FXを行う目的はお金を稼ぐためなので、勝ちにこだわるのは同然なのかもしれませんが、あまりにも勝ちにこだわり過ぎると、結果的に負けてしまうという矛盾に陥ることも多いです。
「勝ちたい!儲けたい!」という思いが先行し過ぎると、損切りを躊躇してしまったり、変なプレッシャーが掛かって仕掛けを躊躇してしまうことにつながります。
ここでは、勝ちにこだわり過ぎることのデメリットを確認していきます。
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勝率は100%にならない
FXで常に勝ちたいとか、常に勝たないと満足しないという考え方は危険です。FXは最終的には上がるか下がるかのどちらかで、自分が仕掛けた方向とは逆に動いた際は損切りをしないと、大きな含み損を抱えることになります。
含み損の額が自分の限界値を超えたら、その時点で投げることになり、その際のダメージはかなり大きなもので、精神的にトラウマを抱えることだってあります。
この大きな含み損を抱える原因の一つに、損切りができない(損切りを躊躇する)ということがあり、それは勝率を高くしたいと考えているからだというケースも多いです。
そもそも、勝率が100%にできるということは、未来に起こることを100%の確率で当てることができるということになり、それは絶対に不可能なことだと思います。
高勝率を維持させたいという考えも、勝率を100%にしたいという考え方に近いので勝率にこだわり過ぎると失敗したトレードの処理ができなくなり、最後に大きな損をしてしまうことになりかねません。
関連記事:FXの勝率が50%でも損する人と儲かる人の違い!勝ち続ける考え方!
仕方がない損切りも多い
勝率を100%に保てない以上、何回かに一回は損のトレードが出てきます。これは、どんな手法・売買ルールでも仕方がないことです。
勝ちにこだわり過ぎるとどうしても、たまにでる損が気に入らなくなり、それを排除させたいと考えてしまいます。
そうなると、どんどん変な方向に売買ルールを変更させていって、せっかく儲かっていたルールがおかしくなってしまうことになりかねません。
これは、少し結果が出はじめた頃に陥りやすいパターンで、ロット数なども多くなっている可能性が高いので、大負けの入り口になり得ますので注意が必要です。
FXという仕事の性質上、損切りは避けては通れないことなので、儲かったり損したりを繰り返しながら差し引きで儲けるという考え方を意識すべきだと思います。
関連記事:FXで聖杯を見つけた!と一喜一憂する前に確認すべきこと!
予定通りに仕掛けて、予定通りに降りる
あらかじめ自分で決めたルールの通りに仕掛けて、ルールに従って損切りになったのであれば、それは仕方がない損切りだと思います。なので、次のトレードも同じく仕掛けて行くべきです。続けて行って耐えられない連敗が出て来たら、一度売買を休んでルールを見直しましょう。
相場環境とルールにズレが出てきている可能性が高いです。
また、自分では気がつかないうちにルールとは違う行動をしてしまっている可能性もあります。
意外と気がつかないうちにルールとは微妙に違うことをやっていることも多く、この微妙な違いが元で、トレードのリズムを崩して行くことも多いです。
なので、自分の売買の結果については儲かっていても、損をしていても本当に正しかったのか反省を繰り返すべきです。
勝ち負けという結果にこだわることも大切ですが、売買の内容にこだわっていかないと狂いだしたときの修正ができません。
関連記事:毎日勝つことは目的ではない!FXは近視眼的になると儲からない!
負け方にこだわることも必要
勝ちにこだわるのであれば、負け方にもこだわるようにしたいです。FXが上手な人は儲かるときに上手く立ち回ることより、損になるとき(イメージと違うとき)に上手に立ち回ることを強く意識しています。
これは、一言で言えば失敗した時にはさっさと損切りをするということです。
そして、その損に対していつまでも失敗した…という感情を引きずらないように工夫をしています。
損切りが遅いと損が大きくなりますし、損したことをいつまでも引きずっていると損を取り返したいという感情が生まれるので、この二つのことは勝ちにこだわることよりも大切なことです。
損した時のことを考えたり、それに備えるということは、つまらないことなのですが、上手く行くことばかりでは無いので、失敗した時の処理の上手い下手で収益に大きな差が出ることは念頭に置いておくべきです。
まとめ
損して嬉しい人はいないですし、勝ちにこだわる気持ちも分かります。ただ、勝率を100%にするということは不可能なので、続けて行けば、どうしても負けトレードは出てきます。
勝ちにこだわり過ぎるあまり、損切りができなくなると大失敗をしてしまいますので、負け方についてもよく考えてみるべきだと思います。
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