サイコロ


FXで勝つまでやめないので、最終的には負けずに終われる…!という考え方はかなりリスクが高い考え方です。


特にデイトレードをやっている場合などには、少しでも良いから必ず儲けで終わるべきだと考えがちですが、連敗地獄から抜け出せなければ一晩で数百万円単位の大損をするリスクすらあります。

FXでは、その日の勝ちにこだわり過ぎると結果的には大損になることはよくあります。

この記事では、勝つまでやめない戦略(マーチンゲール・倍賭けなど)のデメリットをお伝えしていきます。

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マーチンゲール(倍賭け)は超リスキー

マーチンゲール(倍賭け)は、損になったら次の取引でロット数を倍にして仕掛けて行くことで、損を取り返して最後には利益で終わることを狙う戦略です。

負けの後に倍賭けをして、また負けたら更にその倍を掛けて行くというやり方になり、連敗中は永遠と倍のロット数を打ち込んでいく必要が出てきます。


マーチンゲールについて分かりやすいように表を作りますが、説明しやすいようにスタートのロット数は1Lotで、負けるたびに倍賭けをしていく方法で表を作ります。


ロット数の増え方だけを表にしても下の様な感じになります。

連敗数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ロット数 1 2 4 8 16 32 64 128 256 512

1ロットからスタートした場合でも、10連敗した場合は最終的には、512ロットを打ち込むことになります。

10連敗することが絶対にないとは言い切れませんし、実際にお金が掛かっていると考えれば、5連敗~6連敗辺りのロット数ぐらいから、かなりプレッシャーが掛かり始めていると思います。


これに、実際に金額を入れてみます。

説明上分かりやすくするために、損するときも儲かるときも10pipsで決済することにします。

連敗数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ロット数 1 2 4 8 16 32 64 128 256 512
-pips数合計 -10 -30 -70 -150 -310 -630 -1270 -2550 -5110 -10230
金額(円) -1千 -3千 ‐7千 -1万5千 -3万1千 -6万3千 -12万7千 -25万5千 -51万1千 -102万3千

たった1ロットで始めて最初は1,000円の損だったにもかかわらず、マーチンゲールで10連敗をしたら最後には100万円以上の損になってしまいます。

例えば4連敗ぐらいでも1万5千円の損になるので、その辺りからメンタル的には厳しい戦いが続くはずです。


しかも、マーチンゲールは連敗を抜け出すことが出来たとしてやっと、1回目の売買で取れた分を取れるだけというやり方です。

(ここでの例えでは+10pipsになり、+10pipsを回収するために何十万とか何百万の損になるかもしれないということです…)

ここまで読めば、分かると思いますがマーチンゲール(倍賭け)はリスクが高すぎるわりにリターンが少ない方法です。

連敗が続いた場合には精神的に耐えることがほぼ無理だと思います。


関連記事:FXでロット数を上げると勝てない?おすすめの増やし方を紹介!



連敗と連勝についての考え方

どうしても、連敗が続けばそろろそ勝てるかもしれないと思いがちですが、FXの取引の結果は自分で判断をして取引をした結果です。

なので、確率が50%のルーレットの「赤・黒」や丁半博打の「偶数・奇数」とは違って個人の裁量が入ってきますので、単純に確率が50%である賭けとは違うと思います。(同じであってもマーチンゲールは危険)

※ルーレットは「0」があるので正確には確率は50%以下です


前回の取引結果と今回の取引結果、さらには、次回の取引結果はそれぞれ別々の取引の結果ですので、取引が終わるたびに頭をリセットすべきで、前回の取引結果によって仕掛ける量を変えるという考えは、ちょっとピントがずれていると思います。


連敗連勝はメンタルに大きく影響与えますが、損益の結果は毎回切り離して考えるべきだと思います。



勝って終わる必要はない

ここまで、マーチンゲール(倍賭け)について見てきましたが、この方法に惹かれてしまう原因は勝って終わりたいからだと思います。

もちろん日ベースでマイナスにならないことは素晴らしいことですが、仮に、日ベースでマイナスの日が出ても、月間のトータルで利益になっていればそれで良いはずです。


逆に、マイナスで終わりたくない…少しでも良いから勝ちで終わりたいという思いが強すぎると、大きく負けてしまうことがあります。


大きなマイナスの日を作ると月間の収益結果の足を引っ張ることになりますし、一日でとんでもない額の損をしてしまうと、トラウマとなり、その後のFXトレードに悪い影響を及ぼしますので、必ず勝ちで終わるという考えはちょっと注意が必要です。


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まとめ

この記事で紹介したマーチンゲールで負けてる仕組みが、勝つまでやめない戦略で大損する一つの例です。


大切なのは、必ずプラスで終わることでは無く、大きなマイナスを出さないで次の日を迎えることだと思います。

勝ちにこだわるあまり、大損をしてしまえば、元も子も無いので、勝つまでやめない戦略にこだわるのはリスキーだと発想を転換すべきだと思います。


関連記事:FXで負けたので取り返すまでやめられない?悪循環になる考え方!



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