分析


移動平均線はFXに関する本などを読めば、必ず紹介されているといってもよい、ポピュラーなインジケーターです。

移動平均線と為替レートに注目をしていくグランビルの法則や二本以上の移動平均線を表示させて、移動平均線のクロスを分析していく方法など使い方は幅が広いです。


しかし、最もポピュラーなインジケーターである移動平均線を使っても上手くトレードに活かせなく苦戦をすることも多いです。

移動平均線(MA)はあてにならない…表示させても意味がない…という意見も出てくるほど意外と奥が深いのも事実です。

ここでは、移動平均線について注意点などを確認していきます。

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移動平均線はあてにならない?

移動平均線はレートを元に計算した数値をチャートに表示させるインジケーターです。

なので、移動平均線がレートより先に動くということは無いです。
  • あくまでも過去の平均値がどうなっているのか?
  • 直近の値動きが過去の平均値と比べてどうなのか?
といった事を読み取る物差しにはなるのですが、移動平均線に絶対的な法則を見つけ出そうとすると、答えの出ない聖杯探しにハマってしまいます。


使い方次第ではとても便利なインジケーターだと思うのですが、誤解を恐れずに書くなら、本や商材で紹介されているほど、移動平均線はあてにならないと思います。


もちろん、上手く使えているのなら、そのまま使えば良いのですが、色々とインジケーターを描画させても迷いが増えるだけなら、一度インジケーターなしでチャートを分析してみるのも悪くない選択だと思います。



移動平均線の意外と勝てなパターン

よくありがちな、移動平均線を使って失敗するパターンを見てみます。

ゴールデンクロス・デットクロス

短期のMAと中期か長期のMA二本を描画させて、二本のMAのクロスで相場の方向を判断する方法があります。
  • 短期が中期(もしくは長期)を上に抜いたらゴールデンクロス
  • 短期が中期(もしくは長期)を下に抜いたらデットクロス

この、分析方法はトレードの基本とされていることが多いですが、単純に移動平均線のゴールデンクロス・デットクロスに従って売買を繰り返しているだけでは儲からないことも多いです。

二本のMA

上のチャートでも、ゴールデンクロス・デットクロスが綺麗に決まる場面とダマシに終わる場面があります。

結局のところは、上手く行った時にいかに利を伸ばすことができるのか?という問題になってきます。

リアルトレードでは含み益や含み損が発生しますので、反対のシグナルが出るまで粘るということは、メンタル的に難しい…という問題が出てきます。


この辺りが移動平均線のゴールデンクロス・デットクロスで勝てない理由に繋がってくると思いますし、そうなると移動平均線の問題ではなく自分の心の中の問題になってきます。


関連記事:FXで一つの手法を続けるメリット!目移りしても変更はNG?

パーフェクトオーダーを待つ

短期・中期・長期の移動平均線を描画させて分析をする方法もあります。

この、三本のMAの並びが
  • 上から、短期・中期・長期となっている状態は買い相場
  • 上から、長期・中期・短期となっている状態は売り相場
と判断する方法もあります。

このような状態をパーフェクトオーダーと呼び、相場に方向感があるときに起こるフォーメーションとされていますが、パーフェクトオーダーが整った状態から飛び乗っても遅い…ということは多々あります。

パーフェクトオーダー

パーフェクトオーダーで環境を相場環境を特定できる場面は意外と少なく、上のチャートでは買いとも売りとも判断できな期間が長いです。

また、ある程度相場に動きが出た後にパーフェクトオーダーになることも多いので、リアルタイムで判断をする時には判断が遅くなるという欠点があると思います。


関連記事:FXで3本の移動平均線を使って目線を決める方法!順番や角度に注目

グランビルの法則の2番

移動平均線とローソク足との関係を分析していく方法の一つにグランビルの法則があります。

その中でも、最近よく目にするのがグランビルの法則の2番を使う方法です。

確かに、理論上はグランビルの法則の2番はトレンドフォローで上手く押し目戻りをとらえることができそうに見えるのですが、リアルタイムで判断を下すのが非常に難しい欠点があります。


出来上がったチャートを見てここで、グランビルの2番が決まっていたと説明はしやすいのですが、実際にそこでエントリーをするためには、移動平均線以外の判断材料も必要になってくると思います。

グランビルの2番

グランビルの法則については、以下の記事でもまとめています。
↓ ↓ ↓
グランビルの法則の基本的な使い方



移動平均線よりも大切なこと

チャート上に移動平均線を一本描画させるだけで、チャートを見た感じが変わります。

それが、良い方向に変わればOKなのですが、判断材料が多くなるとそれだけ迷いも多くなります。


移動平均線を使った手法を否定はしませんし、多くのトレーダーがチャート分析に取り入れているのは事実です。


しかし、いくら移動平均線が買いを示唆していても下がるときは下がりますし、どれだけ売りの条件が整っていても、遅すぎる場所からエントリーをしたのでは失敗トレードに終わるはずです。


移動平均線よりも大切なのは、レートそのものです。

これは、過去にある程度意識された高値安値などを探すことを移動平均線よりも優先すべきとも言えます。


もちろん、ダメなら損切りをして上手く行ったときだけ利を伸ばせば良いのですが、過去のレート上(チャートの左側)で反発を受けそうなポイントがある場合は、その近辺でエントリーをしてしまうと、勝率が下がる可能性がでてきます。

過去のレート

上のチャートは過去に意識されたポイントでは一時的にでも反発が起こりやすいことを示しています。

ピンクのエリアは過去に天井となった場所で上値が抑えられいます。

水色の部分は過去に反発を示した場所で、移動平均線がデットクロスになっていても一時的には多少上げていることが分かると思います。

(このチャートでは、その後下げに向かっていますが、こういったポイントで下げ止まることは多いです。)

緑の水平線も過去に何度か意識されたポイントなので、移動平均線の状況が整っていても、動きが止まりやすいポイントです。

このような感じで、トータル的に考えながら移動平均線を上手く使うべきだと思います。


関連記事:インジケーターを使わないでプライスアクションににこだわる理由

まとめ

移動平均線は道具です。

道具の使い方は人それぞれですが、道具に振り回されしまうのは問題ありだと思います。

有名なトレーダーと同じ数値の移動平均線を使えば勝てるようになるという考えかたではなく、自分なりに使いこなす方法を色々と検討していくべきだと思います。

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