トレードではメンタルが大切な要素だと言われていますし、実際にトレードを行えばそのことはよく理解できると思います。
よく、感情をコントロールすることが大切だと言われますが、トレードで邪魔になる感情は「損したくない」という恐怖と「もっと稼ぎたい、早く稼ぎたい」という欲の二つだと思います。
恐怖と欲望はFXを続けて行くと必ず課題として上がる感情です。
これらの感情を上手く処理できるかが、FXで儲けるコツと言っても過言ではないかもしれません。
ここでは、欲望にどのようにブレーキを掛けるのかを考えてみます。
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足りるを知る
トレードの目的は口座のお金を増やすことです。なので、もっと儲かるようになりたいと考えるのは、トレーダーであれば誰でも共通したことだと思います。
自分としては欲張っているつもりは無くても「利食い幅をもう少し増やしたい」「ロット数を増やすペースをもう少し早くしたらどうか?」などと無意識のうちに「まだ取りたい」という方向に考えが偏りがちなトレーダーも多いです。
私の場合は、安定した利益を出せるようになってきたので
- 今の手法に違う方法をプラスしてさらに利益を増やそう
- 別口座で違うやり方や違う時間軸のトレードをを同時にやろう
「足りるを知る」という言葉もありますので、利益を残せる状態になったら、もっと稼ぎたいという思いにブレーキをかけて、収益を安定させるために本当に少しずつロット数を上げながら、自分のメンタルを安定させる必要があります。
関連記事:FXは利益確定のタイミングが難しい!欲や迷いを減らすコツ!
欲の感情にブレーキをかけるコツ
儲けるためにやっているトレードで欲を抑えることは難しいのですが、欲が足を引っ張ることも多いのでどうにかして、欲望をコントロールしたいです。少しヒントになるであろうことをいくつか確認していきます。
大局的に計画をたてる
今日や今週、今月といったスパンで収益を考えるのではなく3年ぐらいの単位で計画的に資産を増やして行くことを考えてみると、一回一回のトレードで欲に負けてしまうことも少なくなります。もっといえば、5年先や10年先にもトレードの世界で生き残っていけるためには、今何をやったら良いのかを逆算して考えていくと、欲は比較的コントロールしやすいかと思います。
また、5年先、10年先には自分の年齢もそれなりに年を取っています。
結婚していない人でも結婚しているかもしれませんし、退職をする年齢になっていることもあります。
そのようなトータル的なことを考えていくとよいです。
損をした時のことも考えておく
当たり前ですが、トレードでは損になることもあります。儲けたいという思いが先行しがちな人は、損になった時のことを先にイメージしてみましょう。
例えば、ロット数を急激に上げて損が連発したら、どんな状況になってどんなふうに感じるかをしっかりとイメージしておけば、儲けのことばかりを考えるのはリスキーであることが分かると思います。
焦らない
欲は恐怖の裏返しであることもあります。なので、損を出した後にすぐに取り返したいという感情だったり、取り損なったという感情が実は欲の根源だったりもします。
ここらは、微妙な話なのですが、とにかくトレードに焦りは禁物です。
誰だって早く儲かるようになりたいのですが、チャート自体に感情があるわけでは無いので、こちらの都合に合わせて動いてくれるということは無いです。
チャート分析やテクニカル分析といっても、結局は相場の動きに合わせて行動していく以外に方法は無いので、早く稼ぎたいと焦っても仕方がない部分があります。
勉強をしたり、検証を繰り返して相場を研究したりすることに終わりはありませんので、そちらの方にエネルギーを多く使うようにすると欲が少し薄れるかもしれません。
関連記事:FXはメンタルによる損失を防ぐだけで負け組から卒業できる!
豚(ホッグ)は決して儲からないという格言
ウォール街の格言に「ブルもベアもときどき儲ける、だがホッグは決して儲けない」というものがあります。ブルは価格が上がると見ることで買いが得意なトレーダーです。(牡牛が攻撃の時に尖角を下から上へつきあげる動作から来ている表現です)
ベアは価格が下がると見ることで売りが得意なトレーダーです。(クマが攻撃の時に手を上から下へたたきつける動作から来ている表現です)
ホッグはどんなエサにでも食らいつく豚のイメージでトレードは「儲けたいと儲けたいと」美味しい儲け話にすぐに飛びつく人たちのことを表現しています。
この格言は昔からある格言で有名なものなので、いかに強欲がトレードには邪魔なものかが良く分かります。
(ちなみに、トレーダーなら一度は聞いたことがあるジェシー・リバモアという投機家はウォール街のグレートベアという異名を持っています。)
まとめ
トレードは基本的には一人で行うことなので、間違った方向に進んで行っても止めてくれる上司や先輩はいません。大きな損を出すまで自分の過ちに気がつけないこともあるので、欲に駆られてトレードのリズムが狂っていないかを常に監視しておく必要があります。
決してホッグにならないように、自分のトレードスタイルやメンタルをしっかりと見つめながら、トレードを行いましょう。
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