本屋に行けばトレードの本がたくさん並んでいますし、ネット上にもトレードに関する情報が沢山存在します。
そんな中で、FXや株に関しての本質が書かれている本の割合は本当に低いです。
私もこれまでに、トレードに関する本は沢山読んできましたが、役に立つ本は1割にも満たない確率でしたし、今後出てくる本に関してもそうだと思います。
ただ、それでも勉強をしていかないと何も分からないので、読まないと先には進めない…といった感じも否めないです。
ここでは、私がこれまで沢山読んできたトレードに関する本の中で絶対にお奨めの一冊を紹介します。
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あなたも株のプロになれる
仮に私が友人や知り合いからこれかトレードの勉強をしたいんだけど、お奨めの本はある?と聞かれたら迷わず奨める本が幾つかあります。その中でも、個人的には絶対に読むべき本だと思う本は「あなたも株のプロになれる」という本です。
すでにご存じの方もいるかもしれませんが、もしまだ読んだことが無いのであれば絶対に手に取って熟読することを強くお奨めします!
FXをやりたいから株は関係ない…
と思われる方も多いと思いますが、この本にはFXを含めてトレードの本質が語られていますし、相場師として生きて行くということは、どういったことなのかが生々しく書かれています。
まだ、パソコンやネット証券も存在しない時代なので、時代背景の違い(手数料など)もありますが、相場の本質的なことは何も変わっていないと思います。
やり方としても、逆張りやナンピンをしていくスタイルの内容なので、手法としては参考にならない部分もあるかもしれませんが、相場に対する心構えはこの一冊から学ぶことができます。
今も昔も変わらないことがある
この本の作者の立花義正さんは投資顧問業の人間ではありません。元々は普通のサラリーマンをやっていた方が、紆余曲折(大きな失敗など)を繰り返して相場師として独立していくまでの、自分の経験談を書かれています。
自分はこれまでの大きな失敗を何度もしてきたが、この本を手に取った人には同じような辛い経験はして欲しくない!そのために先輩として何か残せるものがあるのでは?
といった愛情に満ちた内容で、この本を売ってお金儲けをしたいという類の本では無いです。
その証拠として続編的な本などは一切無く、本当にこの一冊だけを世に残しています。このことからも本で利益を上げたいという気が無いことが分かります。
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学べることは手法じゃなく心構え
この「あなたも株のプロになれる」の中で立花さんがやられている売買の方法は分割売買です。不等分割をツナギを入れながら行っていくスタイルで、特に強調されているのは「逆張り」をすることと「3分割」をすることです。
玉の出し入れをしながら相場の波を泳いでいく「うねり取り」スタイルのやり方のため、今時のトレードスタイルとは違いますが、今でもやろうと思えばできる方法です。
私も本の中に出てくる売買譜を徹底的に分析して、少しでも立花さんの売買に近づけたい!立花さんが見ていた景色を自分も見てみたいと考え必死に研究をしました。
パイオニアをドル円に置き換えて、どうにかものにできないか?と立花さんの売買譜とグラフをひたすら追い続けていた時期もあります。
しかし、途中からあることに気が付いたのです。
それは、「立花さんが本当に伝えたいと思っていたことは、やり方では無いのでは?」ということです。
それは、いくらやり方を真似しようと考えても、本質的に見えている景色が違いますし、それまでのバックボーンンも違いますので、小手先だけのものまねになってしまうからです。
この事は、実際に本の中でも人それぞれ、昇る山が違い、それぞれの山の頂点を目指せば良い!と書かれているにも関わらず見落としてしまっていました。
メンタルがぐらついたら読む
立花さんからやり方を吸収しようと考えるのをやめて、もう一度本を読み直してみると何十回も読んできた本が別の本に感じられました。立花さんをもってしても、大損をしてしまう経験も、インチキな投資顧問にダマされたりしています。
立花さんの場合は含み損が頭から離れず大怪我をして、片足を切断することのなり、そのことで会社に居場所をなくし、心無い女子社員からあざ笑われたりもします。
本当に相場の利益だけで生きて行くことができるのだろうか?という不安を抱えつつも会社を辞める決断をして、相場師として生きて行く心の葛藤は本当に生々しいですし、いくら時代が進化しても変わることのない、人間の本質が描かれています。
まとめ
マーケットの魔術師シリーズや、リバモアの本を押す人も多いですが、私は「あなたも株のプロになれる(立花義正さん)」を一押しにあげます。もちろん、相場の張り方についてもそこら辺の情報では、得ることができない内容なのですが、大きな失敗を乗り越えながら、相場師として独立していく時の心の葛藤や相場と向き合っていく姿勢などから多くのことを学ぶことができる一冊です。
まだ読んだことが無い方は2,000円もしない本ですので、読むことを強くお奨めします。
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