トレードの予想がよく当たる人(当たっている人)のことを当たり屋と言いますが、予想が当たるからと言って必ず儲かるとは限りません。
今後の動きを予想することばかりに目が行くと、売買のやり方について、おろそかになりいつまでたっても売買が上達しません。
このような状態の売買を当てもの売買などといい、儲からない売買の代表例です。
ここでは、トレードの今後の動きを予想することは、あまり意味がないことをお伝えしていきます。
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当たり外れの確率はほぼ同じ
例えば、タイムマシーンでも持っているのなら、先のことを100%予想することが可能ですが、そうでなければ、誰がやってもトレードの当たり外れの確率はほぼ同じ範囲に収まります。結局は、当たるか外れるかの中で損失をどれだけ抑えて、利益をどれだけ安定させて続けて行くかが大切なことです。
誰がやっても当たり外れの確率がほぼ同じ範囲に収まるのであれば、相場の予想が良く当たる当たり屋の人達の予想は、近いうちに外れ出す可能性が高いので「当たり屋と言われ出したら、そろそろ外れ出す」と考えるのがセオリーです。
逆に相場の予想を良く外す人のことを曲がり屋と言いますが、昔から彼らの予想が当たりだすことは無いので「当たり屋につくより、曲がり屋に向かえ」などとも言われています。
相場のことは相場に聞け
トレードの手法は数え切れないほど存在しますし、色々な人が色々な理論を持っていて予想法もたくさん存在します。トレードに参加している人達が各々それらに従って売買を行っていて、それによって価格が変動しています。
なので正確な予想は存在し得ないのです。
自分にとって
- やりやすい相場つき
- やりにくい相場つき
- 良く動く時
- 動きが無い時
比較的判断しやすい時もありますし、様々なことが複雑に絡み合っていて判断が難しい時もありますが、常にシンプルで一定の基準で相場を観測して、売買の判断を下して行くことが大切です。
迷った時に人の意見を聞いたり、人の予想を聞いたりしても意味がないところか、余計に迷いが深くなりますので、「良く当たる予想」などは存在しないと考えて、人の予想は当てにしない方が良いと思います。
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当たる予想のからくり
ひと昔前のやり方
昔はネットがありませんでしたので、予想屋は手紙を送って当たることをアピールしていましたが、良く当たる予想にはからくりがあります。一番単純なパターンでは、例えば、1万人に手紙を送るとします。
半分の5,000人には「A株が上がる」残りの半分には「A株が下がる」と手紙を送ります。
半分の予想は当たっているので、当たった5,000人の半分の2,500人に「A株はまだ上がる」残りの半分に「A株はもう下がる」と手紙を送ります。
この場合も、半分は当たっていますので、2,500人にまた同じことをやります。
この、ようなことを繰り返して行いけば、最後に残っている人達からすると良く当たる予想になりますので、予想が良く当たると思わせておいて、最後には自分の商材を売りつけるというのが良くあった手口です。
ブログの売買結果について
最近ではブログなどで自分の売買結果を載せている人もいます。個人的には皆が本当のことを書いていると信じたいです。
しかし、なかには情報弱者(初心者など)に情報商材を売りつける目的で売買記録を載せている場合もありますので注意が必要です。
実際にFX会社の売買記録の画像を載せているので、本当のことのように見えますが、あれにもからくりがあります。
例えば自分の口座と家族の口座を同じFX会社に開設します。
そして、同じタイミングで片方では買い、片方では売りを行い同じタイミングで決済すれば、実質的には損益は0円(スプレッドなど多少はマイナスかもしれませんが…)です。
ブログの画面には儲かった方の記録を張り付けておけば、常に儲かったように装うことは可能です。
後は、もっともらしい解説を少し書いたり、不自然にならないように、たまには損した方の記録も載せておけば良いのです。
もちろん、本当に自分の売買記録を載せている人もいますが、それが本物であるかを見抜くためには見る側の力量も必要になりますので、情報弱者はカモにされやすいです。
また、上手い人の売買結果を見ても実際にはその売買をコピーできるわけでは無いので、まずは自分の売買ルールなどが決まっていないとあまり参考にならないです。
まとめ
相場の予想は昔ら色々な人がやっています。今でもニュースなどでは為替の予想レンジなどを解説していますが、今日のレンジや今週のレンジの予想が当たるか外れるかは当てになりません。
また、最近ではかなり広めにレンジ幅を予想していますので変な数字が頭に残る分だけ実践には邪魔になります。
基本的にはチャートと自分の間には、余計な情報を入れないでトレードと向かっていく方が無難かと思います。
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