FXについて勉強しているとよく「優位性」という言葉を目にします。
例えば、「優位性のあるルール」だとか「優位性のある手法」だったり、「優位性のある場面だけでエントリーすべき」といった使われ方です。
ただ、この優位性という言葉は意外と曖昧な部分も多く、変にこだわり過ぎると結果が伴わないことも多いので、この記事ではFXにおける優位性という言葉について考えてみます。
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私が考える優位性という意味
優位性という言葉自体はFXとは関係ないシーンでも使われる言葉です。何かと何かを比較して、優れている点や性質のことを優位性があると言ったりします。
結構使うことがある言葉なので「優位性」という言葉自体に違和感はないです。
ただ、FXは優位性があるルールや手法を続けていれば勝てる、というフレーズを聞くと個人的には何だか違和感を感じることも多いです。
例えば、過去検証などをして過去のチャートの動きではこういうパターンの時は上がることが多かったとか、大きく動くことが多いという時に優位性があると判断できるのは確かです。
それは間違いないと思うのですが、過去に優位性があったからといって、その後もそのパターンが継続するという決まりは無いですし、優位性があると分かっていても実際に連敗が続けば実際に資金が目減りしていくので、過去の優位性だけを頼りに相場を張り続けることが本当に可能なのか?
という素朴な疑問が出てきます。
過去の確率や検証上の数字だけを見れば、優位性が高いということは分かっていても、実際のトレードでは上手く使いこなせないということもよくあるケースだと思います。
なので、優位性があるパターンを探したり、優位性があるルールを色々と検証することは大切なことで、必要なことなのですが、あくまでもこれまではそういう傾向が多かったけど今回は違うかもしれない…という考えも持っておく必要があると思います。
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優位性があるルールや手法で勝てない理由
上でも書いた通り、過去検証では確率が高かったりトータルで利益になるルールや手法でも実際には勝てない…ということはありますし、このパターンでFXで負けて行く人も多いです。過去検証は確かに大切な作業なのですが、そこには自分のお金が掛かっていないということを考慮しておく必要があります。
また、出来上がったチャートを検証する際はチャートを横にスクロールするだけの作業かもしれないですが、実践では、神経を研ぎ澄ましてエントリーポイントの判断をしたり、ポジションを抱えた状態で長い時間過ごすことになります。
実際に自分の資金が掛かりだした時にはこういったことは、心理的に大きな影響を及ぼすことが多く、過去の優位性だけを後ろ盾に相場を張るのには限界があるということはある程度理解しておかないと、優位性があるルールや手法で負けてしまい落胆するなんてこともあり得ます。
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優位にトレードを行うために
トレードは失策の続くゲームであるという言葉もあるように、自分が思った通りの結果が得られないことの方が圧倒的に多いということは、FXを行うのであれば抑えておきたい重要なポイントです。実際に私も、過去検証を行いこれで儲かる!と思ったやり方を試してみたけど上手く行かなかったということを何度も繰り返しています。
それでも、諦めないで、その過程を何度の何度も繰り返しているうちに、自分なりに得意なやり方の様なものが分かってきました。
また、儲かっても損してもトレードの反省を欠かさず行うというという作業を繰り返して行くうちに、自分の売買の癖や自分にとって優位性がある場面というものが、おぼろげながら分かってくるようにもなります。
FXは結局のところは買うか売るかで、買った後にあがれば儲かりますし、買った後に下がれば損になります。(売りの場合は逆です)
しかも、売買自体の作業は買いか売りのボタンをクリックするだけで誰にでも行える単純な行動です。
この誰にでも行える単純な作業で、他人よりも少しでも優位性を保ちたいと考えるなら、手法やルール以外にも資金管理やメンタルや考え方などについてもきちんとした管理の元にトレードを行う必要があります。
まとめ
結局のところは、自分が行ったトレード結果を深く反省したり、ミスを犯してしまうのならどうしてそのミスを犯してしまうのか?といった部分をよく観察していかないと優位性のあるルールでも負ける可能性が高いです。また、負けて頭に血が昇ったり、含み損が拡大していくと頭が真っ白になって売買ルールを破って間違ったトレードを繰り返すという悪循環にも陥りやすいので、ルールや手法も大切ですが、メンタルや資金管理についてもよく考えてFXを行うようにすべきだと思います。
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