FXにおいて勝率は関係あるのでしょうか?
一見すると勝率が高い方が儲かる手法の様に感じますし、連勝記録を公開しているブログなどに目が行きがちになります。
しかし、この「連勝」という言葉には細心の注意を払わないと、大きな落とし穴が待っていることもあります。
トレードを続けて行くのであれば、絶対に必要な知識だと思います。
ちなみに私は、連勝が続いている時にはかなり危険な兆候になってきたと感じ、自分のトレードのリズムが乱れていないかをしっかりと確認しています。
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聖杯について
トレードを始めたら、- 絶対に儲かる手法を探したい!
- かなりの高確率で先を予想したい!
聖杯は、映画のインディ・ジョーンズなどにも出てくる杯のことで、色々な伝説が残っていますが、結局は「聖杯」なる物がどこにあるのかは分からないし、そもそも存在するのかも不明となっている杯です。
トレードにおいては、勝てる方法を永遠と探し求めている姿がまさに、物語で聖杯を探しているキャラクターの様なので「聖杯探し」などと揶揄されています。
なので、トレードにおいて必ず勝てる方法を探し求めること(聖杯探し)は、時間とエネルギーの無駄使いとなってしまします。
勝ち組に回ることができない多くの人が、いつまでも聖杯探しをしています…
関連記事:FXで同じ失敗を何度も繰り返してしまう原因と対処法!
勝率について
トレードは勝率のゲームであるという説もありますが、私はその考え方とは少し違う意見を持っています。確かに、勝率も一つの要素ではありますが、儲かるときの値幅と損する時の値幅が常に同じではないですし、同じにする必要もありません。
なので、勝率だけを追い求めている場合は、そこに値幅の概念が抜け落ちていることを確認すべきです。
例えば、損をする時は「1」利益のときが「2」であれば勝率は50%以下でも利益は残ります。
逆に損の額の方が利益の額より多い場合は、勝率が高くてもマイナスになることも十分にあります。
小さな利益をコツコツと積み重ねて行っても、最後にドカンと大きな損を出してしまうと結局はトータルで損になってしまいます。
この事を「コツコツドカン」などと表現されたりもします。
関連記事:FXは勝率が低い手法でも勝てる?メンタル的に耐えられる?
勝率が高いと危険な理由
勝率が50%位でも儲かることは分かったが、- 勝率は高い方が良いに決まっているだろう?
- なんで、勝率が高いと危険なのか?
勝率が高いから勝てるというトレード手法は、言い方を変えると勝率を高く保っていないと負ける手法とも言えます。
トレードに「聖杯」が存在しないことは上で説明しましたが、どんなに勝率が高い手法であっても連敗が続くときがありますので、高勝率を保とうと考えることは、あえて難しいことをやろうとしているとも言えます。
逆に、勝率が高くなくてもトータルでは、儲かるトレード手法の場合は、連敗が続いてもそれは想定内の出来事<ですので気にならないかと思います。
この辺りは個人の受け取り方によって変わってくるのですが、勝率が極端に高くなくても大丈夫であることは理解出来るかと思います。
また、実際にトレード手法を実行するのは、自分ですのでメンタル的なことも考えておく必要があります。
関連記事:FXで優位性のあるルールとか手法で勝てない理由!
連勝中のメンタル
連勝中や連勝後に大きな落とし穴が待っている可能性があります。これは、上で少し取り上げたメンタル的な要素が大きく関係してきます。
連勝が続いている状態は、勝っていることが当たり前の状態ですので、
- 損切りに対して変な抵抗感が出てくる
- 気持ちが緩んでしまって損切りが甘くなったりする
そして、これまで順調に利益を出し続けて来た連勝モードから負けが数回続くと、焦りが生まれてきます。
これは、トータルで考えれば勝ちと負けが繰り返して起こると頭では分かっていても、どうしても直近の記憶に支配されてしまうために起こることだと思います。
焦った状態でトレードを続けて行くと、良い結果が待っていないことは想像できます。
そして、一度狂ってしまったリズムを戻すことは難しいので、連勝中は本当に気を付けないと一気に歯車が狂いだしてしまいます。
私も、連勝後から一気に地獄に叩き落されたことが何度もあります。
なので、連勝が続いているときはあえて「トレードを休む日」を作ったりして、区切りをつけたりします。
他人からすると、順調に儲かっているのに何故急に売買を休んだのか??
と不思議に感じるかもしれませんが、これは私が実際に資金を投入してトレードを行い、メンタルが揺さぶられる経験を重ねてきた結果絞りだした解決策です。
関連記事:FXの勝ちトレードでも反省が必要!勝って兜の緒を締めよう!
まとめ
私の場合は、連勝中の状態から一気に地獄に入り込んでいくことが良くありました。後から細かく売買を反省していくと、メンタル的な予兆は存在しています。
なので、連勝が続いているときには自分としては「気持ちが悪い」感じがしますので、休みをいれるなどをして、一度区切りをつける方法を取ったりもします。
この「区切り」に関しては、自分の中で区切りがついていますので、次からの売買はまた連勝前の心理状態からスタートすることができます。
トレードはメンタルが占める割合が多いので、連勝中は細心の注意を払っています。
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