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ポジショントレードの場合はポジション保有の期間が長くなりますので、高値掴みは避けたいです。

少しでも買値を下げるためには、押し目を上手く拾う必要が出てきます。

しかし「押し目買い」と言っても、今の下げが押し目なのか?下落の始まりなのか?の判断は難しいはずです。

できあがったチャートを見て、ここがポイントだったと言うのは簡単ですが、それは後だしジャンケンみたいなもので、実践レベルではあまり役に立たないと思います。

ここでは、チャートが右端で動いている最中に、ポジショントレードで押し目を拾うコツを書いていきます。

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下げ止まりを当てることは不可能

今後の相場が上がるか下がるかを当てることは、不可能です。

なので、押し目がどこで止まるのか?をピンポイントで当てることも無理です。

しかし、それでも少しでも安いところで買わないと、後々不利な状況に陥り耐えなれなくなることも多いです。


ピンポイントで安値を当てることが無理な中で、買値を有利にするためには、何回かに分けて買いを仕込んで、その平均値を有利にするという考え方をする方が良いと思います。


このような仕掛け方(エントリー)をナンピン買い下がりと言います。

分割売買

ナンピンは危険な方法?

一般的には、ナンピンは危険な方法であると紹介されることが多いのですが、それは、損切りが嫌だからナンピンをするという、その場しのぎの行為が危険であるということです。

ここで紹介している計画的なナンピン買い下がりとは意味合いが違います。


計画的なナンピンは昔からプロが好んで使っている技法で、平均値を有利にするためには必要な技法です。

むしろ、ここが「底だろう!」「ここらで押し目が止まるだろう!」と考えて単発で仕掛けたけど、下落が止まらないので損切りができない…という状態の方がよっぽど危険な状態だと思います。


また、ナンピンをすれば損切りをしなくてもよい!ということでもないのでその点もよく理解しておくべきです。


関連記事:FXのポジショントレードのコツ!長く持つとリスクが高い?



計画的な押し目の拾い方

では、ナンピン買い下がりで押し目を上手に拾う方法を確認していきます。

方法としては、等分割と不等分割があります。それぞれ説明してみます。

等分割

等分割は、仕掛けるロット数を全て同じロット数で仕掛ける分割エントリーの方法です。

例えば、150円のドル円を3回に分けて仕掛けようと考えるなら
  • 150円 2Lot買い
  • 125円 2Lot買い
  • 100円 2Lot買い
という感じに同じロット数で買い下がって行くことになります。(値段とロット数はあくまでも、例えです。)

この場合は、150円から100円の間で2ロットのエントリーを3回行い、合計6ロットのポジションを仕掛けることができました。

3回のエントリーの結果、平均値は「(150+125+100)÷3=125」という計算から125円になります。
等分割

関連記事:無限ナンピンと分割売買の違い!

不等分割

不等分割の場合は、仕掛けるロット数に変化を付けて行きます。

買い下がる場合はできれば、下に行くごとにロット数を多くしていくと不等分割の効果が効きやすいです。

ピラミット

上の等分割と同じレートで買う場合を例え話にすると
  • 150円 1Lot買い
  • 125円 2Lot買い
  • 100円 3Lot買い
という感じで、ロット数に変化をつけます。

合計のロット数は6ロットなのですが、平均値は「((150×1)+(125×2)+(100×3))÷6=116.66…」という計算にになり、平均値は約116.66円になります。

上の等分割の平均値が125円なので「125-116.66=8.34」となり、平均値を約8.34円有利にすることができました。

不等分割



買い下がるときの注意点

ナンピン買い下がりで失敗しやすいパターンと多いのは
  • 最初の仕掛けが早い
  • ナンピンの値幅が狭い
  • ナンピンするタイミング(日数)が早い
というパターンです。

ナンピン買い下がりのコツは、仮に予定している数量を買いきれなかったとしても諦めるぐらいのつもりで、ゆっくりと仕掛けて行くことです。


特に不等分割の場合は、プレッシャーが掛かります。

最初の方で仕掛けたポジションがマイナスになっている中で、下がるたびにロット数を厚くしていくことはメンタル的には結構なプレッシャーが掛かります。


実際にチャートが右端で動いている最中には、判断に迷うこともありますし、ビビッてしまうことも多いはずです。

不等分割は平均値を有利にするためには有効なのですが、技術的には難易度が高いです。


はじめは等分割で分割売買になれていき、その後、少ないロット数で試してみたりするなどの段階を踏んでから本格的な売買に移行するようにすると大怪我をしないで済むと思います。


関連記事:FXで建玉操作は必要なのか?いまどき古いやり方だと思う前に!

まとめ

ここでは、ポジショントレードで押し目を上手く買う方法について書いてきました。

もちろん、ここに書いてあることが全てのトレーダーの手に合うとは言い切れませんし、相場に絶対はありません。

必ず、自分なりに検証などを行ってみてから実践に移行するようにして下さい。


また、戻り売りに関しては買いとはニュアンスが少し変わります。

単に買いと反対のことをやれば良いという単純なものでは無いと思います。

ポジショントレードの戻り売りに関しては、以下の記事でまとめますので参考にするようにして下さい。
↓ ↓ ↓
>>FXのポジショントレードの戻り売りのコツ!買いとは違うこと!



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