フラッグとペナントはFXでもよく見られるパターンです。
2つの形は似ていますし、出現する場面が似たような場面なので同じように考えられていますが、微妙な違いがあります。
ここでは、フラッグとペナントの微妙な違いと、これらを覚えても勝てないときに、確認したいことを見ていきます。
フラッグとペナント
フラッグとペナントは比較的大きなトレンドが発生した後の、保ち合いの形です。小休止・息継ぎといった感じで、上昇トレンドならフラッグ・ペナント後に上昇、下落ならフラッグ・ペナント後に更に下落するといった感じで、トレンドの継続を示唆する継続のチャートパターンとして使われることが多いです。
フラッグ
フラッグの基本的形としては、トレンドに対して逆の傾きを持つことです。
ペナント
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フラッグとペナントの違い
フラッグとペナントには微妙な違いがあります。上の説明でもわかるように、フラッグは、現在のトレンドとは逆の傾きをしている2本の平行なトレンドラインによって作られています(長方形、平行四辺形に似た形)。
それに対して、ペナントは右側がとがっていて三角形になっています。
同じようなシュチュエーションで現れることが多いのですが、仕掛ける際には微妙な違いがあります。
ペナントは三角形の形なので、右側が細くなって行きます。
なので、チャートが横ばいで右側に進んでいった時でもペナントをブレイクしたようになることが結構あります。
フラッグでも、同じような現象は発生しますが、先っぽが細くなっているペナントの方がこの現象が発生しやすいです。
基本的には、トレンド発生後に一服して、更にトレンドが継続すると考えて使うチャートパターンんなので、仕掛けるタイミングが少しフライング気味でも、トレンド継続の勢いが加勢してくれることを見込んで仕掛けているはずです。
しかし、動きが止まってしまって単純にチャートが横に動いていっただけだった、場合は話が違てきますので、損切りラインまで逆行していなくても一度ポジションを落とすなどの工夫も必要です。
このパターンでの失敗は、高値掴みや安値掴みになるので逃げ遅れると大きな損になります。
三角形の形をしているペナントの方が、このパターンでの失敗が多いことも覚えておくと、逃げ遅れることが少なくなります。
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フラッグとペナントで勝てない?
チャートパターンの中でもフラッグとペナントはトレンド発生後の、保ち合いから次の動きを狙いに行けるパターンなので、押し目や戻りで仕掛けるタイミングを計るのに役に立ちます。しかし、これらのパターンといえども絶対に勝てるということでは無いので、せっかく覚えたフラッグとペナントで勝てないと頭を抱えることもあります。
また、細かく見ていくと綺麗にラインが引けるケースは意外と少なく、意外と使いこなすのが難しかったりします。
なので、フラッグとペナントを使う場合は、全体的なトレンドの方向を把握しつつ、ある程度の応用力が必要になります。
これらを身につけるためには、それなりの経験値が必要であることは念頭に置いておく必要があり、単にチャートパターンを覚えたからすんなり勝てるようになるわけでは無いです。
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実際のチャートでの実例
引き方の応用をを実際のチャートで記して行きます。私が個人的に行っているラインの引き方なので、これらが正解ではないですし、実践に移行する前には必ず自分で検証を行ってから実行して下さい。
あくまでも、チャートの見方の参考程度にして下さい。
上は青がフラッグ、赤がペナントです。
ヒゲの部分でラインをはみ出したりして、教科書通りに綺麗にラインを引くことはできないのですが、フラッグとペナントを二つ上にブレイクアウトしていますので、ある程度強気で買える場面です。
上から順番に、フラッグ、ペナント、ペナントと狙いに行きたいですが、最後のペナントで売りを仕掛けると損切りになります。
深追いをするとそろそろトレンドの転換に引っかかる可能性もありますし、最後のペナントは結果的にはWボトムになり上昇しています。
続いても下落の場面でのペナントとフラッグです。
最初の三角形はペナントとも見えますがウェッジにも見えます。とにかくトライアングルを下にブレイクしたことが確認できます。
この段階でまだ下落局面ではない場合は、この後から売りを狙いに行くことになります。
この後にフラッグの変形パターンが出現します。フラッグの基本的な形はトレンド方向と逆の傾きなのですが、この様な傾きでもフラッグととらえれもOKであるという説もありますので、覚えておくと、動きの早い局面でも対応できます。
最後のチャートではまずフラッグをしたにブレイクします。
次に大きめのペナント(またはウェッジ)、小さなフラッグ、フラッグの変形パターンが続いて出現しています。
売りに的を絞っておけば、どれかのポイントで売ることができると思います。
このような感じで、自分なりにラインを引いていくと色々なことを発見することができます。
注意したいのは、必ずチャートパターンの少し外側に損切りのオーダー(逆指値)を入れておかないと、トレンド転換した場合に大きめの損になってしまうということです。
まとめ
ここでは、フラッグとペナントをメインにチャートパターンを見てきましたが、他にも色々なチャートパターンがありますし、場合によってはラインが交錯して混乱してしまうことも多いです。そんな場合は、一つ上の時間軸を確認してどんな相場環境なのかを確認することで、仕掛けるべきなのかそうではないのかを判断できることも多いです。
チャートパターンを使いこなすのにもコツや経験値が必要です。
使いこなせなくても、すぐに諦めないで、練習をしていくことで段々と使いこなせるようになります。
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