サラリーマンなど本業を持ちながらトレードを副業として行いたいと考える人も多く、むしろ専業トレーダーの道を選ぶ人の割合は兼業トレーダーと比べてごくわずかだと思います。
ここでは、副業として考えた場合にFXと株ならどっちがやりやすいか?ということを見て行きたいと思います。
どちらにも一長一短があり、最終的には自分がやりやすいと感じる方を選択するのがベストなのですが、中には両方を同時にこなせる人もいますし、スタイルは人それぞれです。
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株とFXって何が違うのか?
株でもFXでも儲かっている人の割合は少なく、勝ち組に入るためにはそれなりに、勉強や売買の練習の期間が必要であることは始めにお伝えしておきます。なので、
- 株に手を出したが儲からないのでFXをやってみる
- FXをやったけどダメだったので株をやってみる
なので、どちらかをやると決めたら、自分としてやりきったと思えるまでそれを追及する覚悟が必要です。
そのうえで、自分には合わないと感じたら変更するようにして下さい。
株の特徴
取引時間 | 平日9:00~15:00 |
---|---|
祝日の取引 | なし |
銘柄数 | 4,000銘柄以上 |
税金 | 特定口座なら申告は不要 |
必要な最低資金 | 数万円~ |
株は、平日(祝日は休み)の9:00~15:00までの取引時間となっています(2018年時点)。
日経225先物ではナイトセッションが導入されていますので、9:00~15:10までのザラバの後16:30~3:00まで取引ができます。
株でもナイトセッションが導入される可能性もありますが、今のところは取引時間は限定されています。
9:00~15:00といえば本業をしていると、リアルタイムでのチャートの監視は難しい場合が多いのです。
また、15:00以降は取引が行われていないので、夜中にニューヨーク市場で暴落が起こったり、大きなニュースが出た場合は、次の日の寄り付きでは前日の終値とは大きく違う値段で寄り付くことがあります。
この事を「窓」「ギャッブ」と言い、24時間チャートが繋がって動いていくFXであれば月曜日だけに起こり得る現象が毎日あるかもしれないという事になります。
リスク管理という観点ではギャップは曲者ですが、逆にギャップを利用した手法もありますので、この辺りは好みが分かれます。
取引時間やギャップの問題もありますが、個人的には株の難しさは銘柄選びにあると思っています。
やり方によっても違いは出てきますが、銘柄は4,000以上あるのでその中から、今日明日トレードをする銘柄を選ぶ作業はかなり時間を要する作業です。
スクリーニングなどを上手く使えば4,000銘柄チェックする必要は無いかもしれませんが、それでもある程度の銘柄数をチェックしないと、今どのセクションに資金が流れているかを確認することができませんので、会社から帰宅後に銘柄を選ぶ作用が必要です。
デイトレードでは無くスイングトレードを行うとしても、常に仕掛ける対象を選んでいく必要がありますし、毎日チャートを選別していかないと選ぶ力がついていかないので、会社から帰宅後に最低でも2~3時間の作業時間を確保する必要があると考えた方が良いです。
また、一生懸命に選んで最終的に数銘柄に選んだのは良いが、選ばなかった方の銘柄が思惑通りの動きをすることも良くあることです、なので「こっちの銘柄じゃなく、あっちの銘柄にしとけば良かった!」という感じの目移り的なことは常に感じながら過ごすことになります。
関連記事:FXの成功率は何%?勝ち組の共通点を分析!
FXの特徴
取引時間 | 平日ほぼ24時間 |
---|---|
祝日の取引 | あり |
通貨ペア数 | 約50通貨 |
税金 | 申告分離課税なので、年間20万円以上の利益で申告が必要 |
必要な最低資金 | 最小なら4円~ |
FXは株とは違い取引時間に制限がありませんし、通貨ペア数もある程度限定されています。
通貨ペア数が50近くあると言っても、メジャーな通貨となると4~5に絞れるので、通貨ペアで目移りをするという事はあまりないと思います。
ただ、帰宅後にトレードができるはメリットなのかもしれませんが、「長い時間チャートを監視できること=利益になる」とは限りません。
チャートを監視しているとついつい余計なことをしてしまうことも多く、夜にチャートが動いていない株の方が性格的に合っているという人も多いです。
また、株とは違い「出来高」「板」「歩み値」が無いのでこの辺りを分析に取り入れて行くことができません。
板と歩み値はデイトレでなければあまり関係は無いですが、出来高に関しては出来高が少なくなって来たら底入れまじかと考えるやり方もありますので、株からFXに転向した場合に一番戸惑うのが出来高が無いことだと思います(インジケーターのボリュームレシオも当然使えません)。
税金に関しても、株なら特定口座なら源泉徴収で自動的に差し引かれていますので、税務署で申告をする必要が無いのですが、FXの場合は申告分離課税なので1年に1回は確定申告をする手間があります。
また、申告分離課税の場合は収益が表側に出てしまいますので、稼ぎに応じて国民健康保険料が高くなって行きます。
もちろん、儲かっていることが前提の話なのですが、税制に関しては株の方が有利に感じます。
関連記事:FX初心者が少額から実際の資金で売買の練習をするには?
結局どっちはおススメ?
ここまでは株とFXの特徴を見てきましたが、結局はどっちが良いのか?という疑問が残ります。人によって意見は分かれる部分ではありますし、どちらを選んでも大局的に大きな違いは無いとは感じますが、個人的な意見を言うなら、投資初心者には「FX」がおススメです。
FXの方が少ない金額から取引が可能ですし、ギャップのリスクが少ないので損失をコントロールしながら売買の練習をしていくことができます。
また、副業と言う観点から見ても税金面でのデメリットを差し引いても、帰宅後にもチャートが動いている方が何かと都合が良いかと思います。
仮に、FXで沢山利益を出すことができて、本業との兼ね合いで税金や国民健康保険料の問題が発生した場合は、翌年から株に切り替えることもできます。
将来的には現物の株を保有して資産形成をするスタイルを考えている人でも、トレードのイロハを覚えておく必要がありますので、まずはFXでテクニカル分析やトレードってどんな感じなのかという事を覚える方が良いと思います。
まとめ
ここでは、副業ならFXと株のどちらがやりやすいかという事を見てきました。個人的には色々なことを複合的に考えるとFXの方がやりやすいと思いますが、あくまでも個人的な意見ですので参考程度にして下さい。
FXでも株でも本質的なことに違いはありませんので、まずはしっかりと勉強や売買の練習期間を作って取り組んでいくことが大切です。
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