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FXにおいて売買ルールが大切であることは「必要な考え方の記事」でも説明しています。

こちらをまだ読まれていない方は、合わせて読んでみて下さい。
↓↓↓
>>FX初心者に必要な考え方!自分なりの売買ルールが必要!

しかし、まずは売買ルールや売買のタイミングといった「いつ仕掛けるか?」の前に、上手い人はどういった考え方でトレードをしているのかを知る必要があります。

この考え方が間違っていると、売買ルールも正しく作成できませんのでここでは、儲かっている人がどんな考え方をしているのかをお伝えしていきます。

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初心者が陥りやすい考え方

底値で買って、天井で売る

アメリカの統計学者が計算した結果によると、一番安い所(底)で買って、一番高い所(天井)で売るということができる確率は1,500万分の1の確率だそうです。

一番安い大底から8%以内のエリアで買って、天井の8%以内で売れる確率でも50万分の1ぐらいになります。

ここまでで、十分理解できるかと思いますが、これをやろうとすることは現実的ではありません。

1ヶ月の立ち合い日数を20日と考えると、1年間で240日となります。

例えば1日に100回トレードをやっても、月に2,000回、1年間に24,000回のトレード回数となります。

「1,500万÷24,000=625」ですので、1日に100回トレードを繰り返しても大底で買って天井で売れるまでには625年かかるということになります。(多少屁理屈になりますが…)

50万分の1の方でも、24,000で割ると20.83となりますので底で買って天井で売ることができるまでには、1日に100回のトレードを繰り返しても20年近くかかることになります。

色々と数字を並べましたが、言いたいことは底で買って天井で売ることを追いかけることはやるだけ無駄であるということです。

1,500万分の1の確率や50万分の1の確率を追いかけるのであれば、宝くじでも買った方がまだ確立は高いと言えます。

なので、安いところを当てたり、高いところを当てたりしよう!という考え方は、ほとんど儲からないであろうことをいつまでもやっていると言えます。

この事を「当てもの売買」などと言い、多くの人は当てもの売買から抜け出すことができずに、同じ失敗を何年も繰り返してしまいます。



全ての売買で利益になる

これも、ありがちな考え方ですが、トレードが上手い人でも毎回毎回すべてのトレードで利益を出せる人はいません。

為替の動きを100%の確率で予測できる人間はいません。

なので、高確率で勝てる方法を探すのは無駄な行為です。

これは、勝率が高いことを売りにしている情報商材なども多いため本当に気を付けたい部分です。

「トレードは失策の続くゲーム」という格言もあるぐらいなので、勝率はトータルの利益にはあまり関係はありません。

利益になるトレードと損失になるトレードを繰り返しながら、利益の合計が損失の合計を上回ればトータルで儲かる!という考え方を繰り返していくのがトレードなのですが、どうしても一回一回の売買結果に一喜一憂してしまう初心者は多いです。


関連記事:トレーダーに向き不向きな性格は?必要な素質はたった1つ!



上手い人の考え方

ここまでは、初心者や上手く行かない人が陥りやすい考え方について見てきました。

トレードで稼ぎ続けている人たちは、この逆の考え方をしています。

もう少し、詳しく見て行きます。

勝率を上げなくても良い

上でも説明した通り、トレードは失策続くゲームです。

なので、上手な人は一回一回の売買結果に一喜一憂したりはしませんし、高い勝率を維持しなくてもトータルで利益が出せることを心得ています。

どうしても、高勝率をうたうトレードシステムに目が行きがちですが、勝率だけに着眼していると、そこには値幅の概念がありません。

例え、80~90%の勝率を維持できるシステムでも負けるときにドカンと負けてしまえば、トータルでは損になってしまいます。

勝率については「高勝率=儲かる」ものではないですし、高勝率を維持させていくことがあまり現実的でないことを上手い人達は良く理解しています。


関連記事:FXは勝率を上げると儲かる?5割以下のプロも多いって本当?

トータルで利益を出せばよい

「利益の合計>損失の合計」となれば自然と利益は残ります。

なので、勝率より「損小利大」となるように、損切りをより小さくして、利益をより大きくできる方法に着眼したほうが効率的です。

もちろん、相場の方向性や流動性、売買タイミングなどを読み解く力も大切ですが、それらをしっかりと分析して売買をしても、必ず当たるということでは無いです。

損切りになることもあり、利益になったり損切りになったりしながら、最終的には利益が残っているといった感じになります。

なので、上手な人の売買を実際に見てみると素人目には損切りばかりしているように感じるかもしれません。

それでも、月や年といった単位では、きっちりと利益を残せる人が、上手な人だと私は考えています。


関連記事:FXで大きな損失を防ぐ資金管理!勝率よりも期待値を意識する!

まとめ

FXを始めたばかりのころは、どうしても手法だったりタイミングに目が行きがちになりますが、その前に上手い人達がどういった考え方をしているのかを知ることも大切だと考え説明をしてきました。

上手い人達は
  • 天井や底を当てようとしない
  • 勝率にこだわらない
  • 損小利大でトータルで利益になる
といったことに着眼してトレードをしています。

まずは、これらの考え方を理解してから売買ルールの作成にとりかかって下さい。



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