お金


トレードを本格的に行っていると、含み損で夜も眠れないといった経験をするかと思います。


私も何百回も経験しているのですが、私の場合は、原因は、はっきりしていて、損切りの先延ばしや、自分のレベル以上の金額を一度に張ったことです。


調子よく儲かって来ると金額を上げて勝負に出るという行動を取っては、大きく負けるということを何度も繰り返して、それではマズいと気づかされました。


この原因についての話は、いったん脇に置いて、今現在「夜も眠れない!」といった状況にある場合どうしたらよいのかを考えてみます。


相場の事ですので先の予想はできません。

なのであくまでも、私ならこう考えるといったことですので、書いていくことは絶対ではありませんし、最終的には自分の判断で決断してください。

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すぐに血を止める

先の見えない、底なし沼やアリ地獄にはまっているかのような、含み損の地獄にいる最中は、周りが全く見えていません。

PCの前で必死に画面にかじりついて、チャートを祈るような気持ちで見ているだけの状態だと思います。。


まともにチャートリーディングなどはできていませんし、資金管理などの事も頭から吹っ飛んでいる状態と言えます。

周囲から見れば、かなり異常な光景ですが、本人は含み損が減ってくれることしか頭にありませんのでかなり危険な状態です。


これは、FXであろうと、株であろうと、225先物であろと同じです。


また、デイトレードでもスイングトレードでもポジショントレードでも基本的には同じです。


夜も眠れないほどの含み損を抱えている状態は、手首を何かで切ってしまい、血が噴き出して止まらない状態と似ています。
  • 何で切ったのか?
  • どうしてそんなことになったのか?
  • どうやって治すのか?
といったことは、考えている余裕はなく、一刻も早く血を止めないと死んでしまいます!

なので、手首を切って血がドバドバ出ている状態なら、とにかく止血に専念する必要があります。


トレードで眠れないほどの、大きな含み損を作った時もこれと同じではないでしょうか?

もちろん、相場の事ですのでそのまま様子見をしていれば、仕掛け値付近まで戻るかもしれません。


ただ、損を先延ばしにして助かった!という経験を何度か繰り返すと、悪い癖になってしまいます。

その方法では、いつか必ず大きな含み損に捕まることになり、その時にまさに「含み損で夜も眠れない」という状況になるのだと思います。


止血をするということは血を止めることで、トレードで損を止めるということは、損切りをして損のたれ流しを止めるということです。

決断できないとき!

結局は損切りするしかないと言われても、そんなレベルの金額じゃないんだよ!

といった思いも生まれてくるかと思います。


何度も言いますが、これは私も何度となくやっていることですので、気持ちや状況を理解しているつもりです。

損切りに踏み切れないのは気持ちは痛いほど分かります!!

ただ、想像してみて下さい。


そのまま、さらに含み損が拡大したらどうでしょうか?そうなってしまうと、もはや再起は不可能な大損になってしまいます…


私はそこまでは無いですが、追証が掛かったり、強制ロスカットになる可能性すらあります。

やはり、どこかの時点で決断するしかないかと思います。


関連記事:FXにおけるポジポジ病の克服方法!悪い癖は早めに改善しよう!



損切の方法

ここでは、二つの損切りの方法を紹介しておきます。

どちらも一長一短がありますので、よく吟味して決断してください!

一括で切る

ここまで来てしまえば、もはや精神力の限界だ!

これ以上の含み損になれば、取り返せない額だと感じた場合は、一括で損切りするのも一つの方法です。


ダメージは大きく、数カ月は何も頭に入らず、手にもつかないかもしれませんが、含み損の地獄からは解放されます。


ただし、その後に多少なりとも仕掛け値に戻ったのを見た時に、後悔の気持ちが残ることもあります(しかし、切る決断をしたときは、その額が自分の限界の額ですので仕方がないです…)。

分割で切る

一度に大きな損失を出すのは無理だが、これ以上の含み損にも耐えられないと感じた場合、まず全体の半分や1/3位を損切りして、様子を見ながら時間をかけてポジションを整えていく方法があります。


この方法の欠点は、さらに含み損が拡大する方向に値が動いた場合は、含み損の地獄からは抜け出すことができていないため、苦痛な日々が先延ばしになっていくことです。

また、最後の玉(ぎょく)が無くなるまで時間が掛かるため、精神的にダメージが回復されてトレードに復帰するまで、時間が掛かってしまうデメリットもあります。


関連記事:FXで損切りができないメンタルを改善するコツ!

傷が癒えたらやること

私の経験上からは、「夜も眠れない」程の含み損を作った場合は、どこかで損切りの決断をすることになります。

ただ、あくあまでも私の経験談ですので、最終的には自分で決めて下さい。


そして、ポジションが無くなりしばらくは放心状態かと思いますが、数週間~数カ月たつと、またチャートを見たりする気力も出てくるかと思います。


その時には、同じ過ちを絶対に犯さない様に、
  • 何が問題だったのか?
  • なぜそうなったのか?
自分の性格上の癖なども含め、徹底的に分析して、二の轍を踏むことが無いようにしましょう。


関連記事:FXの含み損を気にしない?それはメンタルが強いとは違う!



最後に

大きな損切の決断は辛いですが、誰も助けてくれませんし、そのポジションを作ったのは自分ですので、撤退する場合も自分で決断しないといけないはずです。

そして、そのことを深く反省して、教訓として次回以降のトレードに臨むようにしましょう。


大きな損切のあとは、次回からのトレードに恐怖心が出てくるはずです。

そんな場合は、通常のロット数よりも少ない金額で取引を再開することで、徐々に恐怖心を克服できます。


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