ボリンジャーバンドは人気がある一方で、色々な使い方があり皆が違うことを言っていることが多いので意外と混乱してしまうインジケーターです。
2σを抜けたポイントで逆張りで売買をすると取れるという意見がある一方で、その方法ではリスクがあるので使い方が間違っていると指摘をする人もいます。
結局はどっちなんだろう…?と迷いが深くなるかもしれません。
結局は自分がどの値動きを取りに行きたいかによって、ボリンジャーバンドの使い方は変わるというのが私の意見です。
なので、自分が取りやすい使い方をするのが正解だと思います。
ここでは、+2σを上抜けたポイントで売る、-2σを下抜けたポイントで買うという逆張りの使い方をする方法を見ていきます。
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2σの逆張りの精度を上げるコツ
ボリンジャーバンドを使う時に忘れてはいけないことは、ボリンジャーバンドは真ん中のミドルバンドが移動平均線で、σは移動平均線を元に計算されているということです。なので、逆張りをするのであれば、移動平均線の状態が逆張りに適している時じゃないとダマシが多くなり失敗する確率が高くなります。
移動平均線の角度がある場面ではバンドウォークといってボリンジャーバンドの1σや2σに為替レートがくっついて動くことが多く、そこで逆張りを仕掛けると損になります。
この、バンドウォークを狙って順張りを仕掛けて行く手法も存在しますので、それが起こりそうな場面では逆張りで仕掛けた人たちの損切りの注文とバンドウォーク狙いの新規の注文が重なるので、動きが早くなることもあります。
なので、2σを使って逆張りができる状態なのかをしっかりと見極めることが大切になります。
バンドウォークを狙いにくやり方は以下の記事で解説をしています。
↓ ↓ ↓
FXでボリンジャーバンドのバンドウォークを取る!利益確定のコツ
移動平均線の向きをチェック
まずは失敗するパターンを見ていきたいと思います。
上の図のように、移動平均線に角度がある場合は2σに、はりつくようにしてバンドウォークをしますので、逆張りをすると失敗します。
また、トレンドが発生していて移動平均線に角度がある時には、移動平均線に触る辺りまでは押しや戻りが発生しますのでその辺りで仕掛けると良いという意見もあります。
しかし、その方法は正確にはグランビルの法則を使った仕掛け方ですので、ボリンジャーバンドを使った仕掛けとグランビルの法則を併用しているということになります。
なので、あくまでもボリンジャーバンドの2σにこだわるのであれば、移動平均線の角度滑らかな時を選んで逆張りを行うとダマシが少なく確率が上がります。

上の図のように、移動平均線の角度が滑らかな状態の時は+2σ~-2σの間で往来をするいわゆるレンジ相場になることが多いので、逆張りで往来を取りに行く方法が効果的です。
しかし、レンジ相場はいつかはどちらかにブレイクアウトしてトレンドが出ます。
トレンドが発生すると、移動平均線に角度が出てきてバンドウォークをしますので、トレンドが発生した場合は損切りをしないと大きな損になってしまいます。
関連記事:FXでレンジ相場を見分ける方法!判断するコツを紹介!
ボリンジャーバンドの幅や形をチェック
ボリンジャーバンドは収束したり広がったり呼吸を繰り返しながら動いていきます。- バンドが収束している状態をスクイーズ
- バンドが広がっていく状態をエクスパンション
逆の見方をすると順張り派が成功するタイミングは逆張り派が失敗するタイミングですので、これを上手く避けることで、ダマシに引っかかる余計な損がなくなり、勝率を高く保つことができます。

上のチャートの様に、スクイーズとエクスパンションは交互に発生することが多いので、スクイーズの状態になってきたら、そろそろエクスパンションになるかもしれないと考え、逆張りを控えることで損を防ぐことができます。
また、スクイーズが発生しているということは、値動きが煮詰まってきている状態なので値動きが小さくなっていることが多いです。
値動きが小さいとボリンジャーバンドの幅も狭くなりますので、ボリンジャーバンドの幅が狭い時は2σの往来を取って行くのには効率が悪いタイミングとも言えます。
関連記事:FXは順張りと逆張りのどっちが損しにくくて勝ちやすいのか?
上位足で相場環境を確認して仕掛ける方向を決めておく
スクイーズの後にエクスパンションが起こりやすいことが多いのですが、エクスパンション発生時に順張りで仕掛けるより、その前に仕掛けることができれば有利にポジション保有ができます。エクスパンションするであろ方向にあらかじめ仕掛けておくことで、通常の順張りより早く仕掛けておく方法も有ります。

上の図は買いのパターンですが、エクスパンションが発生する前に-2σの辺りで買っておくことができれば、後から順張りで仕掛けるより有利な値段で仕掛けることができますので、その後のホールドがしやすくなります。
もちろん、終わったチャートで見るように簡単にはできないのですが、上位足の状態を確認してあらかじめ、買いか売りかに的を絞っておいて、ボリンジャーバンドの状態やトレンドラインを使えば可能ですので、逆張り派はこの仕掛けを研究してみると精度が上がると思います。
まとめ
ボリンジャーバンドは人気があるインジケーターですが、逆張りに使う方法と順張りに使う方法があり、結局どっちを採用すればよいのか迷いがでることも多いです。チャート分析の方法はボリンジャーバンド以外にもありますので、手に合わないなら使わないというのも一つの選択になってきますが、ここでは逆張りに使うなら注意したいことやちょっとしたコツをお伝えしました。
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