FXでチャート分析をする時に、斜めのトレンドラインを使う人も多いかと思います。
トライアングルやペナント・フラッグも斜めのトレンドラインを使っているとも考えることができるので、チャートパターンなども含めると斜めのトレンドラインの使い方は重要です。
引き方が悪いとだましの回数も多く、勝率が下がってしまいますので、ここでは斜めのトレンドラインについて上手に使うコツをお伝えします。
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3点以上で引くこと
ありがちなパターンとしては2点でトレンドラインを引いてしまう失敗です。フラッグやペナントの場合は、反対側との兼ね合いがあるので、2点でも許容できるのですが、斜めのトレンドラインを単体で使う場合は、2点で引いてしまうと「だまし」の回数が増えます。
2点で引いてしまうと、ある意味どこにでもトレンドラインを引くことが可能ですので、斜めにトレンドライン引くときは3点以上で意識されているポイントで引くことが大切です。
上の図のように3点で引いたトレンドラインを採用した方が、チャートがスッキリと見えることが分かります。
もちろん、トレンドラインをブレイクしたポイントで仕掛けるのか?4点目のタッチの部分で仕掛けるのか?といった戦略的な部分で結果に違いは出ますが、引き方としては3点以上のポイントで引く癖をつけることが大切です。
関連記事:FXで斜めのトレンドラインの引き方!失敗しやすいパターンは?
インジケーターを使う
斜めのトレンドラインの精度を上げるためにインジケーターを使う方法もあります。ここでは、RSIを使った方法を見ていきます。
買われ過ぎ売られ過ぎエリアに注目
例えば、トレンドラインはそこまで厳密に引かないで大体意識されているポイントで引いて置いて、それとRSIの買われ過ぎ・売られ過ぎエリアを合わせて分析する方法もあります。上のチャートは、トレンドラインとRSIを使ったポイントですが、RSIが行き過ぎのエリアから抜け出したポイントとトレンドラインがブレイクアウトされたポイントを重ねることで「だまし」に掛かりずらいことが分かります。
関連記事:FXでRSIを使って勝率を上げるコツ!反発を狙いに行く方法は?
ダイバージェンスに注目
RSIを使うパターンを紹介したので、ダイバージェンスとトレンドラインを組み合わせる方法も紹介します。そもそも、ダイバージェンスが何かについては以下の記事でまとめていますので、参考にして下さい。
↓ ↓ ↓
RSIのダイバージェンスはなぜ有効なの?逆張りに使える?
このラインの引き方もざっくりとした引き方ですが、RSIとローソク足がダイバージェンスをしているポイントにだけ注目をしていくことで、精度が上がることが分かります。
この様な感じでインジケーターと組み合わせることで、インジケーターがフィルターになり「だまし」を回避することも可能になります。
ここでは、RSIについて紹介しましたが、ストキャスティクスも同じように使うことが可能です。
関連記事:ストキャスティクス~RSIとの違いやダイバージェンスについて!
勝率を上げる時の注意点
ここまで、斜めのトレンドラインを使う時に「だまし」を回避して勝率を上げるコツを見てきましたが、勝率を上げることにこだわり過ぎると逆に儲からなくなることもあります。と言うのも、勝率を上げるということは、失敗するトレードを排除させようとして色々とフィルターを加えて行くことになります。
そうなると、トレードチャンス自体はどんどん少なくなってしまいます。
もちろん手数が多ければ良いとは言えませんが、余りにも手数が少ないと待ちきれないという問題も出てきます。
例えば、ただでさえ少ないエントリーチャンスなのに、チャンスが夜中だった場合は、実際には見送ることになります。
一度見送ったらまたしばらく待つことになるので、段々嫌になるということはあり得ないとは言えません。
なので、フィルターを加え過ぎると、実際には全然チャンスが無いということにもなりかねません。
また、過去のチャートでバックテストをして色々とフィルターを加えて勝てる方法を探すことに没頭してしまうと、段々と都合の良い方に統計を取り出すことも出てきます。
この事をカーブフィッティングと言います。
カーブフィッティングについてはこちらの記事でまとめています。
↓ ↓ ↓
カーブフィッティングとは?FXの過去検証でやりがちな失敗!
もちろん「だまし」は避けたいのですが、それを避けるあまりエントリーが出来なくなってしまった場合は、この様なことについても考えてみると考え方が変わることも多いです。
まとめ
斜めのトレンドラインを使うと、チャート上にラインがたくさん出てきて訳が分からなくなる可能性があります。できればチャートはスッキリとさせたいので、上で紹介した方法などを参考に余計なラインは引かないようにすると良いと思います。
また、「だまし」についてあまり神経質になり過ぎると、だましを恐れるあまりトレードができないということにもなり得ますので注意も必要です。
関連記事:FXのトレンドラインを引くときローソク足のヒゲは無視する?
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