FXをやっていると、損切りが連発してしまい「また損切りかよ!」と腹が立ってくることもあります。
しかし、損切りをしないという方法(選択)は危険です。
だったら、連発する損切りや早すぎる損切りについて、何とか無駄な損切りの回数を減らしてメンタル的に楽にトレードを進めたいと考えるも当然です。
エントリーのシグナル通りにチャートが動かない、いわゆるダマシですが、このダマシを見極めて回避することができれば、無駄打ちが減りメンタルが楽になるのですが、現実的には可能なのでしょうか?
ここでは、ダマシを回避することについてお話をしていきます。
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目次
ダマシを回避する方法はあるのか?
雇用統計などの指標発表の直前直後や、要人の発言が控えているタイミングなどでトレードをしてしまうとスプレッド幅が開いたり、激しい動きに巻き込まれるので危険です。なので、そのようなタイミングでのトレードを見送ることで不要な損切りを避けることは可能です。
しかし、ここで言うダマシとは何かしらの売買シグナルに従ってエントリーをしたが、100%の勝率を保つことは不可能なので中には損切りになるトレードも出てきて、そのことに抵抗がある、ことだとして話を進めて行きます。
ダマシに抵抗を感じる人も多いので、ダマシを回避する方法も色々な所で語られています。
良く言われている方法としては
- 複数通貨を監視して同期などを見る
- マルチタイムフレームを使う
- エントリー時の条件を厳しくする
- ブレイクアウトでのエントリーでは無くプルバックを待つ
一つずつ確認していきます。
通貨ペアの同期を見る
これは、例えば「豪ドルドル」「ニュージーランドドル」や「ユーロドル」「ポンドドル」などの様に相関関係が高い通貨ペアを同時に監視することで、片方がブレイクアウトした時に、もう一方がすでに動いているのであればダマシになりにくいという理屈です。この感じで「ユーロドル」「ドル円」「ユーロ円」などの関係を見て行くこともあります。
しかし、この方法は、ダマシを回避するという意味合いとしてはやや疑問が残ります。
結局ダマシになる時は2つの通貨ペアともダマシになるからです。
また、元々沢山の通貨ペアを同時に監視することが苦手な場合は、混乱をしてしまう可能性もありますので、万人受けはしないかもしれません。
マルチタイムフレーム
これは、上位足からトレンド方向を絞り込んで行って、今日は「買いをする」「売りをする」と決めたうえで自分のエントリーする時間足(分足)を監視する方法です。ダマシを回避する方法になるかは別問題ですが、買いか売りかに的を絞ってチャートを監視することで、迷いが少なくなりますので、マルチタイムフレームは是非取り入れたい考え方です。
仮に、ダマシになって損切りなっても、慌ててドテン売買をするといったことはせずに済みます。
関連記事:FXのマルチタイムフレームで目線を固定!見送る動きも出る!
エントリー時の条件を厳しくする
インジケータなどのフィルターを複数使い、エントリーする条件を厳しくしていく方法も有ります。例えば、アジア時間のレンジをブレイクアウトしたらエントリーする方法で、ダマシが多いと感じたら、さらにMACDを確認する。
MACDだけでは足りないならRSIも使うといった具合にインジケータでフィルターをかけて行くと確実性は上がります。
しかし、その分条件が揃いにくいのでエントリーするチャンスは激減します。
例えば、デイトレードをやろうと考えていたのに、条件が全然そろわないので1週間に1回しか売買ができなかったとなると、売買回数の少なさに耐えられないという別の問題が出てくることもあります。
プルバックを待つ
プルバックとは、戻しのことでブレイクアウトした場所に、価格が一度戻ってくることを言います。ブレイクアウトでエントリーすると、ダマシが多いのでプルバックを待つ方法も有ります。
この方法もダマシを回避する方法としては有効ですが、相場に勢いがあるときはプルバックが発生しないで、そのままブレイク方向に動きますので、その場合は指をくわえて見ているしかないです。
それでも、ブレイクアウトでエントリーすることに抵抗がある場合は、プルバックを待つことに徹することで売買に一貫性が出てきますので、プルバック待ちにするのも良い方法です。
注意点としては、その時の雰囲気でブレイクアウト派になったりプルバック派になったりすると、売買に一貫性が出ませんし、その場の雰囲気に流されていることになります。
プルバックに関しては以下の記事で詳しくまとめています。
↓ ↓ ↓
FXでプルバックで仕掛けるメリット・デメリット!勝率は上がる?
ダマシを回避することは無理?
ここまで、ダマシを回避する方法を見てみましたが、そもそもダマシを回避することは無理だという考え方もあります。チャートリーディングには色々な方法があり、人それぞれ違う根拠で買ったり売ったりしているため価格が変動します。
大口のトレーダーがダマシ的な動きをわざと作り、多くの損切りを発動させて、自分たちはそこで大きな玉を仕込んでいるということは昔から行われています。
なので、ダマシを回避できる手法が開発されても、すぐにそれに対応して違う手法が開発されますので、売買に確実性を出そうという考え方は、いつまでも不可能なことを追い求めているとも言えます。
確かにダマシはメンタル的につらい動きですし、できれば避けたいですが、どうしても避けては通れないことでもあります。
ダマシを避けたいと考えているうちに、エントリーが怖くなりエントリーができない状態になるとそれは、また違う問題にはまり込んでしまいますので、ある程度の我慢も必要です。
まとめ
トレードは失策の続くゲームで、どこまで追求していてもFXは勝率を上げると儲かる?5割以下のプロも多いって本当?勝率は50%ぐらいにしかならないと私は思っています。その中で、損になった玉を上手く処理して利益になる売買を安定させていくことが大切です。
ダマシを回避させるというよりは、無駄打ち的な売買を減らして行くことで勝率を上げて行くという考えの方が取り掛かりやすいと思います。
自分が行った売買を客観的に見つめ直すことによって、無駄打ちを減らすことができます。
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