トレードでは損切りが大切で、ある程度トレードの勉強をしていくと必ず損切りのオーダーは入れておくこと!と覚えるはずです。
しかし、実践の段階になると損切りばっかりだし、しかも、損切りに掛かった後にエントリー方向にチャートが動くことも多く、だったら損切りをしないでそのまま持っていた方が良かったのでは?
と損切りが無意味に感じることもあります。
実際に、損切りをしない方針でトレードを進めて行って上手く行くこともありますので、損切りすることがバカらしく感じることさえあるかもしれません。
しかし、損切りのオーダーを外してトレードを行うことはかなり危険な行為です。
ここでは、損切りについてもう一度その意味を確認していきます。
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損切りした後にエントリー方向に動く
損切りが嫌になるのは単純に損になるからという事もありますが、損切り後にエントリー方向に動いて結局は損切りをしないで、そのまま持っていた方が儲かったというケースをよく見かけるからだと思います。確かに、損になるのと利益になるのでは大きな違いが出てきますが、人間の記憶は意外と曖昧なものなので、本当に損切りをしないことで助かったトレードの方が多かったのかを確認してみる必要があります。
これは、自分が行ったトレードの過去の記録を検証してみて、数字的にどうなるかを細かく検証する必要があります。
やってみると、確かに損切りを外すことで上手く行くトレードも出てくると思いますが、損切りをしないと、とんでもない大損になっていたトレードも見つかると思います。
その、大損のイメージをよく考えてみると、やはり損切りは必要だと再認識できるかと思います。
場合によっては損切りをする位置が悪い場合もありますので、そんな場合は損切りの置き方をもう一度確認することで、トータルの利益が変化することもあります。
損切り位置についてはこちらの記事を参考にして下さい。
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>>FXの早すぎる損切りについて!チャート分析でポイントを決める!
損切りは命綱や保険みたいなもの
例えば、高層ビルの上で作業をする仕事をイメージしても必ず命綱を付けて作業をすると思います。基本的には命綱が必要とされる場面に遭遇はしたくないのですが、そうなったときに命綱をしていなと命取りになることは安易に想像できます。
自動車の事故でも同じこで、交通事故を起こそうと思って運転をしている人はいませんし、ほとんどは事故などは起こしません。
だからといって、保険を掛けないで車を運転する人はあまりいないと思います。
これは、万が一事故が起こった場合に保険を掛けていなと、とんでもないことになるからです。
トレードでも同じことで、損切りはトレーダーにとって命綱や保険のようなものなので、損切りをしないという考え方は、一回の大きな動きで大損をしてしまう可能性があります。
損切りで細かい損を出して行くことに苦痛を感じたり、効率が悪いと感じる気持ちも分かりますが、損切り無しでは必ずどこかで大きな含み損に捕まることになります。
関連記事:FXで利小損大を繰り返してしまう人の特徴!原因はメンタルかも?
自分でコントロールできることは限られている
FXは儲けるためにやっているので、誰だって損切りは気分が悪いです。しかし、100%の勝率を維持できるという事は不可能なので、必ず損になるトレードが出てきますし、トレードは儲かったり損したりを繰り返す作業です。
どうやったら儲かるのか、早く稼ぐためにはどうしたら良いかに目が行きがちですし、世の中に出回っている商材や書籍のほとんどが儲け方を売りにしているものが多いです。
でも、チャートの動きを自分でコントロールすることは不可能なので、利益になる確率を上げるとか、上手く行ったときにもっと為替の動きを大きくするという事は我々がコントロールすることはできません。
その逆でいつ仕掛けて、いつ降りるのか(損切り)は自分でコントロールすることができますので、損切りについては自分でコントロールすることができる数少ないことの一つです。
よく、上手い人は損の出し方が上手いと言われますが、これは、相場の動きには逆らうことはできないですし、未来の動きを100%当てることはできないので、突き詰めて行くと、自分でコントロールできることを、しっかりとこなしていくことがトレードで生き残るコツとも言えます。
まとめ
損切り幅や損切りポイントに関しては、色々と検討して改善することでトータルの損益が変わることがありますので、自分の売買結果を良く見直してみて少し損切り位置を変更してみるのは間違った考えとは思いません。しかし、損切りをしないという考え方はやはり危険な考え方だと思います。
もちろん、自分のお金なのでするしないは個人の自由ですが、大きな含み損を抱えて夜も眠れないような毎日を送ったり、大損をしてFXから撤退を考えなくてはならない状況になってから損切りしておけばよかった…と考えても遅いです。
どんなに、大きな含み損も始めは小さな含み損なはずなので、やはり傷口が浅いうちに処理をする方が良いと考えます。
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