある銘柄がやりやすい

銘柄を絞ってもその銘柄が一本調子で上がったり、ダラダラと下がり続けてしまってはその銘柄で売買を繰り返すことは難しいです。


なので、銘柄を1銘柄もしくは数銘柄に絞る時は、その銘柄の上げ下げのリズムに注目すると良いです。


大きく動く銘柄が取りやすいと考えがちですが、玄人は動けば取れるという考えはしません。


荒っぽい値動きをする銘柄は取れそうだけど、やってみると意外と難しいことも多く、上下に大きく動くということより、「底から天井」「天井から底」までの日柄や保ち合い期間の長さなど上げ下げのリズムが自分の手に合うのかに注目すべきです。


それを確認するためには、大きな方眼紙に手書きで折れ線グラフを書くのがベストですが、それが難しい場合でも、チャートを印刷してチャートの波(うねり)の本数(日柄)を確認すると、銘柄によって癖があることが良く分かると思います。


チャートの書き方はこちら
↓ ↓ ↓
チャートを手書きする方法!

まとめ

専門性を出すことはとても大切で、銘柄を絞ることで専門性を出すことができます。

そして、立花さんも日本電気からパイオニアに銘柄を変える時にはかなり悩んだすえに決断をしています。


銘柄を選ぶときには何日も時間をかけて、慎重に決断すべきです。



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