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スキャルピングとは数秒から数分間の短い時間で、取引を行うトレードスタイルです。


利益の幅が少ない場合をスキャルピングとされている場合もあるのですが、例え利益幅が少なくても30分とか数時間ポジションを保有している場合は、それはスキャルピングとは呼べないと私は考えています。


あくまでも、数秒から数分で取引を終わらせるのがスキャルで数時間保有したらそれはデイトレードに分類されるものと当サイトでは定義します。


スキャルピングはスカルピングとも呼ばれ、アメリカインディアンが頭の皮を薄く剥ぐ行為のことを「スカルピング(スキャルピング)」と言うことから由来した言葉です。

育毛剤でスカルプ○○と聞いたことがあるかと思いますが、あのスカルプも同じ語源です。

薄く頭皮を剥ぐ様に、1日にかなりの回数の売買を繰り返し、小さな利益(数pips)をコツコツと積み重ねていくトレードスタイルです。

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スキャルピングをおススメできない理由

スキャルピングのメリットは資金の回転率が良いことで、一回のトレードで大きな利益を得ることはできないが、何度も取引をすることで少ない資金でも口座の資金を増やして行くことができるという説明も目にします。

しかし、私としてはスキャルピングは難易度が高く、とても難しいトレードスタイルだと考えています。

ここからは、初心者にはスキャルピングはおススメできない理由を書いていきます。

オーバートレードになる

スキャルピングは、1日にかなりの回数の取引を繰り返すことになります。

もちろん、そういうトレードスタイルなので個人の性格などによっても受け取り方は違ってくるのですが、私としてはスキャルピングはオーバートレードになっていると思います。

何度も何度もトレードを繰り返して、一日が終わった段階で結局何をやっていたのか訳が分からなくなってしまう状態にもなりかねませんし、そんな状態を毎日毎日繰り返していては、精神力が持たないです。


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近視眼的になる

スキャルピングは数秒から数分の間で取引を繰り返すスタイルなので、それ以上先のことを考える必要がないので、それがメリットであるという考え方もできます。

しかし、それでは相場に対して大局観が養われないです。

あまりにも細かい値動きばかりを追いかけ続けていると、相場を俯瞰的に見る力がついていかないので、細かすぎる目線でチャートを分析していく癖がつくと、長い目で見るとデメリットが多いと思います。


関連記事:FXはデイトレードの方が低リスク?長く持たない方が良いのか?



コツコツドカンになる

利益になった時はすぐに決済してしまい、損になった時は損切りができずに粘ってしまうと勝率は高いけどトータルでは負けることになります。

コツコツと小さな利益を積み重ねて行けるけど、負けるときにドカーンと大損をすることを「コツコツドカン」などとも言い、負ける人は「コツコツドカン」を繰り返します。

個人的には、このコツコツドカンに最もなりやすいトレードスタイルがスキャルピングだと思っています。

なので、始めたてのころにスキャルピングを選択するのは避けた方が無難だと思います。


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為替は自分の都合に合わせて動いてはくれない

サラリーマンなどで本業を持っている人が、帰宅後にも空いた時間で行えるのがスキャルピングのメリットとされていることもありますが、為替のチャートは我々の都合に合わせて動いてはくれません。

なので、相場にトレーダーが合わせて行く必要があります。

確かに帰宅後の数時間で売買を繰り返して、お金を稼ぐことが出来れば美味しい話だと思いますが、それを夢見て多くの人が大損をしているのが現実です。

あくまでも私の考え方ですが、チャートは長い時間軸(週足・日足)などから相場環境を分析していって、短い時間軸で仕掛けるポイントを探す必要がありますので、PCの電源を入れて5分足や1分足で良さそうなポイントでチャチャっと取引を繰り返すのはちょっと注意が必要だと思います。


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まとめ

スキャルピングに関しては私があまり好きなスタイルじゃないので、メリットが書けません。

もちろん、自分のお金なのでスキャルピングを行うのは自由ですし、稼ぐことが出来るのなら、短期間で資金を増やすことも可能です。

ただ、短期間で資金が増える可能性があるということは、短期間で資金が減る可能性もあるということを念頭に置くようにして下さい。



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