FXではpips単位で自分が稼いだ値幅を管理することが多いですが、最終的にはpips×ロット数が稼いだ金額になります。
取るpipsを伸ばすのか?ロット数を上げるのか?で議論が割れるところではありますが、pipsを伸ばしていくことは、相場が動かないタイミングだと無理ですし、いくら動いている時でも限界があります。
なので、最終的にはロット数を上げて行かないと本格的な額になって行かないのですが、少ないロット数だと勝てるが、ロット数を上げると途端に上手く行かなくなることがあります。
ここでは、ロット数を上げたら上手く行かなくなることや、おすすめのロットの増やし方をお伝えしていきます。
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まずは安定して儲かっていることが前提
例えば月間に200pips稼いでいたとして、それを400pips→600pips→800pipsと増やしていくためには、利食い幅を多くしたり、通貨ペアを増やしたり、違う手法を取り入れて行かないと無理です。そして、そのように無理をして色々なことを取り入れようと考えると、せっかく200pips稼げていたに売買のリズムが狂って稼げなくなってしまうこともあります。
なので、安定して稼げているのであれば、pips数を今のまま維持させつつロット数を上げて行くことを考える方が良いです。
ただ、ここで注意したいのは、あくまでも安定して稼げていることが前提になるということです。
少なくても3ヶ月~6ヶ月ぐらいの単位で、毎月コンスタントに稼げている実績ができてからロット数を上げることを考えるようにしないと、基礎が固まっていないのに、いきなり応用をしようとしている感じになってしまいます。
ロットを上げた途端に連敗地獄にハマる可能性があり、そうなると損の額が大きくなりメンタル的にきついです。
関連記事:FXの成功率と休むも相場について考える!手数が多くても勝てない
ロット数とメンタルについて
ロット数を上げると勝てなくなる原因は、メンタル的なことが大きく影響しています。ロット数を上げても順調にトレードを進めて行けることもあり、その時は利益はドンドン増えていますので、そのままロット数を上げて行くことは自然な流れです。
しかし、ある時を境に、突然連敗の期間が訪れるとロットが多くなっているのでメンタル的に耐えきれなくなることがほとんどです。
儲かったり、損したりしているpips数は変わらないのですが、ロット数を増やしていってますので、最後の連敗のタイミングが金額的に多くなっているので、ロットを上げて行く過程で失敗すると最後のダメージが一番大きくなります。
この時のダメージが記憶に残りトラウマとなってしまうと、しばらくトレードができなくなってしまったり、売買ルールに問題があったのではないかと考え、また最初から売買ルールを作り直したいという衝動に駆られてしまいます。
それだと、せっかっくそれまでに築き上げてきたことが、またやり直し状態になりますので、それは避けたいので、ロットを上げて行くのであれば最後にガバッと負ける上げ方は避けたいです。
負荷がかかりにくいロットの上げ方
ロットを上げて行くと負荷がかかるのは仕方がないことで、ある意味それとの戦いではあるのですが、それでもメンタル的な限界を超えるような上げ方では長続きしません。メンタル的な負荷が掛からない方法は無いのかもしれませんが、負荷が掛かりにくい方法でロット数を上げて行きたいです。
負荷が掛からないロット数の上げ方としては、少しずつ上げて行くことが一番です。
例えば
- 1ロット→2ロット
- 2ロット→4ロット
- 4ロット→8ロット
- 8ロット→16ロット
- 16ロット→30ロット
- 30ロット→60ロット
- 60ロット→100ロット
これを6ヶ月ぐらいで行おうと考える人も多いですが、60~100ロットぐらいの所で連敗をすると、始めの部分で積んでいた利益をかなり減らしてしまい、ダメージが大きいです。
この様に、倍々にあげて行くのではなく半月に1回1ロットずつ上げて行くとか、1,000通貨単位で取引ができる会社を使って、1.2倍~1.3倍ぐらい上げて行くぐらい、ゆっくりとしたペースだとメンタル的な負荷は軽減します。
上げて行く過程で連敗が続いたり、上手く利益が伸ばせなくなった時は少しロット数を減らして行くことも必要です。
2歩進んで1歩下がるといった感じを繰り返しながら、気が付けば50ロット~100ロット位を打ち込めるようになっているイメージで、焦らずロット数を上げて行く方が、結果的には上手く行きます。
負けを取り返そうと焦って、ロット数を上げて無理な売買を行うなどということは愚の骨頂です。
関連記事:何ロットでやってる?FX初心者におすすめのロット数を紹介!
金額ペースで考えてロット数調整する方法
もう一つのやり方としては、損切りした時の金額からロット数を決めて行く方法です。直近高値や直近安値に損切りラインを設定する場合であれば、仕掛け値から損切りまでの値幅×ロット数で損切りに掛かった時の金額が分かります。
この、損切りになった時の金額を最初に決めておいて、ロット数を調整していく方法もメンタル的な負荷がかかりににくいです。
例えば、一回の売買で5,000円までの損なら耐えられると考えた場合だと「損切り幅×ロット数=-5,000円」に合わせてロット数を毎トレードごとに変化させていくことになります。
損切り幅が広ければロット数は少なくなりますし、損切り幅が狭ければロット数が多くなります。
これに対して、損切り幅の1.5~2.0倍ぐらいの利食い幅があれば、あまり動きがない相場にも対応しやすいので、こちらのロット数の決め方を採用するプロも多いです。
これで、上手く行くようなら損切りの時の額を‐5,000円→-6,000円→-7,000円→-9,000円といったように少しずつ多くしていく感じです。
まとめ
ロット数を上げると勝てなくなる現象はよくあります。基本的には「ロットを上げたら上手く行かない→元に戻す→またロット数を上げる」という流れが続き、それを繰り返しているうちに慣れて行くものだと考えるべきです。
自分は、はじめから抵抗なくロット数を上げていけた!という話もたまに耳にしますが、個人的にはかなり眉唾物だと思います。
デモトレードならまだしも、お金が増えたり減ったりすることに何の抵抗も感じず、ゲーム感覚でロット数を上げて行けるということは、フィクションの話の可能性が高いですし、仮に本当の話だったとしても自分のトレードの参考にはできないです。
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