ウェッジはくさび型などとも呼ばれ、上下対称のトライアングルを上方か下方に傾かせた形になります。

それまでのトレンドとは、逆向きに傾いた三角形という言い方の方が分かりやすいかもしれません。

トレンド継続のパターンとして使われることもありますが、天井や底でウェッジが現れて反転(転換)のシグナルとなることもあります。

ここでは、ウェッジの見方について解説をしていきます。

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ウェッジの基本的な見方

ウェッジはそれまでのトレンド方向とは逆側に傾いたトライアングルができるのが特徴です。

下向きのウェッジ

トレンド継続のパターンでAに動くとが多いとされているのですが、Bに動くこともあるので、3点で引けるトレンドラインを明確にブレイクする前に判断することは難しい…ので注意が必要です。

仮に、Bに動いた場合はヘッドアンドショルダートリプルトップの変形パターンになり、教科書通りの綺麗なパターンばかりではないです。

また、下がってきたトレンドの底付近で下向きのウェッジが現れることもあり、その場合は、トレンドが転換(反転)するシグナルになることもあります。

反転

天井や底でよく出現するチャートパターンも合わせて覚えておくと戦略に幅が出てきます。

チャートパターンについては以下の記事でもまとめています。
↓ ↓ ↓
FXのチャートパターンは大衆心理の集約!鉄板(基本)を紹介!

トレンド継続か?反転か?

チャートが右端で動いている最中に、先のことを予想することは難しいです。

これは、ウェッジに限ったことではなくチャート分析全般にいえることです。なので、チャートパターンの説明やチャート分析の解説はどうしても後知恵っぽくなってしまうはずです。

なので大切なことは、チャートパターンが当たるか?外れるか?ではなく、ある一定の物差しをもってチャートを分析していくことだと思います。(その中の一つの方法にチャートパターンを使った分析方法があるという事です)


話しが少し、それましたがウェッジを使って、トレンドが継続するか反転を判断をするための一つのコツとしては、ウェッジが出現した場所にあると思います。

そして、今が天井付近なのか底付近なのかを見極めるヒントとしては過去のローソク足の本数を数えるという方法があります。


例えば、過去のチャートをさかのぼってみて、以前の天井から底までのローソク足の本数が20本だった、その前は23本だった、さらにその前は22本だったというデータを取ることができたとします。

その場合は、相場が下がって来てローソク足が20本近く経過している最中にウェッジを見つけたなら、そろそろ反転の動きになっても良いと考えることもできます。

逆に、過去のパターンと比較して本数が少ない場合は今回のウェッジは継続のパターンかもしれないと戦略を立ててみることも可能になります。

もちろん、過去の統計通りに動くことばかりではないのですが、漠然とチャートを見ているよりは買いか売りかに的を絞りやすくなると思います。


私はローソク足の本数を数える方法はよく行っています。

昔は時間足や分足は存在しませんでしたので、日足を使って分析をすることが多かった名残から日足で本数を数えることが多いのですが、このような日足のローソク足の本数(横軸)のことを日柄と言います。

日柄について過去の統計を取ってみると勉強になると思います。

日柄についてはこちらの記事でまとめています。
↓ ↓ ↓
FXで日柄を確認する重要性!テクニカル分析と合わせてチェック!



トライアングルとの微妙な違い

ウェッジも三角形になっているのですが、トライアングルとの違いとしては傾き(斜陽)があるか無いかだと思います。

普通のトライアングルの場合は、横ばい相場の状態で右側の動きが小さくなっている状態になっていると思います。

それに対して、ウェッジは三角形自体に角度があるので、動きが小さくはなってきているが、少しずつでもそれまでのトレンド方向には動いているという状態です。


相場の状況などによっても変わるので一概には言いきれないのですが、少しずつでもトレンド方向に動いてはいるので、勢いは通常のトライアングルよりもあるかもしれませんし、反転のパターンが出現した場合も順張り派の損切りを巻き込みながら、反転していくので動きが大きくなるかもしれません。

上向きのウェッジ

トライアングルに関しては以下の記事でまとめています。
↓ ↓ ↓
FXのトライアングルの使い方!反転と継続の見極め方!



まとめ

ここでは、ウェッジについてお伝えしてみました。

チャートパターンを使って戦略をたてる際は、それまでの相場の動きの傾向や直近に大きなニュースが無かったのか?などもよく確認しておく必要があります。

大きなニュースが発生した場合は、チャートパターンが機能しないことも多いです。

大きな流れが発生しているときは、少し様子見をして動きが落ち着いてから仕掛けて行く方が無難だと思います。



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