移動平均線を使ったチャート分析の方法は色々あります。
例えば、移動平均線と価格の位置関係について注目していく方法では「グランビルの法則」などもあります。
それとは、少し違い「短期・中期・長期」の移動平均線を表示させて、並んでいる順番やそれぞれの傾きや角度に注目する分析方法もあります。
ゴールデンクロスやデッドクロスと呼ばれる分析方法も、二つ以上の移動平均線を組み合わせて行う方法になります。
ここでは、3本の移動平均線をチャート上に表示させて相場環境を認識して、目線を決めるコツについて考えていきます。
目次
3本の移動平均線を使って相場環境を分析する
移動平均線を使った分析の方法にも色々と種類がありますが、ここでは3本の移動平均線を使った分析の方法を見ていきます。3本の移動平均線を使うということは
- 短期の移動平均線
- 中期の移動平均線
- 長期の移動平均線
これら3本の移動平均線を使うことで、今が、上昇相場なのか、下降相場なのか、横ばい相場なのかを見極めるのに役に立ちます。
また、相場が煮詰まってきていて、そろそろ大きく動き出す可能性なども感じ取ることもできます。
使う移動平均線の数値に決まりは無いのですが、この記事では「短期を20SMA、中期を50SMA、長期を100SMA」として説明していきます。
上昇相場を確認
3本の移動平均線を使って上昇相場であると確認するためには、
- 価格が全ての移動平均線より上にあること
- 移動平均線が下から100SMA、50SMA、20SMAの順番に並んでいること
- 20SMAの角度が上を向いていること
関連記事:移動平均線を使ってダマシを回避する!FXで勝率を上げるコツ!
下降相場を確認
3本の移動平均線を使って下降相場であると確認するためには、
- 価格が全ての移動平均線より下にあること
- 移動平均線が上から100SMA、50SMA、20SMAの順番に並んでいること
- 20SMAの角度が下を向いていること
横ばい(レンジ)相場を確認
3本の移動平均線が綺麗に並んでいる様な時は、上で説明した通り上昇相場、下降相場の判定がしやすいです。
しかし、分かりやすい状況であることは珍しく、3本の移動平均線がバラバラに並んでいることも多いです。
そんな場合は、上昇とも下降とも言えませんので、横ばい(レンジ)相場と分析するのが一般的です。
関連記事:FXはグランビルの法則で高勝率を狙う!移動平均線の基本的な使い方
3本の移動平均線が収束してきたらブレイクの可能性!
3本の移動平均線を使って、上昇相場なのか、下降相場なのか、横ばい(レンジ)相場なのかを判断することができますが、特に動きが小さくなってくると3本の移動平均線が収束して束になるような形になることが多いです。そんな場合はその後に、どちらかに大きくブレイクアウトすることも多いので注目しておくとトレードに役に立ちます。
このように、3本の移動平均線が収束した後にどちらかに、ブレイクアウトするという動きはよく見られる動きです。
確認している時間軸で移動平均線の収束が確認できた時は、その上の時間軸の足で相場が上昇中なのか下落中なのかを確認して、狙う方向を決めると精度が上がります。
関連記事:FXでレンジ相場を見分ける方法!判断するコツを紹介!
3本の移動平均線を使う場合の注意点
移動平均線は遅効性があります。なので、3本の移動平均線が綺麗に揃ったと確認できた時には、すでにある程度相場が動いてしまった後ということも多くあり、そこで慌てて飛びつくと高値掴み、安値掴みになってしまうことも多いです。
あくまでも、これまでの動きはこうだったので、今後もこの方向が持続する可能性が高いという考えで相場分析の補助として使うようにしましょう。
また、移動平均線を根拠に仕掛けても、その根拠が崩れた時にはしっかりと損切りができないと大きく負けてしまう原因になります。
どうしても、仕掛ける部分に目が行きがちなのですが、仕掛けた場合にどこで手仕舞いをするか(利食い、損切り)などをしっかりと決めておく必要があります。
売買ルールやリスク管理をしっかりと決めて、感情に流されないでトレードを続けることもとはたいせつなことですので、チャート分析と合わせてそれらのことも考えるようにすると利益が安定します。
まとめ
ここでは、3本の移動平均線を使って相場環境を認識する方法を見てきました。移動平均線はとてもシンプルで多くのトレーダーが使っているインジケーターですが、その分色々な使い方がありますので、少ない金額から練習売買を行いどんな方法が自分に合っているのかを確認することをおススメします。
追伸:
インジケーターはチャート分析の補助して便利ですが、チャートの形そのものを使って分析をしていく方法は、昔からプロの間で用いられているチャート分析方法です。
今は、便利な時代になりチャートの形もFX会社のツールを使って分析をすることができます。
例えば、FXプライムが提供しているオリジナルツールの「ぱっと見テクニカル」を使えば、過去12年分のチャートの形状と現在の状態をワンクリックで比較できます。
FXプライムに口座を持っていれば無料で利用できるツールなので、まだ口座を持っていないのであれば開設を検討してみる価値はあると思います。
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