作戦


自分なりに売買ルールを作ることが大切だと理解しても、作ったルールが機能しなかった場合は、ルールを作ることが無意味なのでは?と感じるかもしれません。

完璧なものをはじめから作ることを目的にしてしまうと気持ちが折れてしまいますし、そもそも、最初から勝てるルールを作ることは不可能です。


売買ルールは何度も何度もトライアンドエラーを繰り返して、作り上げて行くものです。

もしかしたら、それなりの形ができるまでには数年かかるかもしれません。


しかし、途中で投げ出して違う手法を探してもいつまでも同じことの繰り返しになってしまう可能性が高いです。

ここでは、売買ルールを作るときの考え方を考察していきます。

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そもそも完璧な売買ルールは存在しない

売買ルールを作る時は、過去の値動きに照らし合わせて色々とルールを作って行くと思います。

ここで、やってしまいがちなミスの一つに、全ての値動きに対応できるようにルールを作るということがあります。


結果が見えている状態でルールを作るので、どうしても自分の都合の良い解釈をして、トレンドラインを使ったり、インジケーターを使ったりしてしまうのですが、この事をカーブフィッティングと言います。


売買ルールを作る目的は、自分の売買に一貫性を持たせることだと思います。

勝った負けたは別として、ある一定の期間、同じやり方を続けることによて、何かしらのデータが出てくると思います。

そのデータを元に売買ルールを少しずつカスタマイズしていって、良いルールを作り上げて行くという考え方が良いと思います。


ポイントは、同じことを一定の期間続けることです。

そうしないとデータとしては使えませんので、その間は損益結果が気にならないように少額で取引をすべきです。


関連記事:カーブフィッティングとは?FXの過去検証でやりがちな失敗!



売買ルールが機能しない時には一工夫が必要

私も何度も何度も、せっかく試行錯誤して作った売買ルールが実践で機能しない…という経験をしています。

ガッカリしてしまう気持ちは分かりますし、他のやり方を試してみたくなる気持ちも分かります。

しかし、違うやり方に手を出すとまた一からやり直しになります。


もちろん、根本的に間違っている方法であれば、一からやり直す必要があるのですが、今まで取り組んできたやり方に、色々と工夫を加えて行くというのも一つの考え方です。


一定期間同じことを繰り返した結果、トータルでマイナスになったのであれば、大きく足を引っ張っている取引があるはずです。

それを洗い出して、そのパターンになってしまうのは何故かとということを色々と考えてみるべきです。


大きな損になっている取引さえ除外できれば、トータルでプラスに持っていくことが可能なケースも多いので、全体的にみて足を引っ張っている取引を洗い出す作業は重要です。


また、利食い幅に関しても、
  • もう少し利を伸ばした方がトータルの収益結果が良くなるのか?
  • 逆にもっと早く(ほどほどの所で)利益を確定させた方がトータルの収益結果が良くなるのか?
などの分析をすることで、少しずつ売買ルールを組み立てるヒントが出てきます。


関連記事:FXで売買ルールが決められない?作れない時の解決方法!



ルールがダメなのか?メンタルがダメなのか?

売買ルールには問題はないけど、「ルール通りに取引が出来ない!」「ルールを破ってしまう!」というケースもあるかと思います。


この場合は、メンタルに問題がありますので、売買ルールを変えるというより、
  • なぜルール通り売買ができないのか?
  • 何故ルールを破るのか?
を考える時間を作るべきです。


例えば、損切りのルールや資金管理のルールを破ってしまう場合は、大損をしてしまう可能性も高いので、非常に危険な状態です。


そのままの状態で、トレードを続けて行くのは自殺行為とも言えますので、一度売買の手を止めて、売買ルールを破る癖について深く考えてみるべきだと思います。


もちろん、売買ルールを破っても損にならないことも多いですし、利益になることだってあります。

結果としては助かっているので、今後も同じようなことを続けてしまう危険性があります。

しかし毎度毎度、都合よく逃げられるとは限らず、売買ルールを破っていると、いつか必ず大きな損に捕まると思います。

そうなってから、売買ルールに従っておけば…と思っても資金は戻ってきませんので、ルールを破る癖は速やかに改善すべきです。


関連記事:FXはメンタルによる損失を防ぐだけで負け組から卒業できる!

まとめ

最初から勝てる売買ルールを作れるのであれば、苦労はしないのですが、それは不可能なことだと思います。

どうしても、過去のデータ上は勝てるけど、実践では勝てない…ということも多いと思います。

結果が分かっている状態で作っている売買ルールはカーブフィッティングしやすい、ということを念頭に置いて、実践では成績が少し下がることを理解しておくことも必要だと思います。


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