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FXでも株でも同じなのですが、トレードはあくまでも個人的な仕事だと思います。

売買の内容が良かったのか悪かったのか(良くできたのかどうかということ)は、自分自身でしか分からないと思います。


損益の出方(現れ方)は人それぞれ違いますので、
  • 損益の振れ幅の小さいタイプ
  • 損益のブレの大きいタイプ
どちらが上手いか下手かという議論はナンセンスで、表面から見た利益の出方だけでも、人それぞれ違いがあるということを理解しておくと、色々な情報を見る時に役に立つはずです。

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損益の出方は人それぞれ

上げ下げのひと山で、三人が同じ値幅を取ったとします。(ここでは例え話として10円幅を取ったことにします。)

  • Aさん:上げで15円幅を取ったけど、天井から下げる時に5円幅損をして、差し引き+10円幅で終わった。


  • Bさん:上げ相場で10円幅を取れたが、下げの局面を見送ったので+10円幅で終わった。


  • Cさん:上げでは5円幅しか取れなかったけど、下げ相場でも5円取れたので、合計では+10円幅取れた。
という感じで、同じ10円幅を取るのにも三人とも違た取り方をしているとします。

この三人のうちどの人が上手いかという断定は難しいと思います。


Aさんは下げで5円マイナスを出したから下手で、Bさんは損しなかったから上手、Cさんは上げでも下げでも取れたので、二人より上手だとは言えないはずです。

かといって、同じ10円幅を取ったから全員の技量が同じであるとも言えません。


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上手い下手の議論自体が無駄なこと

そもそも、上手い下手の議論自体が無駄なことだと思います。

人それぞれ、その人なりのやり方をやっていて、やり方そのものがはじめから違っていて、それぞれ自分のやり方でしか売買できないということを理解すべきです。

慣れていない他人のやり方を、すぐに取り入れようと無理をすれば失敗するのは当然です。


隣の芝生は青く見えるもので、利益が上手く出ない時期は、どうしても自分以外のやり方に目移りする気持ちは分かります。

しかし、結局は慣れつつあるやり方が良い!ということになり元に戻るというのが、私が20年以上相場の世界に身を置いて分かったことの一つです。


もちろん、自分がやっている方法より他人の方法の方が自分に合っていると思うなら、遠慮せずに取り入れるべきですし、そういう努力も必要です。

上手い人の売買を検証してみるという勉強は自分のレベルを引き上げてくれます。

しかし、ただ単にやり方を知るというだけでは意味がなく、かなり深いレベルまで検証をしてはじめて自分の役に立つと考えるべきです。


関連記事:FXの成長段階でよくある失敗のパターン!



FXサークル(コミュニティ)の弊害

上手く行っている人の売買結果を見ることは一見するとすごく勉強になるし、重要なことに思えるはずです。

しかし、他人の売買を見ることによって起こる弊害もあります。


相場は孤独な仕事なので、FXのコミュニティ(サークル)みたいなものに入会して、仲間を作りたいという発想もよく理解できます。

しかし、自分自身が中級者以上のレベルであると自信が無いのであれば、入会はおススメしません。

初心者がFXのコミュニティに入ることはとても危険な行為だと思います。


「初心者にとって一番悪い教師は少しばかり相場を知っている人である」という英国の相場の格言もあります。

本人としては親切で教えているのだと思いますが、中途半端な知識を教えてもらってもその知識は、後々足を引っ張ることになります。

教えている本人も自分がでたらめなことを言っているという自覚がない(気付いていない)のがたちが悪いといえます。


日本にも「初心者に寄ってたかって嘘おしえ」という川柳があります。

これは囲碁か将棋についての川柳だとされていますが、囲碁や将棋なら負けても勝っても、楽しければそれで良いのかもしれません。


しかし、相場はお金が掛かった真剣勝負であるということは決して忘れてはいけないと思います。


サークルなどでは、儲かっている時は雄弁に語るけど、都合が悪くなると沈黙をしてしまう人も多いと思います。

上手く行かない時にどう立ち回るかが最も重要ですが、その部分を他人に包み隠さず見せる人はいないはずです。


かくいう私もネット上でのコミュニティに入会していたことがあります。

その中での成績としは、中の下ぐらいだったので特に誰の目にも止まらなかった記憶があります。

その当時派手に儲かったpips数を披露していた方々がどうされているのかは不明ですが、コミュニティの主催者の方は表舞台から姿を消してしまいました…


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まとめ

トレードはあくまでも個人的な仕事だと思います。

人間である以上、それぞれ得意不得意がありますし、性格もバラバラです。

なので、損益の出方は人それぞれ違いが出ますので、表面上の数字だけでは分からない部分も多いはずです。


他人と自分の成績を比較しても、そもそもやっていることが違えばあまり意味がないということは念頭に置いておくと良いと思います。



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