FXの通貨ペアでも動きが荒いことで有名なのが、英国のポンド(ポンド円、ポンドドルなど)です。
動きが良いので、利益になる時も損切りになる時も決着が早いので、ポンドに手を出すべきかどうかは、人によって意見が割れる通貨です。
2016年にはイギリスの国民投票の結果、EUから脱退することにもなった英国ですが、個人的にはFXのトレードをするのであれば、ポンドを上手く利用することが成功へのカギだと思っています。
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損切りできない人は手を出すのはNG
ポンドに限ったことでは無いのですが、ポンドは値動きが荒いので一瞬でも損切りをためらうと、とんでもないことになりかねません。なので、ポンドをトレードするのであれば損切りは躊躇なくできることが絶対条件になります。
逆に言えば、損切りができるのであれば利益になる時は大きく取れる可能性がある通貨ですので、損小利大に持ち込むという観点からはポンドは魅力的な通貨です。
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ボラが無い時はポンドしか取れない?
通常時はドル円、ユーロ円、ユーロドルなどでも利益を出すことができますが、動きが無い(ボラティリティが無い)期間が続くときもあります。こればかりは、自分でコントロールできるものでは無いので、動きがない分ロットを上げて少ないpipsでも利益が残るようにするといった工夫が必要になってきます。
しかし、ロット数を上げると微妙にプレッシャーを感じることもありますので、上げた途端上手く行かなくなることもあり得ますし、どうしても以前の値幅の感覚が残っていて上手く対応できないことも多いです。
そんな時の対策として、ポンドは便利です。
全体的にボラティリティが無い時は、メインに使っているドル円などは全然動かないので商売あがったりと感じ、それが長くなると厳しいです。
なのでその期間だけは、ポンドを売買して動きが戻ったらまた普段の通貨ペアに戻すというやり方で動きが無い時期を乗り切ることができます。
普段は動きが荒くて手が出せないポンドでも全体的にボラティリティが無いタイミングでは、ポンドの動きがちょうど良く感じるといった感じになります。
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独自の経済指標に要注意
イギリス独自の経済指標が16:00~18:00ぐらいにあることも多く、ノーマークだといきなりポンドが乱高下したりスプレッド幅が突然広がったりしますので要注意です。その日の何時にどんなニュースや指標発表があるのかは、どのFX会社でも配信されていますし、「経済指標」や「経済指標 カレンダー」と検索をすると出てくる情報ですので必ずチェックするようにして下さい。
経済指標については、何時にどの国のどんな指標があるのかだけを確認して、その前後のトレードを控える必要があり、経済指標の結果こうなるだろう!と予想をしたり希望的観測でバイアスを掛けることはNGです。
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ポンドは殺人通貨なのか?
ポンドは値動きが荒いので、ポンドを売買して大きな損失を出してしまう人も多いようです。ネット上ではポンドが「殺人通貨」であるとさえ、ささやかれていますがそれについて少し私の考えを書いてみます。
基本的にはどの通貨をどのタイミングで、エントリーしてどこで降りるかは自分で決めることですので、ポンド自体が今買ってくれだとか、今売ってくれと言ってくるわけでは無いです。
あくまでもチャートを見て自分でトレードのタイミングを決めているはずなので、トレードで出た損益は全て自己責任であると理解する必要があります。
例えば、
- 損切りができなかった
- 変なタイミングでエントリーした
- 売買ルールも決めずに感情のままにトレードした
- ナンピンをして傷口を広げた
これをポンドがダメだっとポンドのせいにしても、売買技術の上達には繋がらないです。
確かにポンドは値動きが荒く乱高下が激しいので、他の通貨ペアと比べて上にあげたようなことが起こりやすいかもしれませんが、基本的にはポンドだから負ける、ユーロだから勝てるといった感じの考えは少しピントがずれているように感じます。
ポンドが危険なのでは無く、損切りができない、自分の売買ルールがしっかりと決まっていない、感情に流されて売買をすることが危険なのです。
逆に言えば、この辺りがまだしっかりとできていないうちは値動きの激しいポンドに手を出すと痛い思いをするとも言えますので、ポンドに危険性を感じる前にもう一度その辺りを考えてみる必要があります。
まとめ
ポンドは動きが荒いので損切りができないと大損する可能性が高いです。しかし、我々トレーダーは値動きが無ければ利益をあげることは難しいので、ある程度は相場が動いてくれないと仕事にならないです。
どうしても、動きがない期間が続くこともありますので、そんな時はポンドを上手く活用したいです。
トレードする通貨ペアをコロコロ変えるのも問題ですが、私はボラティリティが無い時はポンドに切り替えています。
参考になれば幸いです。
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