日本の銀行に定期預金をしていても金利が低いので、定期預金意外て安全に資産運用をしたいと考える人も多いです。
例えば、高金利の通貨である「ブラジルのレアル」「南アフリカのランド」「トルコのリラ」などで元本割れをしないのであれば、これらの通貨で定期預金をしておけば利回りも良いです。
FXにはスワップ金利という仕組みがあり、これは高金利通貨を買いで持っていると毎日スワップポイントが受け取れるという仕組みです。
FXのスワップ投資で年利5%以上が実現できれば、悪くない資産運用だとは思いますが、年利5%以上は意外と難しい数字です。
ここでは、FXのスワップ投資について考えて行きます。
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目次
高金利通貨で損になることも
高い金利(スワップポイント)の通貨を買っても、外国の通貨なので為替の変動リスクがあることもよく念頭に置いておく必要があります。どれだけ高い金利があっても、それ以上に通貨の値段が下がってしまう(円高になる)と、受け取った金利(スワップポイント)以上に含み損が発生することは十分にあり得ることです。
例えば、2016年にブラジルでオリンピックが開催されるので、それまではブラジルのレアルは固い通貨であるとされて、投資信託の商品もレアル建てで毎月に受け取れる配当金を上乗せさせていた商品も多かったです。
あれらの、チャートを見るとかなり基準価格が下がっていますので、購入したタイミングにもよりますが、レアル建てで投資信託を買った場合はかなりの確率でトータルで損になっているかと思います。
投資信託の場合は元々ハイイールド債などの高利回りの債券を高金利の通貨建てをすることで、年間の配当利回りが20%以上であるという内容の商品もありました。
しかし、基準価格はどんどん下がり、高金利通貨の金利が下がるとその分受け取れる配当も減るという流れで、5~10年持ち続けて結局は損で投げたというケースも多いはずです。
このように、高金利通貨で金利をもらって、その金利で5%以上の利回りを狙いに行くという考え方は、やってみると意外と損になることも多いので注意が必要です。
スワップ投資で大切なこと
通貨ペア
スワップ狙いを重視して運用をするのであれば、通貨ペア選びは大切です。ポイントとしては、
- 高金利通貨であること
- スリッページの発生がしにくい流動性のある通貨であること
- 長期間の保有に耐えられるように、為替変動が激しくない通貨であること
新興国(エマージングカントリー)の通貨は確かに高金利なのですが、長期保有をするという面では不安が残りますし、金利を下げた場合はかなり厳しい展開が予想できます。
なので、スワップ狙いで人気の通貨は「NZドル」「豪ドル」といった所に落ち着く場合が多いです。
また、アメリカの政策金利が上昇していることから、米ドルでのスワップ狙いにも注目が集まっています。
タイミング
スワップ投資を行う場合は、金利の利回り以上に通貨が下落してしまうと結局は損になってしまうので、できるだけ安い値段で買うようにしたいです。その際には、用意した資金分を一回で買ってしまうのではなく、数回に分けて買い下がって行くと、高値掴みをすることを避けることが出来ます。
安く買うコツについては、乖離率を使った手法で詳しくお伝えしていますので、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
>>乖離率を使った手法はこちら!
>>分割売買についてはこちら!
ドルコスト平均法について
ドルコスト平均法とは、一定の金額分を定期的(毎月や隔週など)で買う方法で、金額分で買っていくので、価格が安い時は沢山の購入量、価格が高い時は少ない購入量となります。ドルコスト平均法のメリット
この方法のメリットは、金額ベースで買っていくので、高い時は少なく、安い時は多く購入されるので、平均取得価格は自動的に安くなって行きます。また、相場の上げ下げに関係なく定期的に買い付けて行くので、忙しくてチャートをチェックできない人でも可能な方法ですし、欲や恐怖といったメンタル的なこともあまり気にならない方法です。
ドルコスト平均法のデメリット
ドルコスト平均法も万能な方法ではありませんので、デメリットも理解しておく必要があります。ドルコスト平均法のデメリットは、相場が大きく動いたとき(スワップ投資に関して言えば暴落したとき)には損になります。
また、あくまでも平均値を少しずつ有利に持っていく感じのやり方になりますので、より有利なポイントで仕掛けて行きたいと考えるなら、定期的に買っていく機械的な買い意外に裁量を入れる必要が出てきます。
これらは、ドルコスト平均法のデメリットで、昔からある方法であるにも関わらず意外と成功した話を聞かないこともよく念頭に置いておく必要があります。
まとめ
ここでは、スワップ投資について書いてきました。スワップ投資は金利を受け取れるのですが、金利分より大きな含み損になるとトータルでは損になります。
買ってほったらかしておくだけで定期預金のように、お金が入ってくるという考えでは、難しいことは念頭に入れておく必要があります。
分割売買などを行って、平均値を有利にしながら長期的なポジション保有にも耐えられる状態を保つことが肝心なことです。
関連記事:FXで逆張りやナンピンをするコツ!不等分割とタイミングが重要!
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