
FXを行う目的はお金を稼ぐことなので、早く稼ぎたいとか、大儲けしたいという気持ちは分かります。
FXをやっている人で損をしたいと考えている人はいないはずなので、儲けたいという思いが先行するのは当然です。
しかし、利益のことばかりを考えていると、思わぬ落とし穴が待っている可能性が高いです。
FXは儲かることもありますが、損をすることもあります。
そして、初心者がいきなり大きなロット数でFXの取引をすると、損をした際に上手く対処できずにどんどん傷口を広げていくことも多いです。
この記事では、FX初心者が何ロットからFXを始めるべきかについて考えて行きます。
FX初心者は1,000通貨で練習をすべき
FXの取引単位は10,000通過を1ロットと呼びますので、1ロットぐらいからFXをスタートさせる人が多いです。1ロットでドル円を買ったり売ったりしたいのであれば、必要な証拠金は約4万円~5万円が必要です。
4万円~5万円の範囲で損をしても大きな被害は無いと考えてしまいがちですが、1ロットで1円幅(100pips)の損をすれば1万円の損になります。
50銭(50pips)の損でも5,000円の損をすることになります。
4万円の資金に対して、1万円の損をするということは入金した金額に対して25%の損をしているということになります。
5,000円の損でも12.5%の損を出している計算になります。
金額的には1万円や5,000円であれば、FX口座に追加で入金をすれば良いと思うかもしれませんが、負けを取り返したいという思いも出てきますので、どんどん損の額が膨れ上がってしまうことも多いです。
まだ、右も左も分からない状態でいきなり25%や12.5%以上の損を出してしまうと、損をしては入金をするという繰り返しで、よく分からないうちに数十万円の損になっていることだってあり得ます。
自分に限ってそんなことにはならないと思いがちですが、いざお金が掛かりだすとメンタルにブレーキが効かなくなることも多いです。
なので、まずは1,000通貨(0.1ロット)ぐらいの単位でFXがどんなもので、メンタル的にどんな負荷が掛かるのを試してみるべきです。
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少なすぎる通貨数でも問題がある
上で1,000通貨ぐらいが初心者にはおススメと書きましたが、リスクを抑えるならデモトレードや1通貨単位や10通貨単位で練習をする方法もあるのでは?と感じる方もいると思います。
しかし、デモトレードやあまりにも少なすぎる金額でFXの練習をすることにはデメリットがあります。
FXはメンタル的な要素が結果に大きく影響を及ぼします。
実際に自分の資金を使って実践をしてみると、勉強した通りにチャートが動かない…だとか、決められたルール通りに行動できないということも多く経験するはずです。
これらは、やはり自分の大切な資金を使って取引をすることで生まれるメンタル的な要素で、デモトレードや少なすぎる金額では体験することはできません。
ある程度は心理的に負荷が掛かるぐらいの金額で練習をすることで、より本番に近い気持ちで練習をすることができます。
関連記事:外為ジャパンは初心者におすすめの会社!3つのメリットを紹介!
ロット数を上げるタイミングは?
1,000通貨単位での取引はあくまでも練習です。確かに1,000通貨で取引をしている分にはリスクは抑えられている状態ですが、その分利益になるときも少ない額です。
なので、売買が軌道に乗ってきたのならロット数を徐々に上げて行かないと、FXで本格的に稼ぐことはできません。
ロット数を上げることを考えるタイミングとしては、3ヶ月以上連続で利益が続いて来たら少しロットを上げてみても良いと思います。
もちろん、負けている間はロット数を上げるべきではないので、しばらく1,000通貨で我慢をすべきです。(焦ってロット数を上げても損の額が大きくなるだけなので注意しましょう)
関連記事:FXでロット数を上げると勝てない?おすすめの増やし方を紹介!
メンタル的な負荷が少ないロットの上げ方
ロット数を上げる際は、1,000通貨をいきなり10,000通貨にするのではなく、徐々に上げて行く方がメンタル的な負荷が少ないと思います。一例をあげると
- 1,000通貨→2,000通貨
- 2,000通貨→3,000通貨
- 3,000通貨→5,000通貨
- 5,000通貨→10,000通貨
上はあくまでも一例ですが、このように小刻みにロット数を上げて行って、途中で詰まった場合は、また一つ前のロット数で試してみたりしながら、徐々に徐々に大きな金額での取引に慣れて行くのが良いと思います。
いきなり、10,000通貨にあげて連敗をしてしまうと、それまでの10倍の損を数回してしまうことになり、せっかく築き上げてきた自信を一気に無くしてしまう可能性がありますし、10倍のロット数でエントリーすることに心理的な抵抗を感じて、売買のリズムが狂ってしまうこともあるかもしれません。
まとめ
トレードの世界で年間の利益率が30%以上というトレーダは一握りのトップトレーダです。短期間で大金を稼いだ一攫千金的な話は、鵜呑みにしない方が現実的です。
練習でできないことは本番でもできないので、まずは1,000通貨ぐらいでFXがどんなものなのかを試してみると、リスクを抑えながら色々なことを学ぶことができます。
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