暴落


株をやる場合は圧倒的に買いから入る人の方が多く、株の空売りをするのは危険であるなどという人も多いです。

それと比べてFXの場合は売りからも入りやすいので、下げていく場面でも利益を出すことが可能だという情報も多いです。

チャートは一方方向に動くことは無いため、下げ相場でも稼げるようにならないと、稼ぎ続けることは厳しいのは事実ですが、売りが好きで、年から年中売りを狙っている人もいます。

このような人たちのことを「売り屋」と呼びます。

暴落したチャートを見ると、チャートが崩れるときのスピードは速いので売り狙いの人達の方が一瞬で儲けられているように見えますが、暴落の瞬間をとらえるのは意外と難しいです。

ここでは、売りばかりを狙って損をしてしまう人の特徴などを見て行きます。

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担がれる、踏むとは?

担がれる(かつがれる)とは売った後に上昇してしまい、含み損がどんどん拡大している状態のことで、踏むとはその含み損に耐えられずに最終的には損切りを決断させられることを言います。

踏まされた!といった感じの表現になり、関西では煎れ(いれ)などとも表現されます。

この逆に、買った後の下がってしまい含み損が拡大することを引かされる、損切りさせられることを投げると言います。

売りが好きな人の特徴

まずはじめに、トレードにおいて売りで利益を上げることは必要ですし、買いばかりを狙っていては厳しい期間もあります。

なので、売りを仕掛けることには何の問題もありません。

問題なのは、常に売りばかりを狙っているということです。

売りが好きな人にはある程度の共通点があるように感じますので、まずは売り屋の特徴を確認していきます。

人の裏をかいた感覚

FXより株や225に多いかもしれませんが、基本的には買いからスタートする人が多いため、暴落時などは皆が青い顔になります。

ニュースなどでも日経平均の暴落や円高が止まらない!といった感じで大騒ぎになります。

証券会社の店頭の前でインタビューを受けている人の様子が映し出されたりして、悲惨な様子がうかがえます。

そんな中、売り屋の人達は儲かっているのですから、皆が損をしている中自分だけが儲かっている感覚になり快感を覚えます。

一度、美味しい思いをしたらそれが忘れらなないのが人間ですので、いつでも売りを狙いにいく気持ちになってしまいます。

買っても上手く行かないから、売りから入る

例えば、スワップを受け取りながら行っていくやり方は、売りから入ると逆にスワップを取られますので、買いから入ることになりますが、長期間保有していても結局損になってしまった経験がある。

買っていた通貨の金利が下がったことによって、スワップ金利が少なくなってしまうこともあります。

更に買っていた通貨ペアが値下がりしてしまうと、ダブルパンチをくらうことになりますので、上手く行かない場合もあります。

このように、買いで失敗した経験値が増えてくると、だったら売った方が良いのでは?となり売りばかりを狙う傾向が強くなります。


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ガラ狙いは難しい!

上記のように売りが好きになるまでの過程は色々あるのですが、売りを狙っていてもだらだらと担がれている期間が長いとストレスが溜まります。

出来上がったチャートでは、ナイアガラの滝のように一瞬でチャートが崩れていますので美味しく見えます。

この暴落を狙うことをガラ狙いなどといい、昔からガラ狙いをしている人もいるのですが、売りは皆が思っているより時間が掛かることを理解しておく必要があります。


関連記事:FXに売り方有利の原則を使うと失敗する?株との違いは?

意外と時間が掛かる

暴落的な下げを取るためには事前に売り玉を仕込んでおく必要があり、暴落は突然やってきますので、それまではだらだらと上がっているか、横ばい状態が続いていると思います。

例えてみると、ジェットコースターの様な感覚で上がっていく時はゆっくりゆっくりと上がっていって、下がるときには重力の力で一瞬で下がるといった感じに似ています。

この、徐々に徐々に上がっている最中から売り玉を仕込んでいないと、ガラを取ることはできませんので、時間が掛かるのです。

担がれるのは何故?

沸騰しているお湯に手を入れると熱いので一瞬で手を放すと思います。

しかし、水の状態から手を漬けておいて少しずつ温度が上昇していった場合は、いつの間にか高温に達していたという感じをイメージしてみて下さい。

お湯でなくても良いのですが、低温やけどの方が気が付くのが遅くなるため重症化しやすいとされています。

これは、トレードの売りでも言えることで、売った後に徐々に上がっている場合は、含み損も少しずつ膨れ上がって行きますので、なかなか損切りの決断がつかない場合が多いです。

この状態がまさに担がれている状態で、いつ起こるか分からない暴落を耐えて待っていられない状態になった時に切る(踏む)ことになります。


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買いも売りもやることの重要性

トレード歴が長くなってくるとどうしても
  • 「買い」が得意
  • 「売り」が得意
という得手不得手がてできます。

それでも片方ばかりをやっていると、どうしてもチャートをチェックした時にバイアスを掛けて見てしまいます。

大きくとる方は得意な方で良いのですが、不得意な方の売買も適度に入れることによって、先入観なくチャートをリーディングをすることができるので、売りが好きでも適度の買いは必要です。

昔の相場師の方は「ツナギの玉」を入れながら、得意な方向の売買の粘りを出したりもしていました。

適度に不得意な方の売買を行うことは、ツナギ的な感覚にもなります。

例え買って失敗しても、「まだ売りで仕掛けても、下に余地がある」という感覚は得ることができますし、下げ相場から転換していく辺りで、いつまでも売って担がれている状態を回避することもできます。

売りが好きであれば、売りの比率が多くなるのは良いですが、バランスよく買いも入れて行くことで、担がれたり踏まされることは少なくなると思います。

まとめ

ナイアガラの滝の様な暴落を見ると、売りで仕掛けた方が一瞬で利益を上げることができるのでは?と考えてしまします。

実際に、その前に売りの玉を持っていたなら確かに一瞬で利益にできますが、ナイアガラの前に仕込んでおくのなら、ポジションを抱えている時間が意外と長いことを頭に入れておく必要があります。

あまりにも、仕込むタイミングが早いと担がれたり、踏まされることになりますので売りが好きな人でも買いを適度に入れることで、偏った見方をしてしまうことを避けることができます。



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