ここでは、移動平均線について使い方やチャートの見方について説明をしていきます。

移動平均線は沢山あるインジケーターの中でも最もポピュラーなインジケーターです。

世界中の多くのトレーダーが使っているので、上手に利用することで、FXでダマシを見極めて回避する方法は?ダマシを回避できたり、勝率を上げることも可能です。

移動平均線とは

移動平均線は過去の一定期間の終値を結んだ線です。

チャート上に移動平均線を表示させることで、相場が
  • 上昇傾向なのか
  • 下降傾向なのか
  • 横ばいなのか
を判断するのに役に立ちます。

移動平均線には
  • 単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)
  • 指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)
  • 加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)
があります。

SMAは単純に終値の平均値を表示させる移動平均線で、一般的に移動平均線と言えばSMAのことを言っていることが多いです。

WMAは直近の価格に重みづけををした移動平均線です。

EMAはWMAをさらに発展させて移動平均線です。

どの移動平均線を使えば良いかは、一概には言えないのですが、SMAかEMAを使うのが一般的でWMAを使うトレーダーは珍しいです。

EMAの方が反応が早いのがメリットですが、その分ダマシも多くなりますので、どちが良いかについては難しい問題です。



移動平均線線でよく使われる期間(数値)は「5、10、20、21、25、50、100、200」などが多いです。

また、移動平均線は1本で使うのではなく、短期・中期・長期の3本の移動平均線をセットで使われることが多いです。

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移動平均線の具体的な使い方

移動平均線の使い方としては、
  • 移動平均線とローソク足の位置関係
  • 短期・中期・長期の3本の移動平均線の位置関係
  • 移動平均線の角度
などに注目してチャート分析に役立てます。






関連記事:FXで3本の移動平均線を使って目線を決める方法!順番や角度に注目



ゴールデンクロスとデットクロス

  • 短期の移動平均線が中期・長期の移動平均線を上抜けすることをゴールデンクロス
  • 短期の移動平均線が中期・長期の移動平均線を下抜けすることをデッドクロス
と言います。

とても単純なシグナルで、ゴールデンクロスをしたら買い、デッドクロスをしたら売りのシグナルとして利用されます。







関連記事:インジケーターを使わないでプライスアクションににこだわる理由



MA単体で使うのではなく補助として使う

移動平均線はチャート分析に役に立つのですが、未来を予測できる魔法の線ではありません。

ゴールデンクロスしたから必ず上がる、デットクロスしたから必ず下がるといったように考えてしまうと、大損をしてしまいます。

移動平均線はあくまでも補助であると考えましょう。



上のチャートではゴールデンクロスをする場面が二か所ありますが、長期の移動平均線の向きが下向きの時に起こったゴールデンクロスは、シグナルとしては弱いことが分かります。

(2)では長期の移動平均線は横向きになっていますが、(2)のポイントで仕掛けるとなると、意外と高い位置で仕掛けることになりますので、ゴールデンクロス待ちは、仕掛けが遅くなってしまう欠点もあります。

大きなトレンドが発生するときには多少の遅れは気にならないので、綺麗に取れるのですが、ゴールデンクロスとデットクロスだけを頼りにトレードを行っていても厳しいです。

なので、移動平均線頼りにチャート分析をすることはあまりおススメしません。
  • チャートパターン
  • 水平線
  • トレンドライン
などと組み合わせて、上手に使うようにしましょう。



上は、同じチャートの場面ですが、ピンクの斜めの線と緑の水平線を引きました。

ピンクの線をトレンドラインと言います。斜めのトレンドラインの引き方は過去に三点以上で反応したと思われる点を結んでいくことです。

(2)のゴールデンクロスより少し前にトレンドラインをブレイクアウトしていることが分かります。

この時の移動平均線はまだゴールデンクロスしていませんが、角度的にもう少しでゴールデンクロスしそうな状態です。

移動平均線だけの判断だとフライングになりますが、トレンドラインを補助と考えるのなら、「斜めのラインのブレイクアウト+ゴールデンクロスしそうな状況+少なくてもMAの向きは下ではなく横である」という感じで買いを決断できます。

緑の水平線は、斜めのトレンドラインの最後の起点となっている部分から水平に線を引きました。

この部分でも反応していることが分かります。

ここでは25MAに触っているので水平線と25MAに反応して上がると考えて買うことができます。

このように複合的に考えることでダマシを回避して無駄な損切りを減らすことができます。

移動平均線とローソク足の位置関係を分析する方法にグランビルの法則があります。

こちらも、移動平均線の使い方では有名な方法なので、グランビルの法則についてはこちらの記事で詳しく説明します。
↓ ↓ ↓
>>グランビルの法則についてはこちら!

まとめ

移動平均線は意外と奥が深く、例えば数値をどうするのか?短期・中期・長期の組み合わせは何が良いのか?ということを考え出すときりがないです。

あくまでも、相場のこれまでの傾向が分かるといった感じで補助的に使うことで、ダマシを回避できて余計な損切りを避ける手助けになります。

余計な損失が少なくなると、結果的には勝率が少し上がりますので、メンタル的に楽にトレードを行うことができます。



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