トリプルボトム・トリプルトップ


底や天井を見極めるチャートパターンにトリプルボトム・トリプルトップがあります。

基本的には、ヘッドアンドショルダーダブルボトム・ダブルトップと同じチャートの見方で良いのですが、トリプルの場合は反転するパターンでも出現しますが、少し斜めにするとフラッグというチャートパターンになります。


フラッグは、トレンド継続時の保ち合いの形となりますので、反転なのか継続なのかの見極めは意外と難しくなります。

ここでは、トリプルボトムとトリプルトップで反転を見極めるポイントやフラッグとの違いについてを確認していきます。

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トリプルボトム・トリプルトップの見方

説明上トリプルトップについてで説明をしていきますが、トリプルボトムに関しては上下対称の考え方になると考えて下さい。

トリプルトップはヘッドアンドショルダーの変形パターンであるという考え方をするトレーダーも多く存在します。

逆に、トリプルトップとヘッドアンドショルダーは別物であると言い切るトレーダーも存在するので、この辺りの考えには個人差が出てきます。


ただ、我々実践家にとっては、トリプルトップがヘッドアンドショルダーの変形であっても、別物であっても、大局には影響がないはずです。

問題は、トリプルトップのチャートパターンを使ってどのように相場の反転(転換)を見極めるか?ということだと思います。

トリプルトップ

トリプルトップとヘッドアンドショルダーの決定的な違いは「A」「C」「E」の部分が同じレートで並んでいることです。(ヘッドアンドショルダーの場合は左肩・頭・右肩といった感じの形になります)


ただし見た目に違いはあるにしても、実際に上昇してきている相場の反転を狙うのであれば、Eの後にDをローソク足の終値で下に抜く必要があり、この点においてはヘッドアンドショルダーの見方と大きな違いは無いはずです。

Dを下にブレイクアウトした瞬間にエントリーするのが飛び乗りのようで苦手な場合はプルバック(戻り)を待つのも方法の一つで、その場合はBDで引けるネックラインの延長上のGが一つの目安となります。

値幅観測に関してもACEの水平線とBDのネックラインの値幅を利益確定の目標にするのが最もオーソドックスな値幅観測といえます。


ヘッドアンドショルダーについては以下の記事で解説しています。
↓ ↓ ↓
FXのヘッドアンドショルダーを使って反転を狙うコツと注意点



ダマシになることもある

ネックラインをブレイクアウトしたことを確認できて、始めてトリプルのパターンが出来上がったといえます。


なので、さすがに相場が上がり過ぎだとか、下がり過ぎだと考えて、トリプルトップやトリプルボトムになるだろうとフライングでエントリーするのは危険です。

何故なら、思惑と反対方向に動いた場合はそれは、反転を示唆するチャートパターンではなく、トレンドが継続する前の単なる保ち合いだったと言えるからです。

フライング

下のチャートは、トリプルボトムの様に見える動きの後に下落してしまったダマシのパターンで、途中で判断するのが危険であることが分かります。

ダマシ

上のチャートでは、ネックラインのブレイクまで待っていれば、上にはブレイクしないので買うことは無いと思います。


関連記事:FXのブレイクアウトのだましを逆手に!ヘッドフェイクとは?



トリプルを斜めにするとフラッグになる

また、トリプルトップやトリプルボトムの形を少し斜めにするとフラッグというチャートパターンになります。

フラッグをブレイクして、そのままトレンド方向に継続の動きをすれば綺麗なフラッグが決まったといえますが、トレンドが反転する方向にブレイクアウトした場合は、結果的にはトリプルトップ・トリプルボトムの変形パターンであったといえます。

この辺りの見極めは非常に難しいので、ネックラインをブレイクアウトしてから戦略を立てるほうば無難だといえます。

フラッグが綺麗に決まったパターン

上昇フラッグ
(↑チャートは上昇フラッグが綺麗に決まったケース)

下降フラッグ
(↑チャートは下降フラッグが綺麗に決まったケース)

基本的には斜めで出来たこのようなフラッグの形はトレンド継続を示唆する動きであることが多いです。

しかし、フラッグ形成中にフライングで仕掛けると、トリプルトップ・トリプルボトムの変形パターンで反転のシグナルであった…ということもありそうなると反転のシグナルを見逃してしまうことになります。

この二つのチャートの例の様に、トリプルの形が斜めに出現することも多く、その場合に値頃観だけで判断してしまうと、ダマシにひっかかることが多くなりますので、チャートパターンは形成途中で判断するのは危険です。


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まとめ

ここでは、トリプルトップとトリプルボトムについて考えてみました。

基本的にはヘッドアンドショルダーについてと同じ考えでOKなのですが、少し形が変化するとフラッグになることもあります。

また、それなりに下落した所や、それなりに上昇した所で、チャートが横ばいになると値頃観でトリプルボトム・トリプルトップだと判断してしまうこともありますが、ネックラインを明確にブレイクアウトする前の判断はフライングになります。

フライングでの判断はダマシも多くなるので慣れるまでは、チャートパターンが出来上がるまでしっかりと待つようにすると良いと思います。

他のチャートパターンについては以下の記事で紹介しています。
↓ ↓ ↓
FXのチャートパターンは大衆心理の集約!鉄板(基本)を紹介!



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