ボリンジャーバンドの使い方として2σを抜けたポイントで逆張りをする手法がある一方で、バンドが収束から拡大する場面で順張りをする手法もあります。
両方ともポピュラーな手法なので、ボリンジャーバンドを表示させていてもトレーダーによっては狙っている値動きがそれぞれ違います。
ここでは、順張りにボリンジャーバンドを利用する方法を見ていきます。
また、利が乗った時に利益確定するポイントなどもボリンジャーバンドで判断できますので、それも合わせて確認することで、逃げ遅れて勝率が下がることが少なくなります。
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ボリンジャーバンドを順張りに利用する
スクイーズとエクスパンション
スクイーズはボリンジャーバンドの幅が上下に縮まった状態(収束した状態)を言います。
この状態はボラティリティが低下しているのですが、相場のエネルギーが溜まっている状態ですので、いずれどちらかに大きく動く前触れとしてとらえることができます。
エクスパンションはボリンジャーバンドの幅が上下に大きく広がった状態で、スクイーズの時に溜まったエネルギーが爆発した状態です。
なので、ボリンジャーバンドを使って順張りで仕掛けたいのであれば、エクスパンションを上手くとらえる必要があります。
関連記事:順張りは勝率が低くて勝てない?FXで負けが多すぎると厳しい
バンドウォーク
エクスパンションが起こった時は為替のレートが大きく動きますので、ボリンジャーバンドの2σや3σにくっつくようにしながら動いて行きます。
この状態をバンドウォークと言い、順張りで仕掛けた時にはバンドウォークに上手く乗れると利益を大きくすることができます。
利益確定(利食い)のポイント
値動きの拡大(バンドウォーク)もいつかは終わりますので、できれば上手いタイミングで利益を確定させたいです。ここでは、利益確定の判断の手助けになるボリンジャーバンドの使い方を一つご紹介します。
エクスパンションを取りに行くのであれば、買いで仕掛けるなら+2σ、売りで仕掛けるなら-2σに注目していきますが、仕掛けた後は反対側のσの動きにも注意しておきましょう。
エクスパンションは終了するときは反対側のσの拡大が縮まっていく特徴があります。
これは、為替のボラティリティが一旦落ち着くと考えることができますので、利益を確定させるヒントになります。
>>ボリンジャーバンドの2σで逆張りする方法はこちら
トレンドラインと合わせて使うと使いやすい
ボリンジャーバンドは単体で使うより、他のチャート分析の方法と併用することで、仕掛ける根拠が強くなり、確率が高くなります。ここでは、水平線やトレンドラインと組み合わせるコツを実際のチャートを使い見ていきます。
上のチャートは売りのポイントBと買いのポイントCを見つけることができた例です。
よく見るとAの部分でもスクイーズからエクスパンションになるようなポイントにも見えますが、3点以上で引けるトレンドラインが存在しません。
一方でBのポイントは矢印で示した様に、3点以上で引ける斜めのトレンドラインを引くことができます。
その後、ボリンジャーバンドの-2σを下に抜けますので「トレンドラインのブレイクと-2σのブレイ」の二つの根拠を持って売りを仕掛けることができます。
Cの買いポイントは+2σを上に抜けるタイミングとヘッドアンドショルダーのネックラインを上にブレイクするタイミングが重なりますので、ここも根拠が2つ以上あるので買いを仕掛けることができます。
ヘッドアンドショルダーのネックラインに関しては水平に引くのか?斜めに引くのか?で少しタイミングが変わりますが、エクスパンションと併用することで精度が上がることは確かです。
もう一枚チャートを確認してみます。
Aのポイントでは3点以上で引ける斜めのトレンドラインを上に抜けた後に+2σも上に抜けました根拠が2つ以上あるので、買ってみたいポイントです。
Bはスクイーズからエクスパンションになるようにも見えますが、トレンドラインを上手く引くことができませんので、このポイントでの買いは様子見をすることでFXでダマシを見極めて回避する方法は?ダマシを回避することができます。
その後、3点以上で引ける斜めのトレンドラインを下にブレイクと-2σを下に抜ける動きが発生しますので、Cは売りのポイントになります。
ちなみにBで+2σを根拠に逆張りをしたトレーダの売りの圧力と、Bで順張り狙いで買ったトレーダーがダマシだったと判断して損切りをしてくるポイントなので大きく下がる可能性が高いです。
このように、反対側のポジションを抱えているトレーダーがどんな根拠で仕掛けたのかを読み解いていくことも大切です。
関連記事:FXのブレイクアウトのだましを逆手に!ヘッドフェイクとは?
まとめ
ボリンジャーバンドの使い方は色々ありますが、今回は2σを使って順張りを仕掛けるコツや利益確定のポイントなどについて見てきました。もちろん、ボリンジャーバンドを使っていないトレーダーも多いので、順張りでも逆張りでも2σが絶対的な物差しにはならないことは念頭に入れておく必要があります。
トレンドラインなどのチャート分析と併用してダマシを上手く回避する工夫が必要です。
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