出口


FXを行う際に色々情報を目にすると思います。

中途半端な情報を目にしたり耳にしたりしても、自分の相場観の邪魔になりますので、個人的にはできれば余計な情報は見たくないのですが、TVを付けてもスマホを開けても色々情報が飛び交う昨今では嫌でも何かしらのニュースが目に入る時代になってしまいました…


それはさておき、ここでは、FXについて出口についての戦略を決めておくことが大切であるという事を確認していきます。

ここで言う出口は手仕舞いのことで、どうなったら利益を確定させるのか、どうなったら一度損切りで逃げるのかをあらかじめ決めておくことが重要だということです。

スポンサーリンク


仕掛ける目的は?

そもそも、為替を買ってもいつかは、売らないと現実の損益が発生しません。

これは、売った場合も同じで、仕掛ける(エントリーする)目的は最終的には手仕舞い(エグジッド)することに行き着くはずです。


国際情勢が○○だからどの通貨ペアを買えば良いだとか、チャート的に○○だからそろそろ買えば良いという感じの情報だけでは、入り口側の部分しか触れられていない状態といえます。

その情報だけを鵜呑みにしてエントリーをした場合、いつ降りたら良いのかが分からなくなると思います。

仕掛ける目的は手仕舞いすることなので、どうなったら降りるのかについても語られていない情報では実践の売買では役に立たないですし、再現性をもって続けて行くことは不可能です。


関連記事:FXは上がるか下がるかの予想とは違う!単純な二択では勝てない



必ず出口について考えておくべき!

どの通貨ペアをどのタイミングで仕掛けたら儲かるのかが気になるのは当然で、まずはその部分が決まっていないと売買がスタートしません。

しかし、仕掛けたはよいけど、その後にどうすればよいのかが決まっていないのであれば売買に再現性が出ません。

ましてや含み損を抱えてしまった時などは、不安で夜も眠れない状況に追い込まれることもあるかもしれません。(そのような状態でFXを続けていても精神衛生上よくありませんし、成功とは程遠い状態といえます)


せっかく上手いところで仕掛けることができたとしても、利益確定のタイミングが悪ければ、儲け損ねることもありますし、損切りのタイミングが遅くなれば大損になってしまうこともあり得ます。

相場は、ポジション保有中に持っていられないような、ふるい落とし的な動きをすることも多いです。

出口についてしっかりとした決めごとを作らないで、ポジションを抱えてしまうとどうしたら良いのか分からずチャートの前で固まってしまうかもしれません。
そのような状態を避けるためには、あらかじめ自分なりの売買ルールを作ってFXに望むようにすべきだと思います。

>>FX初心者に必要な考え方!自分なりの売買ルールが必要!



出口の決め方は値幅だけではない

降りるタイミング(エグジッドのタイミング)として値幅を使うことが多いと思います。

例えば、100円で買ったドル円が110円になったら利食いをするとか、95円になったら一度損切りをするという降り方は一番単純です。

利食いになるときの値幅が損切りになるときの値幅より大きい状態(利食い>損切り)を常に維持できれば、いわゆる損小利大になるので値幅について決めておくだけでも立派な出口の戦略といえます。

慣れないうちは単純に値幅だけに注目していくのも悪くないのですが、それだと
  • 相場がいつもより動かない
  • 動きが荒すぎる
  • ダラダラと上がる
  • ダラダラと下がる
など、日々変化する相場環境に対して臨機応変に対応することが難しいことも多いと思います。

そんな場合は、
  • 仕掛けてから一定の時間が経過した
  • チャート上で過去に節目となっているポイントを抜けた
  • 持っていて何となく嫌な感じがする
といった、項目を自分の売買ルールに付けくわえておくと応用力が出てきます。

どうしても、ポジション保有中は自分が持っている方向へ動いてほしいという思いが出ますので、チャートを分析するときに希望的観測になってしまいがちです。

我々の上がって欲しいとか、下がって欲しいという思いとは関係なく為替のチャートは乱高下しますので、ポジションを落とす(マルにする)ことで、頭をリセットすることができます。


関連記事:FXで売買ルールが決められない?作れない時の解決方法!

塩漬けポジションに注意

株でありがちなパターンとしては、買ったけど下がったのでそのまま塩漬けにしてしまうというパターンがあると思います。


為替とは違い、個別の銘柄には業績や財務内容などのデータもありますので、それを頼りに現物で持っておけば長期的には上がるであろうという希望的観測を抱き塩漬け株を作るのですが、こういった行為を「銘柄に惚れ込む」といい、玄人は「銘柄に惚れ込む」ことは決してしません。

これは、為替にも当てはめて考えることができます。

例えば、オーストラリアは日本と比べて金利が高いので、豪ドル円を買っておけばスワップポイントがうけとれて、長期的には値上がりも期待できると言う考えのみで豪ドル円を買うのは愚の骨頂です。

もちろん豪ドル円を売買すること事態に何の問題も無いのですが、上で示した様な理由だけで豪ドル円を買い、出口についても考えずただ黙って持っているというプロのトレーダーはまずいないと思います。(少なくても私はそんな乱暴なやり方はしません)

【※補足】
はじめから、数ヶ月~数年単位でのポジション保有中を見越してポジションを作って行く場合は、計画的な売買になりますので、ここで表現している塩漬けには該当しません。

ここで言っている塩漬けは、思惑と違う動きをして、本来は損切りをしないといけないのにそのままポジションを抱え込んでいる状態の事を言っています。

まとめ

仕掛け(エントリー)→ポジション保有→手仕舞い(エグジッド)→次のチャンスを待つ。

という、一連の流れがあります。

なので、「どの通貨ペアが良いのか?」「今、買ったら良いのか?」「今、売ったら良いのか?」といった事だけでは、入り口の部分を論じているにすぎません。

仕掛ける前にはどうなったら、利益を確定させるのか?(もしくは、損切りをするのか?)という出口の部分についてもしっかりと決めておく必要があると思います。



スポンサーリンク