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色々なことを考えつく人もいるもので、「損切りをしないで勝つ手法」といったものも、ネット上では目にする機会があります。

最初に結論から書きますと、損切りをしない手法に関しては、私は反対の立場の人間です。


トレードで大切なことは幾つもあります。

逆に、これだけは絶対にやってはいけない!事も沢山ありますが、その中に「損切りしない」ことも入ってくるかと思います。


相場においては損切りが大切で
  • 1に損切り
  • 2に損切り
  • 3、4が無くて5に損切り
と考えないと、いつか大きな損を出してしまいます。


誰だって損は嫌ですが、壊滅的な損失を出してから後悔しても遅いのでよく確認してみて下さい。

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何故損切りしな手法に魅力を感じるのか?

まずは、損切りしない手法が良いと感じるのはなぜか?について考えてみましょう。


理由は人それぞれあるかと思いますが、私自身は損切りしない手法に魅力を感じたことが無いので、よく分からないのですが、思いつく感じだと

  • 損切りしても仕掛け値に戻ることが多い(損切りによって勝率が下がる)
  • 含み損の段階では、損は確定していないので、確定させない限りは負けではない
  • 中途半端に切るから、損になる
  • ナンピンすれば上手く逃げられる
  • スワップ金利が高い通貨なら、損切りしない方が得策である
こんな感じではないでしょうか?

損切り貧乏といった言葉もあるので、損切りが意味のないように感じたりする人も多いようです。


そもそも、損切りはかなりの苦痛を伴う行為ですので、損切りに嫌気がさしてくるのも分からないでもないですが、個人的にはトレードとはそういうものだと思いますし、それに耐えるのが仕事の一部だとも考えています。


関連記事:FXで損切りができないメンタルを改善するコツ!



適当に売買するのと何が違うの?

トレードは仕掛けから手仕舞いまでが完了して、一連の売買の区切りがつきます。

手法によっては、その間に玉(ぎょく)の操作(分割売買やツナギ)などが入ることもありますが、最終的に手仕舞いをしないと売買に区切りはつかないのではないでしょうか?


そのためには、売買のルールを決める段階で、どうなったら利食いをして、どうなったら損切りをするのかを決めておく必要があります。


損切りをしない手法は、損切りについては決めていない状態の売買ですので、売買のルールとして成立していない様に思えます。

極端な言い方をすると、
  • 適当に買って上がれば利食いをする
  • 適当に買って下がれば、そのままボケっと放置をしている
といった感じになってしまいます。

また、無理のない範囲の資金で運用していれば、途中の含み損にも耐えられるといった考え方もどうかと思います。


含み損に耐えられる範囲の資金でトレードを行うということは、裏を返せば利益になるときも少ないとも言えます。

なので、含み損に耐えられるロット数では、トレードから得られる利益は少ないです。

どこかの時点でそんな利益では、満足できないことになるはずです。


関連記事:FXは出口が大切!入り口だけでは戦略として不十分!



戻ってこなかったどうする?

仮にそれなりのロット数で買ってその後、下がってしまいましたらどうでしょうか?

含み損が何十万、何百万と膨れ上がっていくのを大丈夫だ!と安心して見ていることが可能なのでしょうか?


たとえ、これまでは戻っていたとしても、今回も戻ってくる保証はどこにもないです。

また、自分が買った値段まで回復するまでに、半年かかるのか?1年かかるのか?何年のかかるのか?全く分からない状況です。


出来上がったチャートであれば、理論上は可能に見えても、やはり実際には含み損を抱えたままの状態で数カ月とか数年過ごすのはかなり厳しいはずです。


耐えられなくなれば、結局はそこで損切りすることになり、だったら少ない損で損切りをしておいた方が怪我が少なかったのでは?

損切りしない手法なのに結局、損切しているじゃないか!?といったことになりかねません。


しかも、含み損を抱えてから買値まで長期間かけてやっと回復しても、プラスマイナスゼロで終了できるだけです。

これは単純に一回のトレードで利益を出せなかっただけではなく、早い段階で損切りしていれば
  • 買い目線を売り目線に切り替えて、売って利益を出す
  • もう少し下で買い直して少しずつ利益を出す
  • 別の通貨のトレードをする
といった、トレードをすべて見送っていることになりますので、かなりの機会損失になっています。

個人的には効率的にも、あまり良くないと感じます。


損切りについてはこちらでも詳しくまとめています。
↓ ↓ ↓
FX初心者が大損しない秘訣!はじめにマスターしたい技術は損切り!

まとめ

ロスカット(損切り)は、
  • ロスをカットすること
  • 損を切る
ことです。

それでも、損切りをしたくない!と思い「損切りをしない」手法が気になるのであれば、実際に資金を投入する前に、バックテストをしてみましょう!

過去10年間位のテストをやってみれば、損切り無しでは、絶対に逃げきれないタイミングが幾つか出てくるかと思います!


損切りを躊躇なく行えるようにするためには、ある程度練習が必要です。

練習の段階で大きな金額だと、精神的に耐えられないことも多く、結局は損切の技術を習得できません。

なので、少額で取引できる会社に口座を開いて、そこで損切りの練習をしてから、本格的な取引に移行するという考えが、資金を大きく減らさずに済むコツだと思います。


関連記事:FXを始める準備!初心者が失敗しないために必要な考え方!



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