FXは危険だとかトレードは所詮ギャンブルだという意見もよく耳にします。
ギャンブル依存症のようにPCの前にはりついて、中毒のようにトレードを繰り返す人達の様子が報道されたりすることもあり、FXは怖いというイメージを持たれることも多いようです。
実際問題として、FX中毒・FX依存症ぎみになってしまうと、滅茶苦茶な取引を繰り返すのでかなりの確率で大損をすることになり、危険な状態という考えもあながち間違ってはいません。
ここでは、FX中毒・FX依存症とまでは行かなくても、オーバートレードになってしまう原因やそれを改善していく方法などを考えて行きます。
スポンサーリンク
目次
FX中毒になる原因
金が絡むと理性を失う
FXはお金をかけて取引を行います。その結果、利益になったり損になったりします。お金が絡むと人間性が変わる人なども多いですし、宝くじに当選した後に金遣いが荒くなり人生が崩壊してしまった…という話もよく聞く話です。
人間はお金が絡むと理性を失うことが多い生き物で、FXでも当然、理性を失う人が多発します。
関連記事:FXで熱くなる・カッとなる性格は危険!すぐに改善すべき理由!
一人でやるので歯止めが効かない
トレードは基本的に一人で行います。トレード仲間がいる人でも、皆で同じ部屋でトレードをやるわけでは無く、やっている最中は一人で黙々と行うので、頭に血が昇ってオーバートレードになっても、その最中に止めてくれる人はいないので、歯止めが効かないこともFX中毒に陥る原因の一つです。
クリック一つで注文が出せる手軽さ
FXを始めるのは比較的簡単で、最近ではスマホからボタン一つで取引の注文を行うことも可能です。非常に便利になったのですが、その反面、何度も取引を繰り返してしまうことも安易に出来るようになっています。
結局のところは、注文のボタンを押しているのは自分自身なのですが、簡単に取引をできるシステムがFX中毒に陥りやすい要因になっています。
本来お金を掛けた真剣勝負なので、たとえ金額が少なかったとしても、本当にここで注文を出すべきなのか?やめておくべきなのか?と真剣に悩みに悩んで注文を出すべきで、注文のクリックを押すときは慎重に行うべきだと思います。
関連記事:FXの買い直し・売り直しは強引な考え?手仕舞い直後は慎重に!
24時間取引できる
株であれば、9:00~15:00までの立会時間で15:00以降はトレードをやりたくてもできない時間帯がありますし、パチンコ屋や競馬場でも夜中にはやっていません。しかし、FXの場合は24時間(朝方はできない会社もあるので、正確にはほぼ24時間)取引が可能で、夜中でもPCやスマホから取引が可能です。
強制的に休む時間がなく、それは頭を冷やして冷静になる時間がないとも言えます。
関連記事:FXで負けたので取り返すまでやめられない?悪循環になる考え方!
FX中毒・依存症を克服する方法はある?
中毒症状や依存症とまでなってしまった場合は、もはや病院に行って医者に診てもらわないと治療ができないレベルの話だと思います。なので、流石に中毒や依存症について克服方法を語ることはムリなのですが、「ポジポジ病」レベルなら私も実際にその状態になったこともありますし、「ポジポジ病」から抜け出すことができましたので、少し書いていきます。
自分がポジポジ病だと認める
一番大切なのは、自分がポジポジ病であると気がつくことと、それを認めることです。そして、「自分はポジポジ病です!毎日毎日オーバートレードを繰り返してしまう癖があり、それを改善したいです!」と大きな紙に書いて、パソコンの上にでも貼っておきましょう。
この様に目に見える場所に、自分への戒めを壁に貼っておく方法は意外と効果がありますので、試してみる価値はあると思います。
トレード終了後は強制的にチャートから離れる
「仕掛け→ポジション保有→手仕舞い」という一連の流れが終わって、すぐに次の仕掛けを行う癖がついてしまっているのであれば、手仕舞い後は30分や1時間はトレードをやらないというルールを作って、しばらくはそれを徹底して守るようにするのも効果的です。これは、違う言い方をすればトレード回数を制限するとも言えます。
もちろん、トレード回数を制限することで取り損なう利益も出てくるのですが、それに腹を立てている心境の延長線上にあるのがポジポジ病ですので、「利益を取り逃した…」「やっとけば取れた…」という目先のことにこだわるのではなく、「今はポジポジ病を克服しようとしているのだ!」と強い意思を持つことが大切です。
関連記事:FXで1日に10pipsコツコツと確実に抜いて複利運用は不可能?
スキャルピングを辞める
上の説明の取引回数を制限する話と少し重なりますが、「スキャルピング」をやっていて上手く行っていないのであれば、もう少しゆったりとした時間軸でトレードを行うようにするのも一つの考え方です。確かに、小さな値幅を何度も繰り返して取って行く方法もありますし、それなりにメリットもあります。
しかし、上手な人がやっていればスキャルピングとして成り立っていますが、損ばかりしているのであればスキャルピングでは無くて単なるオーバートレードになってしまいます。
それこそ、FX中毒とかFX依存症になってしまう入り口になる可能性もありますので、スキャルピングについては注意が必要かもしれません。
まとめ
ギャンブルなんてやったことが無い真面目な人でも、チャートを前にしてトレードを始めると人格が変貌してしまうこともあります。基本的には、のめり込んでいる状態なので、FX中毒・FX依存症ぎみになっても自分では気がついていないことも多く、口座の資金をかなり減らしてしまってから我に返るということもよくある話です。
年齢や性別、資金量に関係なく誰にでも起こり得ることですので、冷静に自分の取引を見つめ直すようにして下さい。
スポンサーリンク