オーバートレードとは、一日に何度も何度も売買を繰り返したり、自分の資金力一杯に売買をしてしまう状態の事だと私は考えています。
何度も何度も売買を繰り返してしまう状態を「ポジポジ病」などともいわれ、これは一種の中毒症状に近いものがあります。
また、資金量に対して一杯にポジションを取ってしまうのも私の中では「オーバートレード」であると考えています。
はっきりいって、どちらの状態も危険な状態でトレードで安定して利益を残したいのであれば、どちらも改善していかないとなりません。
ここでは、オーバートレードを改善するための考え方や対策を考えていきたいと思います。
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常に売買をしたい心理を改善!
スキャルピングはオーバートレード?
スキャルピングという手法があり、一説によるとスキャルピングはポジションを持っている時間が短く、その分リスクも少ないので、スキャルピングこそが最強のやり方であるといった話もあります。確かに、手数料もほぼかからないFX(スプレッドが実質的な手数料)ではスキャルピングを行うことも可能です。
また、自分がPCの前でチャートを監視できる時間帯だけトレードを行う手法であれば、サラリーマンでも帰宅後や平日が休日の場合は、都合よく売買ができるのでは?といった考えもスキャルピングを選択する理由になりがちです。
もちろん、高速に売買を繰り返して、細かい利幅を何度も抜いていくスキャルピングで成功している人も多いです。
ただし、スキャルピングは短時間の間に何度も売買を繰り返しますので、オーバートレードであることは間違いありません。
そして、一番厄介なのが癖がついてしまうことです。
私の経験上では、タイムフレーム(時間軸)を長いものから短いものにしていくことは、比較的簡単なのですが、逆に短いタイムフレームで慣れてしまった状態を長いタイムフレームに矯正していく(売買に粘りを出していく)ことは結構難しいです。
なので、スキャルピングの癖がついてしまっていて、オーバートレードの癖を改善したいと考えているのであれば、しばらくトレードをお休みしたり、チャートは監視していても実際の売買はやらない。
などの対策をして、売買したいという誘惑を自力で打ち消すコントロールをする必要があります。
関連記事:FXにおけるポジポジ病の克服方法!悪い癖は早めに改善しよう!
違う手法を同時に行う
手法が一つだけだと、その手法で取れなくなってくると厳しいので、いくつかの手法を用意しておく必要があり、その方がリスク分散になるという考え方もあります。マルチ・ストラテジー戦略というらしいですが、私はこの考え方には反対です。
裁量トレードを行う場合で、一人の人間が違う相場観を同時にこなしていくことは不可能だと考えるからです。
ましてや、逆張りの考え方と順張りの考え方を同時に行うなどということは、私には不可能です。
話がそれてしまいましたが、この「違う手法を同時に行う」考え方も結局は、ここでも売買、あそこでも売買となり、オーバートレードになり最終的には自分でも訳が分からない状態に陥る可能性が高いです。
なので、手法はこれだ!と思ったものがあればある程度の期間は、同じ手法で売買を繰り返すようにしましょう。
手法をあれこれと変えていくと、結局はどの手法についても中途半端な状態で年月だけが経過してしまいます。
ましたや、違う手法を同時にこなしていくと上達のスピードが遅くなってしまいますので、個人的にはお奨めできません。
関連記事:FXで複数の手法を同時に使いこなすのは可能?
資金に対して多い金額でトレードする
ここまでは、トレードの頻度について見てきましたが、資金に対していっぱいいっぱいの金額をトレードするパターンもやはりオーバートレードと言えます。(これは資金量的にオーバーしているということです)相場の格言に「相場のカネと凧の糸は出し切るな」といった格言があります。
今時正月に凧を上げる人も少ないですが、想像してみましょう。
凧を上げた時には丁度良い感じだったものの、風は自分ではコントロールできませんし、自分の場所(陸というか地上)と上空では吹いている風の強さも違います。
イメージしていたより強風だったり、突然強風に襲われた場合に、凧の糸がピンと伸びきっている状態では糸が切れてしまうという話です。
これをそのまま、風を相場、糸を資金とすればトレードをする時も資金に対してギリギリの額を張り込むと危険であることが理解できると思います。
基本的には、経験が浅い人ほど資金量に対して多い金額を張り込む傾向がありますので、この事はそういうものなのか!と思い余裕資金を持ちながらトレードするようにしましょう。
関連記事:FXは資金管理だけを徹底すれば勝てる?2%ルールを使うコツ!
まとめ
短期的に何度も何度も売買を繰り返したり、資金に対してギリギリの金額を張り込む方が効率が良いと考えるのは、相場歴が浅い人(初心者)にありがちな考え方です。相場歴と実年齢はあまり関係なく、60歳の人でもはじめて1年目であれば相場歴は浅いですし、35歳の人でも25歳からトレードをはじめていれば相場歴は10年目です。
また、オーバートレードに男性女性といった性別はあまり関係が無く、それぞれの性格などによってオーバートレードになりがちなタイプがあるようです。
まずは、一日の売買回数を決めてそれ以上はやらない。
それを破ってしまった場合はしばらくトレードを休むなどして、トレード回数を絞っていくようにしましょう!
資金量に関しては、大きく損をしてしまってから後悔しても遅いので、余裕資金を十分に保ちながらトレードをしましょう!
関連記事:FXはチャート監視時間が多い方が儲かる?ダラダラ監視の注意点
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