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トレンドラインを使ってチャート分析をする人も多く、私も好きな分析方法です。

トレンドラインにも、水平に引くトレンドライン(水平線)と斜めに引くトレンドラインがあります。

トライアングルやペナントやフラッグなどのチャートパターンも、斜めのトレンドラインが正しく引けないと上手く見つけることができないので、斜めのトレンドラインは正しく引きたいです。

しかし、実際のチャートでは教科書に載っているような綺麗なチャートばかりではないので上手にラインを引けないことも多いです。

ここでは、斜めのトレンドラインを引くコツや失敗しがちな引き方などを見て行きます。

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斜めのトレンドラインは技術が必要

斜めのトレンドラインはチャート分析には必要な方法なのですが、人によって上手い下手の差が出ます。

なので、トレンドラインを引くことは一種の技術(技能)と言えます。

習得するためには、何本もラインを引いてみる必要がありますし、その間には上手く機能しないトレンドラインを根拠にトレードを行い損をしてしまうこともあります。

この引き方では損をする、こういう角度のラインはマズいなどの試行錯誤を繰り返しながらトレンドラインの引き方を覚えて行くもので、その技術が向上していくと自然とトレードの技術も向上していくものと考えるようにして下さい。

また、トレンドラインを使って売買をする方法としてそのトレンドラインをブレイクアウトするのを待って転換ポイントでエントリーするのか?

トレンドラインが破られることは無いと考えラインにタッチしたポイントでエントリーするか?によって見方は変わってきます。

この様に聞くと斜めのトレンドラインは難しく感じるかもしれませんが、ガイドライン的なものもありますのでしっかりと勉強すれば誰にでも使えるようになるチャート分析の一つです。


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3点以上で意識されたポイントを探す



例えば斜めのトレンドラインを引こうとして、上のチャートの様に2点でラインを結んでいくと、どこでも引くことができます。

こうなると、チャートがラインだらけになり一体どのラインを根拠にエントリーをしてよいのかわからなくなります。

2点で斜めのトレンドラインを引いて、全てのポイントでエントリーをすると失敗しやすいので注意しましょう。

なので、斜めのトレンドラインを引くときは3点以上で意識されたポイントを探すようにするとチャートがすっきりして、迷いがなくなります。



上のチャートは3点以上で意識されたポイントで2つのトレンドラインが引けました。

トライアングル(三角形)の形が出来上がって、最終的にはトライアングルをブレイクした後に上昇しています。

トライアングルはよく説明に持ち出されるチャートパターンですが、きちんとしたトレンドラインが引けないと機能するトライアングルを探すことが難しいです。

3点以上のポイントを探す場合は少しはみ出した部分をOKとするかNGとするかで違いが出てきますが、多くのトレーダーは少しのはみ出しならOKと考えています。

しかし、一時的にはみ出した時に、もう一度トレンドラインを引き直す方が良いと考える人もいますので、一時的なはみ出しについては残念ながら絶対的な答えが無いことも事実です。


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トレンドラインの角度について

斜めのトレンドラインを引くときは、3点以上で意識されているポイントを探してラインを結んでいくのが良いですが、ラインの角度についての問題があります。

あまり急な角度のラインの引き方は、少し強引な感じもしますので、角度についても注意が必要です。

ただ、角度と言っても何度~何度が良いのかというような基準もないので、あくまでも個人的な感覚になってしまうのが、斜めのトレンドラインを使う難しさでもあります。


チャネルラインとラインの延長上の展開(応用)

1本のトレンドラインを引くとこで色々なことが考えられることがありますので、紹介します。


上のチャートでは、まず「↑」矢印で記した安値4点で機能している斜めのトレンドラインを引きました。

次に、上側の2点で引けるように斜めのトレンドラインを水平に移動させチャネルラインを引きました。

本来は上側も3点で引けることが望ましいのですが、このパターンではその後オレンジの円の部分の様に上にタッチしないで下にブレイクアウトをしました。

これは、上昇の勢いがその分弱くなっていると考えることができます。

ブレイクアウトでエントリーができなくても、トレンドラインをそのまま延長させることで、機能することもあり、まさにこのチャートのパターンはそれが機能しています。

「↓」矢印の2点の部分で延長した斜めのラインにタッチしていますので、その部分が売りのエントリーポイントとなります。

損切りポイントはオレンジの円の少し上においておけば、その後の下落を取ることが可能でした。

まとめ

斜めのトレンドラインは最低2点のポイントがあれば引くことは可能です。

しかし、2点だとどのポイントでもラインを引くことが可能ですので、FXでダマシを見極めて回避する方法は?ダマシが多く多くの人が2点で引いた斜めのトレンドラインを採用して失敗します。


2点で引けるトレンドラインは仮のトレンドラインだと考えるか、はじめから3点以上で意識されていないポイントではラインは引かないと、決めておくとチャートがラインだらけになってグチャグチャになっていまうことを避けることができます。



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