計算機


建玉操作という言葉を知っていますか?

建玉操作は、最初の仕掛けの後に、ナンピンや乗せ、時にはツナギといった売買を手仕舞いの間に挟むので、複雑で敬遠されがちです。


しかし、できるようになると、単純に買った負けたという事を繰り返すよりも、途中の細かい上げ下げのダマシを気にせずに相場の波を取れるようになるので、派手さは無いですが確実性のあるやり方とも言えます。


ここでは、建玉操作のなかでも「買い増し」「売り増し」についてお伝えしていきます。

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2種類の買い増し・売り増し

買い増し、売り増しと言うからには、すでにポジションを持っている状態でそのポジションに追加をする形で、買いか売りかを仕掛けることになります。

なので、買い増しをする、売り増しをするということは、言葉の通りすでにある玉を更に膨らませて行く格好になります。


そして、単純に玉を膨らませると言っても、最初の玉が含み益になっているのか?含み損になっているのか?で状況が多少違います。

  • 含み損に対して買い増し・売り増しをすることをナンピン
  • 含み益に対して買い増し・売り増しをすることを乗せ(利乗せ)

と言い、両者は考え方ややり方が多少違いますので、どちらが自分の性格に合っているかをよく確認して取り入れるべきです。


(買いと売りを混ぜて書くと混乱すると思いますので、買いの場合について説明をしていきますが、売りは買いの逆のことだと考えて下さい。)

ナンピン

買い下がっていくことをナンピンと言います。

底を当てることは不可能なので、何回かに分割して買いを仕掛けて、その平均値から値上がりを待つというスタイルになります。


なので、ナンピン買い下がりをする時は、平均値にこだわるのがポイントになります。

逆の言い方をすると、平均値が下がらない買い下がりは不利な買い下がりで、ポジションが膨れ上がって行くだけで、更なる下落が発生した時に大損をしてしまう可能背が高いです。


昔から「下手なナンピンすかんぴん」と言われていて、最近ではナンピンは危険な方法であるという解説も多く目にします。


ナンピンを取り入れるなら、
  • 資金量に対してどれくらい買い下がっていくのか?
  • 更に下落した場合はどこで損切りをするのか?
といった、リスクの部分についてもあらかじめ考えておく必要があり、単に損を逃れるために行う方法では無いことは念頭に入れておくべきです。


関連記事:無限ナンピンと分割売買の違い!



乗せ

乗せは、買い上がっていくことを言います。

ナンピンとは真逆の方法で、基本的には含み益になったら更なる上昇を期待して、買いのポジションを膨らませて行くことになります。


含み益を担保にする感じで買い増していけるので、一見すると簡単に見えるのですが、平均値は上がります。


乗せた玉が高値掴みになることが多く、せっかくの含み益が台無しにになり不発に終わる割合が高いです。


なので、乗せを行う場合は勝率は低いことをよく理解する必要があります。

勝率が低いのはデメリットですが、トレンドが発生して上手くハマった時の利益はかなり大きいので、損小利大という考え方にこだわるのなら研究しがいのある方法です。


関連記事:FXのピラミッティング手法は勝てる?利乗せは最後に負ける?



建玉操作を行う必要性はある?

2種類の買い増し、売り増しについて説明しました。

ナンピンも乗せも一長一短がありますので、どちらを採用するかは意見が分かれると思います。


また、そもそも複雑な建玉操作を行う意味があるのか?という疑問も出てくるかと思いますので、そのことについても考えてみます。


建玉操作を取り入れるのは、色々なチャート分析を行ったり、勝率などにこだわっても結局は先のことを当てることができないので、途中に玉を操作を入れると少しは違った結果が得られるのでは?


と考えたり、


デイトレードやスイングトレードはチャートに張り付いていないとできないし、メンタル的に疲れるので、もう少しゆっくりとした時間軸で売買をしたい!


その場合は、仕掛けや手仕舞いの回数が減るので、それなりにロット数を打ち込む必要が出てくるけど、単発ので仕掛けるのは怖いので少しずつポジションを膨らませる方法でやってみたい。


といった考えがあるかと思います。

この辺りを自分の中で整理して、買い増し、売り増しを採用するかを選択して下さい。


>>FXの練習をして成功するために最適な方法!


まとめ

ポジションを膨らませて行く方法なので、やり方を間違うとリスクが拡大する可能性はあるのですが、FXだから短期売買をやらないといけないという決まりは無いです。


まずは、少ないロット数で建玉操作に慣れて行くと平均値という概念が分かってきますし、単発で仕掛けるよりやりやすいと感じることも多いと思います。


関連記事:FXでナンピンして失敗しないコツ!だんごの玉を作らないように!



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