為替のレートの底と天井を当てることは不可能なので、エントリーの時に分割してエントリーをすることで、ポジションの平均値を意識的にコントロールすることが可能です。
分割エントリーと言っても、
- 自分のポジションがプラスになっている時に更にポジションを追加する乗せ
- 自分のポジションがマイナスになっている時にポジションを追加するナンピン
ナンピンにも色々と種類があるのですが、共通して言えることは、ナンピンをする時は、始めから買い下がったり売り上がったりすることを予定しておかないと途中で含み損に耐えられなくなるということです。
例えば、損切りが嫌だからナンピンをするという感じのその場しのぎのナンピンでは、逃げることができない波にのまれてしまうでしょう。
計画的なナンピンにも等分割と不等分割があり、不等分割の方が平均値をより有利にすることができますので、ここでは不等分割について色々と考えてみます。
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等分割と不等分割の違い
例えば、150円の通貨ペアがあったとしてそれを3回に分けて買い下がるとします。この時に
- 150円 20,000通貨、買い
- 125円 20,000通貨、買い
- 100円 20,000通貨、買い
これを
- 150円 10,000通貨、買い
- 125円 20,000通貨、買い
- 100円 30,000通貨、買い
同じ60,000通貨の買いポジションなのですが約8.34円の差が出ます(125円-116.66円=8.34円)。
このように、不等分割が上手く決まれば平均値を有利にすることができるのですが、実際にやってみると最後の方にポジションをを厚くしていくのは心理的にはプレッシャーがかかるので、どちらがやりやすいかは個人差が出てきます。
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不等分割のデメリット
分かりやすいように買い下がる場面で説明をします。不等分割で買い下がるときに難しいのは、段々と厚めに仕掛けて行く必要があるということだと思います。
確かに、下がるごとに厚めに買うことで平均値を下げることはできるのですが、その分はじめの方のポジションの比重が少なくなりますので、ポジションが多くくなっていくと最後の方の仕掛けで底をとらえたいという思いが強くなる傾向が出てきます。
そもそも、一回で底を当てることは無理だから数回に分けて買っているのに、当てたいという思いが出始めてくるとそれは本末転倒になってしまいます。
ただ、資金が無限にあるわけではないので、下げて行く中、永遠と厚めに買い続けるのは不可能です。(最後の買いを上手く仕掛けたいという思いにつながります)
等分割で上手くできていたナンピンも不等分割にチャレンジした途端に上手くいかない…ということもあります。
それだけ、精神的に掛かるプレシャーが強いやり方だということは、よく理解しておくべきです。
関連記事:FXで買い増し、売り増しをして利益を増やすコツ!
不等分割の練習方法
上でも書いているのですが、不等分割は等分割と比べて難易度が高いです。なので、まずは等分割で3回~4回買い下がる練習を積む必要があります。
昔からナンピンは1/3というのが定石とされていますが、例えば
- 150円 20,000通貨、買い
- 125円 20,000通貨、買い
- 100円 20,000通貨、買い
- 75円 20,000通貨、買い
これを変形させていくという感じで、不等分割にシフトしていくやり方が無理なく不等分割の練習をできる方法だと思います。
上の例えは、20,000通貨を4回買うのですから80,000通貨を仕掛けるということになります。
始めから綺麗に不等分割にする必要はないので、とりあえず
- 150円 10,000通貨、買い
- 125円 20,000通貨、買い
- 100円 20,000通貨、買い
- 75円 30,000通貨、買い
また、80,000通貨というのはあくまでも例えなので「8」にこだわる必要はなく
- 150円 10,000通貨、買い
- 125円 20,000通貨、買い
- 100円 20,000通貨、買い
- 150円 10,000通貨、買い
- 125円 20,000通貨、買い
- 100円 20,000通貨、買い
- 75円 20,000通貨、買い
もちろん不等分割を行う目的は平均値をより有利にするためですが、はじめのうちは平均値を意識しすぎると難しいので、できれば三分割以上で仕掛けることとエントリーのロット数を変化させて仕掛けることの練習に専念する方がスムーズに行えると思います。
ロット数が多いと感じるなら、1,000通貨以下で取引が可能なFX会社でロット数を下げて練習するとよいですし、その方が不等分割の練習には良いと思います。
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まとめ
不等分割について書いてきました、不等分割ができるようなると、平均値を有利にすることができるので建玉操作で利益を出せるという実感が出てくるはずです。ためし玉と本玉の違いなども鮮明になってくるので、ためし玉の段階での損切りについても気にならなくなります。
まずは、少しでもエントリーのロット数に違いを出せるように練習をして、最終的には最後のエントリーが一番厚くなっている不等分割を目指して下さい。
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