金利


株の配当金で儲けているとか、FXのスワップ金利で稼いでいるということが雑誌などで取り上げられていますので、興味を持つ人も多いと思います。

この記事では、株の配当金やFXのスワップ金利について注意すべきことを書いてみます。


色々な考え方があると思いますが、私としてはインカムゲインを狙いに行くのであれば、他の投資方法が有効だと思います。

まずは、インカムゲイン、キャピタルゲインについて簡単に説明して、なぜ株の配当、FXのスワップ狙いが不利なのかを考えて行きたいと思います。

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インカムゲインとキャピタルゲイン

まずは、インカムゲインとキャピタルゲインの違いについてはっきりとさせておく必要があります。

インカムゲインとは

インカムゲインは「不動産の家賃収入」「定期預金の利息」の様な感じで、保有しているだけで得られる収入源のことを指します。
  • 株式の配当金
  • FXのスワップポイント
  • 投資信託の配当金
なども、インカムゲインとして考えられることも多いです。

マイナス金利通貨は例外ですが、基本的には買っていないと、配当(もしくはスワップ)は入ってきません。

キャピタルゲインとは

キャピタルゲインは値段そのものが値上がりしたり、値下がりすること(それを買ったり売ったりして差益をとること)で得られる利益のことを言います。
  • 安く買った株を高く売る
  • 高いところでカラ売りをした株を安値で買い戻す
  • ドル円を安く買って高く売る
  • 安く買った土地を高く売る
という感じです。


関連記事:FXを始める準備!初心者が失敗しないために必要な考え方!



配当やスワップだけ狙うのは危険

  • 株式の配当金
  • FXのスワップポイント
  • 投資信託の配当金
はインカムゲインとして考えられることが多いと書きましたが、上の3つは値段そのものが上がったり下がったりします。


そこで問題となるのが、買っていた株なりFXなりが下がったらどうなるのか?ということです。

配当金の利回りが5%だったり、高金利通貨のスワップポイントが8%だったとしても、値段そのものが利息以上の下落をすれば、差し引きではマイナスになります。


これは、毎月分配型の投資信託でも同じことが言えますし、不動産価値が値下がりすれば家賃収入以上のマイナスが出てくることは十分にあり得る話です。


なので、インカムゲインを狙いに行くにしても、価格変動があるものであれば買うタイミングが重要で、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を考慮しておく必要があると思います。

長期投資だからといって、含み損がどんどん拡大していくのを耐えている状態が何年も続くのは精神的にはかなり苦痛ですし、投資としての効率も余りよくないです。


関連記事:FXは「ほったらかし」で儲かる?リピート系自動売買の弱点!



価格変動なしでインカムゲインを狙える方法

上でも説明した通り、インカムゲインを狙いに行ってもそれ以上に価格が下がれば差し引きでは損になってしまいます。

そして、よくある株の配当狙いとかFXのスワップ投資で失敗するパターンはまさにこのパターンです。

なので、インカムゲインを狙いに行くのであれば価格変動がない商品に投資を行いたいです。


残念ながら、銀行に定期預金をしておいても利子はほとんどつかないですし、社債を買っても満足できる利回りとは言えないです。

また、証券会社が奨めてくる仕組債は手数料が高かったり、仕組みが複雑でよく確認しないと投資家には不利な条件になっていることも多いです。


そこで、個人的に魅力を感じているのが「ソーシャルレンディング」という投資方法です。

「ソーシャルレンディング」は近年注目を集めている投資方法で、価格変動の心配をしないで年利5%~10%ぐらいを狙いに行ける、ローリスクミドルリターンな投資方法です。

もちろん、100%元本保証では無いのですが、投資先の業者をよく選定したり、分散投資を行うことで、比較的手堅い投資ができると思っています。

ソーシャルレンディングについて詳しくはこちらの記事でまとめています。
↓ ↓ ↓
>>ソーシャルレンディングとは?失敗しないコツは業者選び!

まとめ

もちろん、考えかたは人それぞれなのですが、株の配当、FXのスワップでインカムゲインを狙いに行く方法は個人的にはあまり良い方法とは思いません。

上がった場合はキャピタルゲインとインカムゲインの両方で利益を出すこともできるのですが、思惑通りに動いてくれないのが相場です。


価格の下げが止まらない、株の配当が減配する、通貨金利の引き下げに伴うスワップポイントの減少、などが起こると耐えられなくなる方法では、長期投資はやや厳しいと思います。



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