FXでは売買ルールを作成する必要があります。
売られている書籍や情報商材に書かれていることが、全く信用できないとは言いませんが、あくまでも万人に受けるように作られているので、それを自分なりにカスタマイズして、独自の売買ルールを作って行くことで勝率が上がり勝ちやすくなります。
ここでは、FXの売買ルールの作り方を実際のサンプルを使って説明します。
あくまでも、サンプルですので売買結果を保証するものでは無いです。
売買ルールの作り方を説明しているものだと理解してから読み進めて下さい。
スポンサーリンク
目次
売買ルール作成に必要な事項
売買ルールは基本的には、自分がやりたい売買をルールとして作って行くので、絶対的な決まりがあるわけでは無いです。しかし、絶対に決めておかないとルールとして成り立たない必要事項があります。
例えば、
- どうなったら仕掛ける(エントリー)
- どうなったら損切りする、どうなったら利食いをする(エグジット)
更に、複数の時間足を使うマルチタイムフレームでチャートを分析するのであれば、上位足での相場の環境認識を認識(買いか売りかを決める)するためのルールも必要です。
分割売買をするのであれば、何分割をするのか?ナンピンの幅はどうするのか?なども必要になってきます。
インジケーターを使うのであれば、使うインジケーターがどうなったらエントリーしてどうなったらエグジットするのかも必要です。
そして、できれば何連敗したらその日のトレードはストップするだとか、ロットを上げて行く方法、連敗が続いたとき幾らマイナスになったら月間の売買を中止するかなどの、リスク管理についても決めておきたいです。
なので、売買ルールを作成する際に必要な事項としては
- 環境認識
- エントリーポイント
- エグジットポイント(損切り、利食い)
- ナンピンなどをするなら、ポジションの操作方法
- インジケーターを使うなら、インジケーターについて
- 資金管理やリスク管理について
関連記事:FXで売買ルールを作る目的は?聖杯探しにならないように注意!
サンプル1
では、実際に売買ルールのサンプルを見てみます。一つ目のサンプルです。
手法
手法としては、ヘッドアンドショルダー、Wトップ、Wボトムを使うのですが、ブレイクで飛び乗るのではなく、一度ブレイクしたネックラインまで戻ってくる(プルバック)タイミングでエントリーする方法を採用しました。プルバックが何かはこちらで説明しています。
↓ ↓ ↓
FXでプルバックで仕掛けるメリット・デメリット!勝率は上がる?
環境認識
環境認識は日足で行い5日移動平均線の向きと、価格(ローソク足の終値)が5日移動平均線の上推移か下推移かを見る。
基本的には、5MAの上に価格があれば買い、5MAの下に価格があれば売りとする。
エントリー
エントリーを決めるのには15分足を使う。とにかく環境認識で決めた方向でヘッドアンドショルダー、Wトップ、Wボトムが確認できるのを待って、ブレイクで飛び乗るのではなく、一度ブレイクしてからネックラインまで戻ったところでエントリーする。
15分足のMAの角度が鋭く傾いている時にはそのMAにぶつかるように、斜めのトレンドラインを引いてそれを15分足でブレイクしたらエントリーする。
MAから離れ過ぎているときは、ブレイクでのエントリーは見送る。
エグジット
エグジットに関しては単純に- -10pipsで損切り
- +20pipsで利食い
+10pipsの含み益が出たら損切りポイントを建値にずらす。
資金管理
1日に3連敗をしたらその日のトレードはストップする。負け越す週が2週連続したらその月のトレードはお休みする。
関連記事:FXの売買記録・トレード日記の書き方!
サンプル2
二つ目のサンプルです。サンプル1とは少し違う売買ルールとなります。
手法
サンプル2の手法は、アジア時間で形成されたレンジをブレイクしたタイミングで飛び乗る方法です。欧州時間から動きが激しくなることが想定されますので、それを狙いにいくという考え方です。
環境認識
環境認識には日足、4時間足、1時間足を使う。それぞれの足でダウ理論を確認する。
(ダウ理論は、高値と高値、安値と安値が切り上がっていたら買い相場、切り下がっていたら売り相場と考える。)
ダウ理論についてわしくはこちらで説明しています。
↓ ↓ ↓
FXのダウ理論の使い方!
ダウ理論で確認して、3つの時間足で2票入った方向にエントリーすると決める。
上のポイントでは、日足、4時間足、1時間足すべてが売り目線となりますが。
日足は買い目線、4時間は売り目線、1時間は買い目線などという感じでバラバラになることも多いので、多数決で決めて行きます。
エントリー
エントリーは15分足を使う。
15分足でアジア時間の高値と安値に水平線を引いて、環境認識で決めた方向にブレイクをしたらエントリーする。
15分足ができあがるまで待ってからブレイクの判断をする。
(アジア時間は15:00までと考える)
エグジット
損切りポイントはエントリーした場所の直近の高値と安値の少し外側に置く。利食い幅は、損切り幅の2倍と設定する。
建値撤退のルールは作らず、損切になるか利食いになるかの2択とする。
資金管理
1日に2回売買をしたら、結果が利益だろうが損だろうがその日は終了。口座に入金した額に対して2%以上の損が出たらその月の売買はストップする。
関連記事:カーブフィッティングとは?FXの過去検証でやりがちな失敗!
サンプルのルールについて説明
サンプル1では日足のみで環境認識を行い、その際にインジケーター(移動平均線)を使いました。サンプル2ではインジケーターは使っていませんが複数の時間足を使って環境認識をしています。
エントリーとエグジットの分もそれぞれ違うパターンを考えてみました。
それぞれに、リスク管理についてのルールも決めました。
これはあくまでもサンプルですが、このような感じで大まかに売買ルールを決めて、過去検証をしながらルールをアップデートしていくと、売買ルールが出来上がってきます。
まとめ
売買ルールを作って、過去検証を行っても実際の売買では上手くルールが機能しないことも多いですし、ルールで決めた通りに売買ができないこともあります。そんな時は、もう一度ど売買ルールを見直して、また実践レベルですり合わせて行く作業を繰り返すことになります。
すぐには出来上がるものでは無いですが、トライアンドエラーを繰り返している段階で色々なことを勉強できますので、諦めないで売買ルールを作成していく努力が必要です。
スポンサーリンク